< 子どもの悩み >
私の机のグラウンド側の窓は「お話窓口」としていろいろな子が話をしに訪れます。
先日年中の女の子が渋い顔をして訪れました。
「私毎日お片づけして、いやなんだ・・・・。お母さんは手伝ってくれないの・・・・」
「あらそうなの?でもお片づけはみんなのお仕事でしょう?」
「うん、でもたくさんおもちゃがあって一人じゃ大変だからお母さんもやって欲しいんだ・・・・・・」
「じゃあお母さんに一緒にやって、ってお願いしたら?」
「うん、言ったけどお母さんやってくれないの。おもちゃ出したんでしょう。自分で片付けなさい、って言うの」
「たくさんあってやになちゃうの・・・・」
そこへ一緒に聞いていた年長の男の子。
「じゃあ全部出さなければいいよ。」
「うんうん、そうよね。使いたいのだけ にしたら?」と私。
「でも全部使いたいの。」と女の子。
「うーーーーん、難しい問題だね。おもちゃやおもちゃなんだから使っていいし、でも使ったら片付けるのは幼稚園でもお家でも一緒。放っておいたら次に遊べなくなっちゃうからね・・・・」と私。
「ちょっとだけお母さん手伝ってくれないかな・・・・・・」
「使う日を決めたらいいんじゃやない?」と男の子。打開策を提示するが、女の子は乗ってこない。
切実な悩みらしい。おもちゃの数を減らすことは嫌らしいので問題はややこしい。
片づけが必要なことはわかっているようす、ではどうしようか?
ここでお母さん、ちょっとだけ手を貸してあげてはいかがだろうか^^;
子どもは何をするのも気持ちを乗せることが肝心。
「わーーー、今日も出したわね!じゃあ片付けて!」
と言い放つのではなく、「今日もたくさん遊んだね。一人で上手に遊べて偉いね!お片づけも上手に出来るよ!」
とちょっと煽てて、その気にさせる。
そして手伝う振りをしながら気に掛けていることをそれとなく匂わせ、片づけを誘導する。
こんな手法を使いながら遊ぶこととセットで身につけさせてはいかがだろうか。
子どもも子どものでいろいろ考え悩んでいる様子。
この思考は自分で工夫し、友達と兄弟と両親と上手く折り合いをつけて行く過程である。
大いに考えさせ、そっとその悩みに寄り添ってあげる。
こんな手法で日常の責任を自覚させてみましょう。
子どもにも親にとっても悩みどころですね^^;