< 46年おめでとう >

午後からは冷たい雨、もしかして少し霙のような雨になりました。

今日は幼稚園の開園記念日です。46年目になります。

長いのか、まだまだこれからなのかわかりませんが、とりあえず続いています。

創立者をなくしましたが、これからも地域の幼児教育を支えるべく、頑張るしかありません。

教職員みんなで(プロジェクトもね^^;)力をひとつにして、子どもたちの未来を育むお手伝いをしていきましょう。

夢のある仕事です。そして子どもたちは私たちにパワーをくれます。

だからこそこれからも幼児教育にこだわって行きましょう。

こんなお話をいただきました。

私は日本野鳥の会(日本で一番大きな環境保護団体)に入って神奈川支部で活動(全くのボランティア)していますが、

私よりもっともっと前からここの事務所でお手伝いをしながら、野鳥観察をされていたという保護者の方が話してくださいました。

私なんかまだまだひよっこです!

その方がお子さんの名前を冬鳥のルリビタキから取ったといいます。私の自然保護活動や野鳥観察の発信を応援してくださいました。

なんて素敵なんでしょう!きっと自然を愛し、心優しく、美しい人になるに違いありません。

まだまだ他にもきっと同じような仲間が、保護者の方の中にもいらっしゃるのでしょう。

昨日こんなお話をいただき、46年目にまた勇気づけれました。

応援してくださる方がいるとは、実に有難く、嬉しいことです。

益々野鳥たちを守っていきたいと思いました。

冬は野鳥にとって試練の季節。幼稚園経営も少子化の中困難な事業です。

冬の厳しい時代ですが46年の力を武器に変えて、乗り切って行きましょう。

ルリビタキ♂

ルリビタキ♀

46年のお誕生日ですから特大写真で終わり。(画質は悪いけど^^;)

< ジビエ料理 >

ジビエ料理をご存知ですか?

エゾジカを食しました。

実に柔らかく、とても美味しいお肉でした。

牛肉などよりカロリーが低く、ヘルシーな食肉として北欧ではよく食べられています。

エゾジカ問題という環境問題があります。

ニホンオオカミが絶滅してから、エゾジカが増えすぎて、そこらじゅうの草木を食べ尽くしてしまい、地表をむき出しにしている問題です。

丹沢でも同様の問題があり、神奈川県も鹿対策に頭を痛めています。

必要頭数を捕獲し、食材として消費ルートに載せているのが北海道です。

生態系を上手に維持していく上でも、この方法は適しています。

野生動物を食するのは少々抵抗がありますが、これも持続可能な環境保護の方法です。

是非皆様もレストランや地方の特産品として流通ルートに上がっているジビエ(食用として加工される鳥獣動物)物産を召し上がって見てください。

それをすることが環境保護に繋がります。

これとは逆に環境保護に貢献したい方は、

うなぎを食べない!

フカヒレを食べない!

ツバメの巣なんてもっての外!

という方法も環境や野生動物を保護するささやかな援助であり抵抗です。

 

< 難しい環境管理 >

今日は自然環境の管理・施工・コンサルタントをされている方にいろいろとお話を聞きに行きました。

励ましとダメ出しと、両方もらって帰ってきました。

素晴らしいお山の環境を活かしきれていない現状を再確認しました。

やりたいことは頭を巡りますが、

自然環境の大切さや、全てが繋がっていて完結する仕組みを人間活動の中にどのように生かすかを認識してもらう難しさを、改めて教えてもらいました。

間違った方向でない事は確かですが、しっかりした道が見えていません。

ながつた幼稚園には素晴らしい自然環境があって、子どもも保護者もそこで多くの喜びを持って自然に親しめる取り組みを目指すように叱咤されました。

うーーーーーん、難しい。

まずは先生たちを巻き込まないとダメですね。

でも今年は子ども環境管理士試験に二人の先生が挑みました。

偉い!

きっと合格のはずです。ポイントを教えておいたので^^;

少しずつ仲間を増やしてながつた幼稚園のウリをアピールしたいです。

まだまだやらなければならない事がいっぱいです。

 

 

Filed under: こども環境管理士,ビオトープ管理士 — itsuko 17:19

< 動物ニュース >

九十九里の海岸で、トドが衰弱して上陸しているニュースが話題となりました。

昨日は小型愛玩犬の大量死骸が発見され、衝撃を受けました。

そして毎年どんぐりの時期に出てくる問題が、ツキノワグマの人里への出没です。

トドは水族館に保護されてきっと元気になってくれると思います。

人が野生動物に出来ることは限らていますから、せめて関係機関やそこに携わる人々の可能な手立てを差し伸べて欲しいです。

小型犬はこの捨てられた付近に、まだ生がある何匹かがうろついていたらしいです。

野生動物ではなく、人のすぐ近くで共に暮らす飼育動物に、人はなぜこのような非情で残酷な事ができるのでしょうか。

商業主義に心を奪われ、金儲けだけに頭を使う人々のなせる業でしょうか。

痛ましく、悲しい事件です。

最後に登場するのはツキノワグマ。

日本の生態系では猛禽類と共に頂点に君臨するツキノワグマ。

世界的にもこの狭い国土のほぼ全域(九州地方ではほぼ絶滅、四国でも絶滅危惧です)に、熊が生息するのは大変珍しい国である日本ですが、

人々の生活習慣の変化や熊の生息環境の悪化で双方どちらにも思わしくない状態となっています。

毎年何頭のツキノワグマが駆除されているのか・・・・・。

こちらも心の痛い、そして深い問題です。

北海道ではヒグマの出没が話題となり、その痩せて今にも倒れそうな姿がテレビで放映されました。

野生動物にとっての最大且つ一生の課題が食べ物の確保です。

本来自然界ではその仕組みがきちんと整い、どの生物もしっかりと生きていけるようになっているはずですが、

一つ歯車がずれたり、壊れたり、無くなることで、その仕組みは急速に崩れてしまいます。

多くの原因が人間の生活活動にある今、動物ニュースからも学ばなければならない事が多いのではないでしょうか!

 

< 新入園児受付に向けて >

また今年も11月1日がやってきます。

毎年毎年気が気ではありません。私立学校なので選択される立場です。

45年という長い期間幼児教育に邁進してきましたが、

時代が大きく変わる中、「これでいいのか」といつも模索してきました。

来年は国の制度も変わる中、父が築いた幼児教育の本質を変えずに、現代にも通じる仕組みや内容で続けていく事が使命です。

果たしてこの使命を良しとして、入園を希望してくれる方がどれほどいらっしゃるか、明日に掛かっています。

自信もあり、迷いもあり・・・・・・・。

しかし現在回収している学校評価でこの様なご意見をいただきました。

決して私たちの目指している幼児教育が間違っていないことを評価してくださいました。

この事を胸に刻み、教職員力を合わせて子どもたちの成長の一助に成りたいと思います。

<ながつた幼稚園の優れていると思う点>

①行事の雰囲気がピリピリしない点。

各行事に無理がなく、子どもたちの成長に合わせたプログラムを準備している点。達成感や盛り上がりだけに偏らず、子どもが楽しんで活動できるように工夫している点。

②子どもの自主性を尊重している点。

なわとび・砂場のどろんこ遊び・お山遊び・折り紙・独楽クラブ・虫クラブと子どもの興味に沿った対応をしている点。選択肢が多く有り、一つ一つにとことん向き合ってくれる先生方。親は本当にありがたいと思う。

③伝統にしがみつかず、常に改善に取り組んでいる点。

ふきのこ会スケジュールの見直しや写真のインターネット販売、新しい体操やトイレやホームページの改修など、一度決めて長年運用している事を変えていくことはとてもエネルギーを要することですが、果敢に取り組んでいる。どこか見直すべき点は無いかと常に考えている点。ようちえん日記で園の様子を知ることが出来るのが素晴らしい。

④幼保小活動。

小学校との交流活動は意外に入園前の保護者には知られていない。これはいずれ通う小学校の生徒たちが園に来てくれたり、

卒業後も園を訪問して先生方と会うことができるのは素晴らしいアピールポイントになる。

以上本当に有り難く、御礼申し上げたいです。

多様な幼児教育の理念があり、独自の活動を繰り広げる横浜の私立幼稚園界にあって、

ながつた幼稚園が目指す教育を見事に評価してくださり、応援してくださいました。

人が一人で社会へ出て行くその礎は、人に愛され人に認められ、人を信じ他人を知ること。ここへ向かって私は、みんなに熱を伝えながらながつた幼稚園を存続させたいと思います。

 

 

 

 

< やめてやめて、蜘蛛はいいよ・・・ >

虫好きの男の子達が虫がいなくなって寂しいのか、せっせと蜘蛛を取ってきます。

蜘蛛は虫じゃないし、やめてやめて、そんなにたくさん!

一籠に6匹も入れて、もう蜘蛛はとってこなくていいよ・・・・。

ジョロウグモが言えなくて、「ジョウクモいたよ。毒があるよね。」と言う年少さん。

「毒はないよ」と言うと、

「お尻赤いよ」

赤い色はやはり危険をイメージさせるのか、セアカゴケグモの影響で、赤は毒につながっているのか、

ジョロウグモも散々ですね。

こちらもカマキリ同様これから卵を産むのです。

どうぞ放っておいてやってください、園児の皆様!

蜘蛛も大事な仲間ですよ。ちょっと好きじゃないけど^^;

オニグモ

きれいに張るよねーーーー!芸術技です。網は夕方張り出すのです。

アシダカクモ

自宅に潜入した憎きやつ!でも殺生はしていませんよ。

ナガコガネクモ

この白いギザギザ網が目印。

こちらはコガネクモ。これは結構カッコいいね!今は貴重な存在です。

控えめな白いジグザクが目印。

そして噂のジョロウグモ。ただいまトンボをお料理中。

お尻の裏が赤いのです。

知っていますか?蜘蛛の糸は縦糸はベタつきません。自分の逃げるルートを確保するためです。

横糸が強力な粘着性を持ちます。これには自分も掛かるのです。

手で触ってみてください。はっきりわかります。

どうやって粘る糸とそうでない糸を分けて出せるのか?

恐るべしスパイダーたち!!!

 

< 太っちょ と ギザっちょ >

冬眠する生き物たちには懸命に栄養を取る時期。

繁殖にもエネルギーを使いますが、極力省エネでひと冬を過ごすための、最低限の糧を得なければならない秋!

結構糧を得たと思われる、太っちょ!

朝の日差しで体温を上げて、またお出かけ獲物探し?

もうちょっと太っちょになって冬を迎えます。

ニホントカゲ

そして我が家で見つけた小さな幼虫。すくすく育って、昨日台風の中室内で羽化しました。

ルリタテハです。

この方は寒い冬でもこの成虫のまま過ごします。葉の裏や草陰、どこかの軒裏に潜んで寒い冬をやり過ごします。

まあ見てください、この言いようのない翅の色と模様と形。

どうしてこんな形になるのか、まか不思議な昆虫の世界。

ギザギザの翅だからギザっちょ^^;

翅を開くと6cm程のタテハ蝶です。

今、虫ランドにも幼虫が1頭います。

今度はその可憐な姿を幼稚園で見せてもらいましょう。

4枚の翅にあるラインが青紫色なので、ルリタテハです。

おしまい。

 

< 虫探し、虫調べ >

虫好きがたくさんいます。子どもの特権とも言える、なんでも見たい、触りたい。

虫もその中の一つ。ワイワイ探し、ワイワイ調べる。

うんうん、いいぞ!自分で見つけて、図鑑で調べて、こうして野外観察の楽しさを知ってください。

自分で調べたことは一生の宝物です。

図鑑はその一つのことだけでなく、その周辺のことも同時に教えてくれます。

そこがネットと違うところ。

何を見つけて何を調べているのかは、子どもの世界、子どもの領域です。

先生は呼ばれたら初めて出ていけばいい。

さて、何が話題になっているのか?

虫探し、虫調べ!ちなみにそれは、コカマキリ。両前足の裏側に黒い模様があるのが特徴です。

こうして頭にインプット完了。

 

< シンジュサンです。 >

連休をいかがお過ごしでしたか?

まあまあのお天気で、お出かけした方も多かった事でしょう。

今日はお休みも多かったですよ。

風邪が流行っていますが、お出かけの疲れが出ていませんか???

子どもたちの生活リズムにあったお休みのスケジュールを立ててくださいね。

本業は幼稚園での活動であり、学校への登校ですから!

さて、シンジュサンをご存知ですか?

大きなこのイモムシは、そうご想像の通り、蛾 の幼虫です。

ヤママユ科の大型蛾の終齡幼虫です。

しかし!「動く宝石」と称されるくらい人気者で、愛好家も居るほどです。

幼稚園のお山のカラスザンショウの木の高い枝先で初発見です。

今日はO先生に手伝ってもらい、採取してきました。

O先生は蚊に刺されながら、私に付き合ってくれました。

お山でふたり揃って一体何をしているんでしょう\^0^/(ホホホ)

しかし見事に採取成功し、これから蛹や繭作りを無事に世話しなければなりません。

幼虫を見て子どもたちは、あまりの大きさと何とも綺麗な不思議さでキョトンとしていました。

触るとゴツゴツしています。見ての通りでした。

大きさは成人女性の親指ほどです。

でも葉を懸命に食べている様子は、

とてもかわいいლ(╹◡╹ლ)です。

幼稚園にお越しの際は是非ご覧下さいね。

そうそう見られる幼虫ではありませんので!(採取が高木葉先につき困難。)

ちなみに宝石だからって名前が真珠なわけではありません。

シンジュ(ニガキ科)という木本の葉を食べるからです。蝶や蛾は食べる葉が大体決まっているのです。

逆に言えば、どの幼虫がどの葉を食べるかを知っていれば、木や草を見つければ幼虫が見つかるわけです。

自然とは実に上手く成り立っているのです。

 

< 子どもって、素晴らしい! >

年長女子「先生、熱の蚊いる? ねえ先生、熱の蚊いるの???」

山へ一緒に行って、私の後を追いかけながら必死で問いかけて来る。

本人は遊びスモックも何も身につけず、いつもの制服。

「先生、熱の蚊いる?」

私:「熱の蚊はいない。でも人を刺す蚊はいっぱいいるよ。

ほらほら、じっとしていると刺されちゃうよーーーー。」

女子:「キャーーーー(≧∇≦*)」

と言いながら山を降りる気配なし。

子どもは素直で本当にいい。少し心配で、ちょっと聞いてみて、でも現場ではそれより楽しいことがいっぱいあって!!!

いいね、子どもたち!

またまた別の年長女子、

「先生、私最近セミの羽見つけるの。」

私:「あら、そう。どうしてだろう・・・」

女子:「うーーーん、夏が終わっちゃうから?もうすぐ死んじゃうから・・・・」

私:「そうね。よく見ているね。もうすぐ命が終わっちゃうのね。今年も鳴いてくれて、ありがとうって言わなきゃね。」

女子:「まだアブラゼミは鳴いてるね。」

私:「うんうん、よく知ってるね。ちゃんとセミの声、聞けてるのね。素晴らしい!周りをよく見てるのね。」

女子:ヽ(*´∀`)ノ

子どもって本当に素晴らしい。ずっと、ずっと、この感性を持ち続けて欲しいです。

今日は職員会議。

せっかく飼育しているクツワムシやスズムシを真剣に見ていない先生方。

その虫たちの鳴き方さえほとんど認知なし・・・。

会議の中で簡単な自然体験研修。

きちんと見させて、記憶にとどめる。教員としての知見を蓄える。

そしてクツワムシが食べる葉、クズ(マメ科)の花の香りを嗅いでもらいました。

その香りをどのような言葉で表現するか、語彙力が試されます。

ワインのソムリエではありませんが、自分の感じたことを表現する力も身につけます。

「甘い、蒲萄のような香り」

「いい香り、芳香剤に使われているような匂い」

「やさしい香りで、昔草むらで嗅いだ匂いを思い出した。」

「甘すぎて、ちょっと蒸せてしまった。」

いろいろ出ましたが、子どもの方がしっかり感性を捉えているかもしれませんね。

何しろこんな回答もあるくらいです。

どれだけ野外での実体験が乏しいかが、よくわかります。

「お花の匂い」(゜д゜)● ● ● Σ(゚д゚lll)

私の質問の仕方が悪かったのか、そのまんま・・・・・・・、具体的な表現なし!

先生方の感性をもっともっと豊かにし、子供たちと共有しなければ!

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