< 個人的見解 >
「僕はね、これがいいな!」
職員室の窓口に並ぶクラス対抗リレーの優勝カップ。
1番?大きいカップを触りながら、その男の子は言いました。
うん、気持ちはよく解る。
でもそれは個人的見解で、思ったからといってもらえる物ではない。
どうやったらこの一番大きいカップをもらえるのか、クラスみんなで考える事です。
運動会終了後、その成績によってそれぞれのカップが卒園までクラスを飾ります。
一生懸命走る事、力を合わせる事、走る事が気持ちい事、勝ってうれしい事、負けて悔しい事、などなどいろいろな気持ちを感じる事。
年長さんだけでなく、年中さん、年少さんにも刺激を与えるこのカップ。
昨今の運動会ではかけっこをしない学校もあるそうですが、なんとナンセンスな事か!
勝ち負け体験の意義と、負けた子の気持ちを一緒にしてしまい、実体験の機会を無くす事は教育でしょうか?
もちろん負けた時の気持ちに寄り添い、勇気づけ、次のチャレンジへ繋げる事までしなければ教育とはいえませんが、
何かが出来なかった時の感情や気持ちを持たせないまま年代を重ねて行く事は、人間形成に大きなマイナスです。
何事も実体験。
大震災の後、卒業式で答辞を読んだ山形県の最上中学校の生徒のように、天災(結果)を恨まず、乗り越えて行く強い心と態度を養っていく事こそが教育の現場です。(この様子はNHKが全文放映しました。)
憧れや夢の対象でもいいでしょう。
担任先生の働きかけも重要です。
「走るの大好き!」 の童謡のように、土を蹴って、風をきって、飛んで行け、年長組!
お天気が心配ですが、運動会当日は結果がどうなってもみんなと一緒に参加した事を誇りに思って下さい。
秋晴れにな・あ・れ!