< 逆転 弱肉強食 >

本日朝、お池では大変なことが起きていました。

まさかの逆転現象に私もびっくり!

そろそろ足が出てきたニホンアカガエルたち。

数の多さで食糧難に陥ったか、毎夜友を失っているあだ討ちか!

夜な夜なオタマジャクシを食べにくる里山の比較的優しい、そして小型のヘビ(ヒバカリ)が無残にも食料になっていました。

 

この方たちが犯人です。

こんな仲間もいました。

こちらは少し優しい肉食^^:(イトトンボのヤゴ)

水の中は毎日が弱肉強食の世界。もちろん自然界も同様ですが、いざとなると弱気も戦うのです。

時には逆転現象も自然界の営みなんでしょう。

まあみんな、仲良くやってね。

主要国首脳会議もやっていることだし、アメリカ合衆国の大統領が広島を訪問するという歴史的な日だし!

 

 

 

< ナデシコです >

なでしこジャパンをご存知の方も、カワラナデシコの花をきちんと知っているでしょうか?

古くから日本では親しまれている野草です。

秋の七草にもなっているお馴染みの花ですが、ご存知でしょうか?

今幼稚園の花壇できれいに見られます。ピンクがかわいいお花ですね。

大和撫子とも例えられる日本の女性を現すお花。

幼稚園にいらした際はどうぞご覧下さい。(ナデシコ科)

置かれた場所で日差しを追ってきれいに咲いています。

時々花を眺め、お山の緑を見つめ、今日も精神統一をするのです。

 

< 子どもの心 >

ツバメがグラウンド側の出入り口に来ている。

すぐ近くでその飛び姿を見て私は思わず叫んでしまった。

「ツバメさーん、どうしてそんなに飛べるのーーーー」

すると子どもたちも、「オーーーイ。ツバメさん」と叫ぶ。

昨年からの作りかけの巣を再度利用したいようだ。

ちょうど反対側の壁に、ツバメ用の既製の巣を3年前から掛けているのだが、こちらへはちっとも顔を向けてくれない。

「どうしてこっちに巣箱を掛けたのに使ってくれないんだろう?」

「おーいどうして使わないのーーーー。」と私。

「柔らかくないからじゃない・・・・・」

「クモの巣も付いてるし・・・・・」

「たくさん入れないからじゃない・・・・」と子供たち。

次の瞬間職員室の窓に顔を入れ、「何でテレビあるの???」とまったく違う好奇心を口にする。

子どもとの会話には時としていろいろなことを教えられ、そして大いに愉快にしてくれる。

彼らの心の中を覗いてみるとどんな世界が広がっているのだろう!

好奇心と探究心と感性が渦巻いているのだろう。

だからこそ、幼児期には多くの体験を重ね、感性をよくよく磨いて欲しいの出ある。

ほんの20数年でこの心が曇ってしまうのはなんとも残念だ。

大人になっても同じような心で物を見、聞き、自分の感性をいつも大事にして欲しい。

ツバメはグラウンド側に巣を完成させるだろうか!

玄関よりもより身近にツバメを見てもらえるので、そして何よりカラスから巣を守れる場所だ。

懸命に生きる姿を共に見つめよう。

ツバメ用既製巣箱(日本野鳥の会)

 

< スピカでも眺めよう >

お天気が良くなり今日の大気は大陸の風でした。

夜も雲がなければ星も見られるでしょう。

宵には月の南東に乙女座の1等星、スピカが見えます。

星でも眺めてみませんか!

田んぼに水が入り、ニホンアマガエルが一斉に鳴き始めました。

季節が移っています。生きもの達の声は私を奮い立たせます。

 

< 厳しい世界 >

なんということでしょう。

本日午後1時半頃、霧雨の降るグラウンドを見ていたら、

雨が小降りになって巣立ちしたのでしょう、シジュウカラの雛が放送用のコードに止まっていました。

先導する親鳥についてきたのですが、力尽きてこのコードに止まってしまったのです。

桜の葉の中に潜り込むことが出来ませんでした。

大丈夫かな・・・・・・、と心配していたら、

2羽のハシボソカラスが攻撃してきました。

あっという間の出来事です。小雨に濡れて縮こまる雛を一撃でグラウンドへ落としました。

雛はバタつく様子もなくひっくり返えっています。

1羽のカラスが咥えてグラウンド隣の民家の屋根へ移りました。

2羽の親鳥は鳴き叫び、電線に止まってカラスを威嚇します。

そんなことはまったくお構いなしで、シジュウカラを食べ始めました。

羽もむしらず体をつつきます。

こうやってカラスは巣立ち直後の雛を襲うのか・・・・・・。

何もできないもどかしさだけが残りました。

カラスは屋根の瓦で嘴を数度拭き、頭を上下させるハシボソカラス独特の雄叫びをあげ飛び去りました。

自然界で生きる厳しい現実です。(´;ω;`)

 

< 祝 羽化成功 >

昨年育てたアゲハ蝶の幼虫が5頭蛹になり越冬したが、2頭が蛹化失敗で2頭が寄生蜂に体を乗っ取られ、さんざん悲しい思いをしてきた。

しかし本日、心配していた最後の1頭が待望の羽化に成功し、見事な羽を広げお山に飛び立った。

毎年感じるが、本当に自然界で命を繋ぐことは厳しく難しい。

でも五分の一の確率で世代を繋げる生態にはあっぱれとしか言いようがない。

どれだけの情報をDNAに刻み込んでいるのか、人以上に不思議なシステムが備わっている昆虫には毎回驚かされる。

クロアゲハ♀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

< 愛鳥週間です >

今日はいいお天気でしたね。

日差しが強かったですが、日陰に入ると風が清々しく気持ちが良かったです。

こんな日は何日も続きませんが、洗濯物がよく乾きますね。

多くの鳥も繁殖に入り、あちこちで子育ての様子が見られます。

愛鳥週間真っ只中!

今日の遠足の昼食を取った公園でも、ハシブトカラスが卵を温めていました。

幼稚園のお山でもシジュウカラが巣箱を2組利用し、1組が巣立ち、もうひと組ももうすぐ巣立ちです。

鳥も必死で子どもを育てています。動物はみんな同じですよ。

そして熱いキスを交わすオナガ。鳥は結構濃密な愛情表現をします^^;

完全に負けてます・・・・・・・。

< 愛鳥週間はツバメから >

玄関のツバメの巣が完成し、卵を抱いているようです。

カラスが偵察に来ているので巣立ちまで無事でいられるか今から心配ですが、

幸せを運んでくれるツバメに命の希望を託して待ちましょう。

一昔前は多くの地域、多くの家屋で巣が見られたツバメ。

めっきり数を減らし、放射能の問題も影響しているようです。

はるばる海を超えて日本で子育てするツバメたちを夏鳥と言いますが、ここが故郷(ふるさと)なんです。

故郷から追われることの無いように見守りましょう。

どうぞ幼稚園にお越しの際は見上げて見てください。

人間の生活に依存しながら子育てをする身近な野生動物に愛を!

今日から愛鳥週間です。すべての野鳥に愛を!そして共にくらせる環境を提供してください。

< 自然との向き合い方 >

今日はどうやら黄砂が飛んでいるのか、あたりがくすんでいて爽やかではありませんが、

季節はすっかり春の装いで、野外での活動が気持ちの良い気候となりました。

幼稚園の一般開放にも多くの方がいらしているようですが、ここでもう一度見直して欲しいことをお伝えします。

特にお山へ行く場合です。さあ、どんなことが思い当たるでしょうか?!

野外の自然環境に出たとき、皆様はまず何を感じますか?

緑の大切さ、開放感からの癒し、美しい景観、心身のリフレッシュ、などなど様々な感覚をもたれるでしょう。

いいですね。これは生きていく上で必要な感覚です。

もう一つとても大切で、広く人々が認識として持たなければならない事が、

そこの環境をご自身の使い方や欲求で壊してはならない!ということです。

持続可能な自然環境を残していくには、何よりもそこに集う人間がその意識と必要性を持つことです。

先週土曜日の一般開放では池に架かる橋の周りを倒木で覆っている箇所がありますが、

そこで何か生きものでも探したのか、置かれていた木々を掘り起こした形跡がありました。

元通りに戻して下され何の問題もありませんが、今朝私が見つけるまではそのままでした。

なぜ倒木が置いてあるかは理由がきちんとあるからです。

もし生きものがいたら、そこは彼らの棲家。人間が壊していいはずがありません。

ましたや生きものにとって棲みやすい環境を整えているビオトープです。

そこに棲息する虫1匹、葉っぱ1枚採取してはいけないのが原則であり、それが自然との人々の向き合い方です。

見つけた生きものはよく観察し、記録をつけて元へ戻す。

めくった木や石はまた被せておくことが ルールです。

幼稚園のお山は小さな生きもの保護区と思ってください。向き合い方が何より大切なんです。

元々の様子

倒木をめくった様子。バラバラでしょう。

土曜日のことです。

自宅近くの雑木林です。伐採により日当たりが良くなった林縁部。

本来そこで芽吹きを待っていた野草が10年振りに顔を出したと思ったら、

案の定、日曜日にはもうありませんでした。

いわゆる貴重な野草の盗掘です。

自身の欲求や売買目的でしょう。土曜日の午後に見つけ、

「なんてかわいい日本の蘭でしょう。雑木林の豊かさを感じるね」

と微笑んでから16時間後にはもう掘り出されてしまいました。

人通りの多い場所ではありません。この花を盗掘目的で探して歩いている人か、たまたま目にして気に入って採ってしまったか・・・・・・。

最初に挙げた認識や重要性が身についていれば、このギンランは毎年株を増やし、この雑木林の林床を豊かに美しくしてくれたはずです。

小さな花ですが、そこへは特定の虫も集まったでしょう。

ギンラン(ラン科)山地や丘陵地の林内に生える多年草。4月から5月に白く小さな花を付ける。

盗掘前の土曜日午後の現場。

採取は破壊であり、再生はほぼ不可能なのです。

毎月生きもの観察会を行っています。自然との向き合い方をこの会で学び、人間の生活に欠くことのできない自然環境のあり方を身につけてください。

 

< 緑区の新任 研修会へ行ってきました >

ながつた幼稚園は横浜市幼稚園協会へ加入しています。

その中の緑支部11園が毎年新年度の研修会を開き、新任先生方の歓迎と新年度に向けた研修会を持っています。

どんな因果か今年は私に講師依頼があり、安請け合いをしてしまったので50分の講演をすることになりました。

テーマは、

「身近な自然観察を通して」です。

ながつた幼稚園の新任も参加しましたが、どうだったでしょうか。

自園の自然環境に目を向け、そこにいる生きものをもっと見つめて関わってください、という内容にしました。

子どもたちが普通に接している自然をもっと担任が共有しないといけないよ!という話です。

特に新任の先生には心構えを伝えてきました。

またこれで1つ課題をこなしました。

私も与えられた仕事をコツコツとこなす毎日です。

更に今年度は自然観察の研修を毎月設け、横浜市の教育研究大会で発表しなければいけないのです。

今から気が重いですがなんとか頑張りましょう。

子供たちも新しい環境に出て心身共に疲れているでしょう。

週末はハメを外さず、ゆっくり体と心を休め、また月曜日は幼稚園スイッチを入れてくてください。

今日の仲間^^;

ハラグロオオテントウ

12ミリもあって国内のテントウムシ界で最大!

アブラムシを食べてくれる益虫です。殺虫剤で一斉に死滅させないようにご注意ください。

 

 

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