金環日食も終わり、エレベーターが止まってもスカイツリーは何とか開業し、
世間では一通り事を終えて落ち着きを取り戻した事でしょう!?
しかしこの連続した一大イベントは、
少なからず子どもたちにも大きな影響を与えたようです。
特に金環日食はとても興味を持って体験した子が多いようです。
昨日はそんな幼稚園児の一人が突き動かされるようにして作った
「地球のはなし」という絵本を持ってきてくれました。
どうして今回の天体ショウーが見られたのか、
絵入りで説明し、新聞の切り抜きも付けて論文ならぬ解説文を作成したのです。
なんと素晴らしい事でしょう。
どのような分野にしても、幼い時の驚きと関心は一生心に残るものになるのです。
そうやって宇宙飛行士や学者を目指した方は多いはずです。
決してゲーム機では得られない学びの体験なのです。
良かったね、Y君。
彼が聞きました。
「先生、勉強ってどうやったらいいの?」
「勉強に方法なんて無いよ。
Y君、日食見てどう思った!とてもうれしかったんでしょう。それが勉強だよ。
見て、聞いて、触って、感じた事をとてもすごい!と思う事。
それが勉強なんだよ。だから何でも自分でやってみないとダメなんだよ。」
「それからもう一つ。Y君は日食がすごい!と思ったからお話を作ったでしょう。
それはもっともっと勉強したってことだよ。」
あーすごかった!で終わったらそこまでだけど、絵を描いたり、文章を考えたり
新聞を張ったり、見た事をまとめたでしょう。
これはすごい勉強だよ。だからこれからも何かおもしろい!って思ったら、調べればいいんだよ。
例えば先生が大好きなのが、図鑑。
図鑑は自分の知らない事をたくさん教えてくれるよ。
その事についての本!もね。」
とこうしてこのY君はしばらく私といろいろな話をしました。
ニホンアマガエルを捕まえて、私にプレゼント!と言って持ってきてくれたR君は、
このカエルは場所によって色を変える事を知っていて、
「じゃあ、やってみよう。」
と飼育ケースの環境を変えてあげたら、だんだんとその場所の色に近づいて来て、
それを見たら「お母さんにも見せる!」となり、
渡しへのプレゼントではなくなってしまいました。
でもスイミングの後、持ち帰るのを忘れてしまったんですが!
実験がとても刺激的だったようです。
これも学び。
毎日起きるいろいろな事象を、腑としたきっかけで関心に変えてあげられれば、
その先は子ども自身がどんどん想像し、広げて行く。
勉強って、本来こういうものなのでしょう。
私ももっともっと、勉強しておけばよかったと、
つくづく思って今、子どもたちと懸命に向き合っているのです。