今月から葉書の金額が10円上がりました。
さて昨今の世の中、日常的に葉書を出す方はまだまだ多いのか、減ったのか?
とりあえず私は職業柄か、葉書を出す方だと思います。
そこで10円切手を購入しました。
絵柄がトキでした。トキという鳥をご存知でしょうか?
かつて日本の里山でコウノトリ同様繁殖していました日本の国鳥ですが、
新潟県ではやっと野生種がヒナを巣立たせ、一連の国の野生復帰繁殖計画は成功したことになりました。
順調にこのまま数を増やして行って欲しいのですが、それには周辺環境の自然保全が必須です。
しかしコウノトリの同様の繁殖計画では思いもしなかった事故が起きました。
狩猟免許を持っている方のコウノトリ誤射事件です。
生まれたてのコウノトリのヒナ3羽へ餌を運ぶ母鳥が、サギと間違えられて撃ち殺されてしまいました。
関係者には衝撃が走り、その原因がネット上を巡りました。
狩猟免許を持つ方はそのほとんどが猟をする人。猟友会がその全国組織です。
時によく報道で出てくる場合は害獣駆除の場合。
イノシシやシカやクマを射止めるために都道府県から要請を受けます。
しかしその方々が鳥類をよく知っている方々ばかりとは限りません。
コウノトリとサギ(アオサギ)を間違えるのだから言わずもがな・・・・。
大体アオサギだって狩猟対象種ではありませんので、撃つこと自体違法なのに撃たれてしまいました。
残されたヒナは野生動物保護局によって保護され、動物園で育てられるようです。
先日の生きもの観察会にいらしたお父さんが、
「こんな鳥がこの周りにいるんだ!!!」と言っていましたが、
皆さん気が付いていないだけです。人が暮らす周りには多くの野鳥たちが暮らしています。
一緒の環境で一緒に子育てをしていますので、ほんの少しだけ周りを眺め、声や姿を探してみてください。
コウノトリやトキはこの地域では見られませんが、
アオサギは幼稚園の池にも飛来する普通種です。スズメ同様覚えて欲しい鳥です。
そんな鳥の識別もできない方が、狩猟免許を持つ事自体、いかがなものでしょうか???
高齢化で担い手が減って、そのせいで害獣駆除も思うように運ばないと言われますが、
原因は人による自然環境への圧迫なので、私たちの意識が大きく関係しています。
切手には多くの国が自国の象徴や有名な動植物を絵柄にしますが、
日本にも世界に誇れる野鳥がいて、野生復帰が成功していることをどうぞ知っていてください。
明日は土曜参観日。多くのお父さんが参観にいらっしゃると思いますが、
お子さんの成長ぶりと担任の奮闘ぶりと、そして山でのゲームを楽しんでいってください。
ひっそりと身を隠し、私たちのすぐそばで営々と命をつないでいる生きものを探してみてください。
お待ちしております。