< ツバメが来たーーーーーーーーーーーーー >

去年は1つがいだけが姿を見せ、巣も作らず去ってしまったツバメを、

本日この春初認しました。

私はツバメが大好きです。

可愛いその顔に似合わない最高の飛翔能力にシャープな姿。

毎年海を越え見慣れた町へ戻る彼らは、人の生活の中に根付き、長い年月を認め合って生きてきました。

それが近年、都市化が進んだ街の状態に巣を作る場所も、巣材を集める田圃も減り、おまけに衛生面から巣を落とされたり、

カラスに壊されたりと、原発事故での放射能汚染も絡み合って、その数をどんどんと減らしています。

当園でも3か所の巣はあたり前でした10年前。

そんなツバメが子どもたちの遊ぶこの園で子育てしてくれることは最大の喜びですが、

今日は1羽が上空を旋回する姿を早朝確認したのです。

皆様もどうぞツバメに優しく、そして子育てを見守ってください。

それぞれ望むものは違い、描いてる景色は違うかもしれませんが、

同じ空の下、すぐ頭上で懸命に生きるツバメをよろしくお願いします。

< 3月だか 4月だか 分からない気候 > 

気候変動があからさまになっています。

卒園式に桃の花だったはずが、既に桜。

入園式に満開の桜だったはずが、新緑の若葉。

町を歩いていてもまだ3月なのに周辺は桜吹雪で、道も屋根もピンクに染まります。

朝晩は肌寒いし、日中は汗ばむくらいですし、私たちは日々の生活に追われていて、あまり気にしない方もいらっしゃるかもしれませんが、

生物界ではこの時期がズレることは一大事なんです。

生命存続に欠かせない動物と植物の繋がりに時間差が生じてくると、

生まれる生物も生まれず、実るはず(受粉に繋がる季節の繋がり)の果実も実らなくなります。

春は新しい環境に移る方も多く、気持ちもウキウキ、ソワソワして、気候の変動にまで思いを寄せられないと思いますが、

ひたひたと忍び寄って来る温暖化の脅威と季節のずれにも注意してみてください。

 

今日はこの春初のビロードツリアブに会いました。

スプリングエフェメラル(春の妖精)の一種です。

2週間ほどしか姿は見られません。

タチツボスミレが咲き始め、ゼンマイが芽生え、ヒトリシズカも満開になる頃、

朝日を受けて丸いビロードの身体が小さな花弁めがけてツーツーと飛びます。

この光景が毎年きちんと繰り返されることが、私たちの生活も安定して季節を謳歌出来るのです。

他人事でなく、自分たちの生活のこととして気候変動にも目を向けましょう。

新しい年度を健やかに迎えてください。

< 寒いけど、生きもの観察会 >

明日は今年最後の生きもの観察会をします。
冬枯れの林内で、冬にやって来る野鳥を探しましょう。
いつもいる野鳥も可愛いですよ。
そしてモミジが真っ赤に染まり、最後のお披露目です。
朝日を浴びて林道が大変美しいので、早起きをして見に来てください。
癒されますよ!
モミジの葉やどんぐりや小枝などを拾って、制作物も作る予定です。
冬の自然物を拾って作る、オリジナルアート作品を見せ合いましょう。
どうぞお越しください。
おむつセミナーも同時開催です。


						

< 立冬です > 

『立冬に 甘い香りのカツラの木 優しい日差しに 冬のぬくもり』

いかがでしょうか。銀行に行きながら山翠閣の街路樹を眺めて思いつきました。

今日は立冬。二十四節季では立冬という事で、冬の始まりです。

まだお昼は穏やかな日差しが差していました。カツラの木は紅葉し落葉する前に甘い香りを出すのをご存知でしょうか?

道を歩くと香を感じます。メープルシロップのような香りを出しています。

この香も冬の訪れの合図です。

毎日忙しい日々を眼前の諸事でやり過ごしていますが、

季節の移り変わりも五感全部で感じて欲しいです。

夕方から夜には雨も予報されているようですが、

だんだんと乾燥して来た大気にも冬を感じ、そして湿った落ち葉にはまた香りが立ち、冬が足早にやって来ます。

《カマキリ先生、何やってるの 》

私も番組は好きですし、虫好きの多くの子が見ているEテレの番組、

「昆虫すごいぜ‼️」と「昆虫凄いZ」に傷が付いちゃいました。
カマキリ先生、何やってるの。

過去の事とはいえ、油の乗り切った男性俳優が銀座で豪遊中の、
男性にありがちな諸行。

カマキリ姿で野山を走り回る姿と、銀座の高級バーでデレデレの顔で女性を弄ぶ姿は、どう考えても一致せず、どちらが本性なのか、疑うところです。

私は彼のプロデュースするお店のシャツを購入しましたし、
グッヅも愛用しています。

本来動物界では雄は、雌に認められなければ子孫を残せません。
傍若無人に雌を痛ぶるのは、サル目ヒト科ヒト属である、ヒト だけです。

大いに反省し、子どもたちの期待を裏切らなにで欲しいです。
ジェンダー平等が叫ばれる現代社会で、メディアに強い影響力を持つ方々は、
どちらの方もしっかりと社会認識や理念を理解し、
謹んで行動してもらいたいと強く思います。

当園では特に、生きものに対してその大切さと、そして幼児期からの子どもたちの肌感覚で、男女平等を 感じさせる取り組みに力を入れています。

ながつた幼稚園のお山に招待したかったカマキリ先生ですが、どうしようかな………。

< 飼育の在り方 >

グラウンドの工事をしていますが、連日ショベルカーがガーガーやっているので、その様子を見に来た近所の卒園児さんがいいました。

「あのね。聞いて。

卵から孵ったカブトムシを森に放しちゃだめだよ。

だって、ゼリーしか食べてない親から生まれたから、樹液を知らないから生きていけないからね。」

野生で生きる生きものが人の手に渡った際の究極の問題が提示されました。

飼育動物は数々います。

甲虫の飼育は世界的に見ても日本は多くの人が嗜好していて、これから鳴く秋の虫もスズムシに代表されるように、小売店でも販売している生きものです。

しかしちょっと考えてみてください。

秋の虫などは平安貴族の時代から虫かごに取り込み、人がそれを愛で、聴き、書物にも残るほどの文化となって来ましたが、

果たしてかごの中の虫たちの事を考慮してあげていたでしょうか???

あくまでも人間の嗜好がそうさせているのであれば、

親から子へ伝えて生きる術を身に着ける野生動物たちが、一旦人の手で管理されたら、

いざ野生へ放たれた時、果たし生きて行けるのか、大きな問題なのです。

私は野生動物を飼育して、繁殖させることには原則反対ですので、野の動物は野で本来の命を全うして欲しいですし、

それが整う環境がそこにあることが何よりも望ましいと考えています。

研究用に多くの動物が飼育、管理され、食用として育てられてきた家畜や家禽。

動物園の意義がクローズアップされたこともあり、昨今の動物園・水族館はどこもその動物に相応しい生息環境に近づけようと努力しています。

本来は遠く離れた故郷から、世界中に連れて来られているのですから、問題と言えば大きな問題です。

しかしながら人は遠くへ行かなくても世界中の生きものを知り、学ぶことが出来ることは、これはこれでその種を保存していく意味でも崇高な意味を持っていると言えます。

夏休みに何かの生きものをお家に迎えたご家族もいるでしょう。

飼育を始める前に、その生きものの本来の姿を知り、想像して、出来るだけ相応しい環境で共に生きる方法を考えてみてください。

たとえどんな小さな生きものでも、この星で、同じ環境で生きているのですから。

 

< まだ間に合う、拡大観察会 >

さて、夏休みももうすぐ終わりますが、今年初めて8月に実施する観察会は、ある目的を持ってお送りします。

外部からお客様も招いて、少し自然保護について考えます。

まだ人数に余裕がありますので、一般の方も是非ご参加ください。

お電話でも受け付けます。

感染対策をしながらお山の自然観察と、ホールでお話を聞く2時間コースです。

奄美大島に行ってみたい方も是非どうぞ!

生きもの観察会拡大版2022

< キターーーーー、ツバメ❣ >

毎年園舎の玄関に巣を設けて繁殖していたツバメ。

春は早くに高い空を舞っている姿は見ましたが、

3年ほど前からカラスの被害にあって巣を壊されていたのも原因の一つかもしれません。

今年はもう戻って来ないと諦めていましたが、グラウンド側にやって来ました。

こちら側でも一度子育てをしたことがあります。

その時の巣がまだ残っていて、その巣をオスが下見に現れました。

本来ならもうヒナが孵っていてもいい時期ですが、ツバメの総数が極端に減少している昨今の繁殖事情からみると、

繁殖場所を探して、そしてメスを求めて時間を使っているのかもしれません。

何しろ渡って来る個体数が減っているのですから、番を作るのも大変な事なのでしょう。

日本に還るツバメは日本が故郷。生まれ故郷です。

皆様の自宅周辺、職場周辺でツバメを見かけたら、どうぞどうぞ優しく見守ってください。

そもそも人のそばで生活する渡り鳥です。山奥の人里離れた場所ではなく、人が多く行き来する場所が好きです。

幸福を連れて来るツバメ。みんなで子育てを応援してあげましょう。

< 愛鳥週間です >

ご無沙汰しております。

入園後1カ月が過ぎました。「ママ ママ ママーーーー」と泣き叫ぶ声がまだ聞こえますが、

給食をパクパク食べる年少さんも居て、入園直後はまだまだ賑やかです。

食に関しては小食の子が多くなっていますね。

私の幼少期は高級食材はありませんし、出されたものは何でも、おまけに早く食べないと無くなってしまいました。

昔の事を言ってもしょうがありませんが、たくさん遊んでお腹が減って、何でもよく食べる子になって欲しいですね。

そして5月は愛鳥週間という野鳥に親しむ期間があります。

別にこの間だけではありませんが、同じ環境に生きる野生動物の姿を少し生活の中に感じてみてください。

必死で生きる動物の息遣いを感じると、エコな暮らしの芽生えになるでしょう。

エシカル(倫理的な)な生活を考えると、しぜんに環境の事を考えるようになります。

世界中が不安と脅威にさらされています。

人々の生きる環境、生活の在り方を見直そうとする時、戦争が始まってしまった悲劇をどうしたらいいでしょうか。

せめて一時、自分の生きる周辺を見渡し、生きものとの共存やエシカルで健全で平和な暮らしを見つめ直しましょう。

最後の写真は幼稚園の玄関で休んでいるキジバトの親子です。

どんな動物も親の愛情は慈しみ深く、永遠です。

でも独り立ちをさせることも重要な使命です。

幼児期の子どもたちも少しづつ独り立ちの歩みを進めて欲しいです。

< 生きもの観察会 再開す >

コロナ禍でずっと休んでいました【生きもの観察会】を再開します。

4月の観察会、さて何が見られるでしょうか❣

本日朝、クロスジギンヤンマの抜け殻を見つけました。

第1号です。そして水中には明日にも羽化しそうな1匹も確認しています。

もしかしたらトンボの羽化を見られるかもしれません。

そしてシジュウカラが抱卵しています。(きっとね?)

卵を抱いている鳥は非常に神経質になっているので、どうぞ巣(ワインの樽)の傍を通る時はお静かに願います。

他にも、アゲハ蝶やハナバチの仲間、ゼンマイのクルクルやフタリシズカの小さな花。

そして2種のオタマジャクシにタケノコ掘り???なんかもあるかもしれません。

小さな春の自然を感じて、生きものに接してみましょう。

地球は虫の星ですからね。(カマキリ先生も言っています)

マスクをしてお出かけください。

自然の中に入る時は、長袖/長ズボン、に帽子は必須です。

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