< 蝶ではありません、蛾です >

今日保護者の方に聞かれました。

緑地の縁を大量の白い蝶々が飛んでいますが、あれはなんていう蝶ですか?

実は蝶ではなく蛾です。それも名前がキアシドクガといいます。

でも下記の解説のように毒はありません。

名前が毒だからといって、すぐに殺処分を考えないでくださいね。

この大量発生も自然の摂理の中に組み込まれている出来事の一つです。

もうじき姿は見えなくなります。寿命です。ほんの2週間ほどの命なので、遠くから見て紙吹雪が舞うような白い蛾の乱舞を楽しんでください。

成虫にも幼虫にも毒はありません。

相模原博物館の解説ーーーーーーーーーーーーーーーーー

【キアシドクガという蛾の一種です。ドクガ科に分類されるためにこんな名前がついていますが、幼虫にも成虫にも毒はありません。ここ4年ほど大発生が続いており、昨年は成虫の乱舞するようすがテレビのニュースなどでも紹介され、話題になりました。今年もすでに見てのとおりの大発生。あと1週間から10日ほどで蛹になり、5月下旬には純白の蛾の乱舞が見られるはずです。こちらは昨年の成虫の写真です。】

クリックすると新しいウィンドウで開きます

 

< プラスチックごみの将来、愛鳥週間ですから。 >

今世界中のプラスチックゴミが行き場をなくし回収業者に留め置きされているようです。

私は毎回しっかりラベルを外し、キャップを取って、中身を洗って、つぶしてプラごみの箱へ入れています。

これは少なからず私たち使った人間の最低限の自分で出来るエコ活動と思ってやっています。

そして多くの日本人も当然やっているものだと信じて疑っていませんでした。

ところがこれが大きな間違いで、まだ中身が残っていて汚れて分別されていないプラごみが、毎日毎日回収されていました。

それを引き取って分別して処理していたのが中国だそうで、世界中から中国が買い取っていたのです。

ところがこの作業をするにあたり、自国の環境汚染がひどくなり、

人体への影響も出てきているので買取を止めました。

さて私たちの出す大量のプラごみの行き場がなくなってしまいました。

それでなくてもこのプラスチック製品はあちこちの海で固まりになって浮遊し、

やがてマイクロプラスチックとして多くの生きものの体内に入り、そして人へ戻ってくる悪循環に繋がっています。

プラごみのリサイクルは、きれいに洗浄され、純粋なプラスチックのみに分別されないと次の資源になりません。

あなたは自分の出すごみの行方を考えたことはありますか?

そして日々発生しているゴミをきちんと分別していますか?

その前に、ゴミを減らす努力をしていますか?

放射性廃棄物の行き場も世界中で問題ですが、その前にごくごく日常で何気なく捨てているペットボトルのゴミで、

私たちの居住スペースが覆われるかもしれません。

出来ることをやりましょう。

マイボトルを利用して少しでもゴミを減らし、捨てる時はきれいに洗って分別して出しましょう。

子どもがおもちゃを片付けるのと同じです。

次に使う時、または利用する時に問題の少ない方法で利用しましょう。

私たち一人一人に出来ることです。

愛鳥週間が始まる今日から始めましょう。

鳥たちも人の捨てるゴミを間違えて食べたり、海岸や磯に無造作に捨てられた釣り針や釣り糸で命を奪われています。

ウミガメのお腹にはビニール袋が詰まっていて、消化不良を起こして死亡しています。

海に浮いているビニール袋を、好物のクラゲと間違えて食べるのです。

あまりにも悲しい結末ですが、全て人が無神経に引き起こす独りよがりの行いが原因です。

生活の中で出来るゴミ問題を子どもたちにも伝えてください。

この子らが親になる時代にはどうなっているのでしょうか・・・・、ペットボトルが命を脅かす凶器になっているかもしれません。

< 最近の様子いろいろ >

お茶室の工事が工程よりちょっと遅れながらも進んでいます。

8月末を完成予定としていますが、どうぞ楽しみにしていてください。

そしてお池では、オタマジャクシが大きくなり、後ろ足が出てきました。

そしてこんな方も出現しました。おおおおーーー、やっぱり爬虫類の顔だね。ちょっと怖いですね。でもヘビは大事な仲間。シマヘビです。

そしてそして、こちらはせっかく帰ってきたのに巣作りを途中でやめてしまったツバメ。理由は不明ですが、今まで毎年のようにカラスに巣を襲われていたことを思い出したのかもしれません。残念でなりません。

 

 

 

どうも最近割り付けが上手く行かず、写真がバラバラに入ってしまい、見にくいようで失礼しています。(ペコリ)

明日から幼稚園は4連休です。お休みを取るご家庭も多い事でしょう。

事故や怪我に注意して、6日は幼稚園モードに生活を戻してまた月曜日に元気いっぱいで登園してください。

世間では5月病などと例えられる環境変化によるストレスが話題となります。

子どもたちにも発症することがありますから、十分に休息を取り、気分を盛り上げて登園できるように整えましょう。

 

< なぜ子どもはダンゴムシが好きなのか・・・ >

年中の子どもたちが朝から大騒ぎをしている。

別に大人からすると何事でもないダンゴムシ探し。

子どもたちには一大決心の下、まず彼らはどこにいるのかが大問題のようだ。

年中の先生にすかさず聞いてみた。

「ダンゴムシはどこにいるの?」返答は「えーと・・・」

子どもたちは「ええええええーーーーーー」

「行ってみよう」どこへ???

今日はダンゴムシ日和らしい。確かに曇っていて湿り気もある。

いろいろな物をひっくり返して探すにはいい日だ。

果たして年中さんは大量のダンゴムシを見つけることが出来るだろうか・・・。

それにしてもなぜ子どもたちはほぼ全員がダンゴムシが好きなのだろうか?

体の形状がなんとも不思議で、短い足だか髭だかわからないものが無数に見えるほどついているからだろうか???

体が丸まることも人気の大きな要因であろう。

なぜなら、ほぼ同じ形態の「ワラジムシ」を探しに行こう!という子どもはまずいない。

それから考えると、体なり、動き方なり、色形などに変化が起きることが重要な人気の要素になるようだ。

それもそのはず、不思議(ワンダー)が、動物である私たちの興味や関心の原動力だからだ。

ここが原点である。どれだけ小さな不思議に心動かされ、頭を回転させられるかが、その後のその子たちの思考経路になっていく。

ダンゴムシは幼児たちにとって最大の教材なんだ。

ワラジムシは付録^^;私はどちらも好きだが、やはりダンゴムシの方が見ていても面白い。

これから金色に光るスーパーダンゴムシが現れる。また大騒ぎになる事、間違いない。

 

< 見事です。羽化成功! >

ツバメがいなくなって心配していた午後。

昨日子どもと「いつになったら蝶々になるかね・・・・・?」と話をした蛹が、

先ほど見事に孵っていました。羽化成功です。ナガサキアゲハの♀です。

昨年の10月1日に蛹になり、6カ月と17日間。すっかり放ったらかされ、埃と砂とにまみれ、

誰からも見向きもされず、ただただ今日の日を待った一つの命。

思い出したように霧吹きで水分を与えてはいたものの、この子もきっと枯れ果てるであろうと8割諦めていましたが、

見事なメスのアゲハ蝶になりました。

毎回この昆虫の変態には本当に驚かされます。

どうやってこんなカラカラの蛹から、こんな色鮮やかな蝶に変身できるのか!

今回も生きものの神秘の世界を真の当たりにしました。

素晴らしい。明日からせめて、卵を産み落とすまでの寿命を全うして欲しいです。

いつも感動をありがとう。

< ツバメが消えた >

「毎年家に来ていたツバメが急に来なくなりました」と連絡を受けました。

そうなんです。幼稚園で新し巣を作り始めていた番も、パタッと来なくなってしまいました。

グラウンドを飛び回る姿も、街中を回遊する姿も消えました。

どうしたんでしょう。いったい何があったのか。今までこんな現象はありませんでした。

気が付いていますか?チュルチュルと鳴きながら颯爽と旋回する鳥の姿を?

春の使者、幸福配達鳥、このままこの春姿が見られないのはただ事ではありません。

どこかで見かけたら教えてください。

< おかえりなさい、ツバメさん。園舎に到着ブラボー・・・ >

今年は3月20日頃からあちこちでツバメの飛来が伝わって来ました。

幼稚園の園舎では毎年ヒナを孵している、まさにここが故郷です。

今年も、おそらく同じ個体であろうオスのツバメ2羽が帰って来ました。

おかえり、ツバメさん!

はるばる海を渡って、日本列島を目指し、そして横浜のこの地にたどり着くその生態に畏敬の念や野生動物の神秘や偉大さを感じずにはいられません。

私の胸を毎年熱くするツバメの再来に今年も励まされての始業です。

< 新年度の春 >

あっという間に春休みは終わり、今日から新しい年度へ出発です。 ながつた幼稚園でも新任を3名迎えて、気持ちも新たに創立50年目に突入です。 ようやく長津田の上空にもツバメを確認し、安心したところで、 お山の春を少し紹介して終わります。 何せ年度が替わっても忙しくて・・・・・^^;

これはビロードツリアブという春のほんのわずかな期間しか見られないスプリングエフェメラルという 春の妖精 と呼ばれている一つです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてお山の山シャクナゲ。今年はたくさんの花芽を付けました。

白く可憐な、株数を増やしているヒトリシズカ。これは貴重な野草です。

お山の至る所に芽を出すおなじみのゼンマイ。

まだ食したことはありませんが、収穫したいほど出てきます。

他にも、池にはオタマジャクシがうじゃうじゃと孵化し、こんなインコ(ホンセイインコ)も桜の花びらをむしりに群れで来ています。

 

この外来種は最近頻繁にお山にもやって来るようになりました。

カラフルできれいですが、日本の里山には似合いませんね。

お山から英気をもらって、また新年度も頑張ります。

これから新しいクラスの準備をして始業式・入園式を迎えます。

 

< 春が増えてきた >

お山を見まわると蜘蛛の巣が顔に掛かる。

ヒサカキの独特な香りが鼻を衝く。

春の気配が増しています。春がぐっと近くなりました。

ニホンアカガエルの卵が幼生に変化し、クチュクチュ動いています。

キタキチョウが2頭で日当たりのいい草地を飛び回ります。

年度末も迫って来てなんだか落ち着きませんが、春の気配に満たされてきて、気持ちを和ませてくれます。

インフルエンザのお友達がまだ出ていますが、残り少ない幼稚園生活を元気に過ごしてください。

この黄色い色は自然界の妙が作り出す黄色ですね!美しい!!!

 

 

 

 

 

< ヒキガエル産卵 >

昨年はアズマヒキガエルのメスの姿がなく、卵を確認できなかったお池。

今年は例年より早くオスの姿を確認していたところ、先週の木曜日の深夜から早朝にかけて産卵したようです。

3つのニョロニョロが出現しました。

これで2種のカエルがながつた幼稚園の池を利用している分けで、

この環境はこの池に生息するカエルにとって大変貴重な産卵地となっているということです。

カエル類は生態系ピラミッドの中の中間点に位置し、

下段の生きものと上段の生きものを繋ぐ大事な存在です。

世界中の両生類が絶滅の危機に瀕している昨今なので、この地の2種の産卵は地球規模で意味のある事なのです。

大事にしてね!

ちなみにこれはニホンアカガエルの卵塊(水中撮影版)

 

 

 

Page 16 of 39« First...1014151617182030...Last »