今日はお山まで伸びている枝の剪定をしたかったので朝からl山に入っていましたが、
外遊びの時間になり子どもたちの声が徐々に近づいてくるのを感じていたら、
ひと際凄まじい泣き声がこだましてきました。
なんだ?どうした?と思ったら、首から虫かごを下げて、両手を挙げたギブアップ状態で大泣きしながらよたよたと登ってくる年少の女の子でした。
私はその子の顔を見るなり、「何泣いてるの!鳥さんもびっくりしちゃう。転んだの?どこか痛いの?」
と聞いてみたら、「ママに会いたい~~~」ということなので、
「ママはお家。○○ちゃんはもう幼稚園生になりました。そんな大きな声で泣かないの。」
と叱咤したら、なんとすぐに泣き止み、私の顔をじっと見て、手をつなごうと求めて来ました。
ここで手をしっかり繋いであげることがまず第一の大切な寄り添い業。
幼稚園の先生なら、キリッと叱ったら、その後先生はあなたが大好きよ、の態度を示すこと。
そして体の一部に触れてあげること。
相手が不安な時は、手を握ったり、そっとなでたり、もちろんぎゅーと抱きしめたり、
スキンシップが心をほぐしてくれます。
こうして私はすぐに次の作戦。
「まあいいもの持ってるね!虫かご持ってきたの!素敵!じゃあこれ、入れておこうか!」
剪定した枝先を差し出しました。
彼女は真面目な顔でその枝を受け取りかごに入れます。
選定作業に引き込み葉っぱの話をします。
「宝物を見つけてまたかごに入れようか?」
次々と刈り取るササを渡すと、彼女は手に一杯握り大事そうに持ち歩きます。
落ち葉の下のワラジムシを見つけ、この宝物はかごに入れられました。
この時点ですっかり表情が穏やかになり、そのまま一緒に作業をしました。
年長も年中もごちゃごちゃとササを手に取り、山の上や下や右往左往します。
お集りの頃、「彼女はササ持ったね・・・。ワラジムシいたね・・・。」とつぶやきながら足取りも軽く下っていきました。
この時も手はしっかり繋いであげます。
あなたに寄り添ってるいることを伝えます。
こんなことの繰り返しが子どもの自立心を育て、人への信頼を身に着けます。
必要な時にはシャキリと正し、一緒に楽しみを共有する。
これがどんな場面でも心掛ける子どもたちへの大事なかかわり方でしょう。
この子はきっとお山が好きになるはずです。
連休明けで子どもたちも疲労気味。休日は体を休めてまた幼稚園で泣き笑いしてください。
明日は一般開放があります。お山 も開放しています、桐の花の香りを楽しみ、クロスジギンヤンマの美しい飛翔を愛で、池の黒小さいオタマジャクシを数えてみてください^^;