携帯電話がなりました。
発信者が表示されません。
「うっ、誰だろう?」少し携帯を見つめてから取ってみました。
「もしもし、逸子先生の携帯電話ですか!」
私は在園児の保護者から電話が来たのだろうと思い、頭の中はまだ幼稚園が今日まで連絡がつくので、そちらに掛けてもらう事のストーリーで固まっていたところ、
「先生 ご無沙汰しています。〇〇です。あっ、△△です。(旧姓)」
「えーーー、Mさん(名前)。まあ、元気なの!」
と思いもかけない方からの電話でした。
今年の締め括りは(まだ数日ありますが)、懐かしい声に励まされた電話での数十分になりました。
彼女は7年間ながつた幼稚園の先生を務めてくれた、とても魅力的な女性でした。
今は2児の母親でありながら、来年からシンガポールへ家族で移住をすると言います。
なんと人生って、わからないんでしょう!
彼女は一度大学へ入ったものの、1年後には幼稚園教諭を目指し受験し直し、幼児教育科を経て免許を取った、信念の持ち主です。
私の大学の後輩でもありました。
彼女は最初に就職した幼稚園が肌に合わず、再就職をしてながつた幼稚園にやってきました。
新潟美人の真の強さは、そんなところからも感じられました。
自分でしっかりと考えを持ち、自らが行動して人生を決めて来た方です。
結婚して、それもながつた幼稚園の教員研修会で出会った年下のご主人と、共に教員の道を歩んできました。
保育園も何園か経験したそうですが、やはり自分は幼稚園だ!と考え進んで来たら、縁あってシンガポールの私立の日本人学校の小学校と幼稚園の教員を御夫婦ですると言います。
人生って、本当に面白いですね。
そして何かを求めて、自らが行動していると、道って開けて行くものなんですね。
つくづく今朝の話を聞いていて、そう思いました。
私は彼女に勇気づけられた思いでした。
継続して何かをやっていること、そして新しい道を探して挑んで行くこと。
その前向きな思いがどこかの道へ続くんです。
まだ小さなお子さんを抱えての英断は、きっと決心がいったでしょう。
でも新しい道に賭けてみるその意気込みは、決して無駄にはならないはずです。
私も新しい資格を取ったばかりです。
次に何が待ち受けているか、楽しみになってきました。
彼女は、ながつた幼稚園での教員生活が自分の中での支えになっていると言ってくれました。
きちんとした幼児教育を、きちんと進めている私や園長を讃えてくれました。
地方(現在岡山県在住)に出て保育園を経験したことで、ながつた幼稚園での教育や、私たちの姿勢が素晴らしい、と感じてくれたそうです。
嬉しい限りです。
私は自分の信念として品格を重んじています。
人と人の繋がりは、真心を持って丁寧に、そして礼儀正しくです。
それにしても今年は以前の先生方から突然の連絡をもらった年となりました。
このページでもご紹介した自主保育を山梨県の八ヶ岳山麓で始めた先生、
そしてシンガポールに移住し、そこで幼稚園教諭として働こうとする先生。
二人共生き生きと自分の道を切り開いている姿が目に浮かびます。
今、何かにお悩みの女性諸君!
やってみたいことがあり、これからの自分の姿を想像しているなら、
とにかく行動することです。
ちっとも遅くない。どんな環境にいても何か出来る。
是非新しい世界へ1歩を踏み出してください。
人間は動物です。自らの歩む道を自分で決めて動く生き物です。それが出来る生き物なのです。
今朝の彼女の声は、決断した清々しい声に聞こえました。
来年は八ヶ岳へも、シンガポールへも行かなくてはなりません!
忙しいぞ!!!
おまけに、ビオトープコンクールで文部大臣賞を受賞した、鹿児島県の私立幼稚園にも行かなくては。
蛇さんとお別れして、馬さんか・・・・。
益々前進あるのみです、皆さん。