年長女子「先生、熱の蚊いる? ねえ先生、熱の蚊いるの???」
山へ一緒に行って、私の後を追いかけながら必死で問いかけて来る。
本人は遊びスモックも何も身につけず、いつもの制服。
「先生、熱の蚊いる?」
私:「熱の蚊はいない。でも人を刺す蚊はいっぱいいるよ。
ほらほら、じっとしていると刺されちゃうよーーーー。」
女子:「キャーーーー(≧∇≦*)」
と言いながら山を降りる気配なし。
子どもは素直で本当にいい。少し心配で、ちょっと聞いてみて、でも現場ではそれより楽しいことがいっぱいあって!!!
いいね、子どもたち!
またまた別の年長女子、
「先生、私最近セミの羽見つけるの。」
私:「あら、そう。どうしてだろう・・・」
女子:「うーーーん、夏が終わっちゃうから?もうすぐ死んじゃうから・・・・」
私:「そうね。よく見ているね。もうすぐ命が終わっちゃうのね。今年も鳴いてくれて、ありがとうって言わなきゃね。」
女子:「まだアブラゼミは鳴いてるね。」
私:「うんうん、よく知ってるね。ちゃんとセミの声、聞けてるのね。素晴らしい!周りをよく見てるのね。」
女子:ヽ(*´∀`)ノ
子どもって本当に素晴らしい。ずっと、ずっと、この感性を持ち続けて欲しいです。
今日は職員会議。
せっかく飼育しているクツワムシやスズムシを真剣に見ていない先生方。
その虫たちの鳴き方さえほとんど認知なし・・・。
会議の中で簡単な自然体験研修。
きちんと見させて、記憶にとどめる。教員としての知見を蓄える。
そしてクツワムシが食べる葉、クズ(マメ科)の花の香りを嗅いでもらいました。
その香りをどのような言葉で表現するか、語彙力が試されます。
ワインのソムリエではありませんが、自分の感じたことを表現する力も身につけます。
「甘い、蒲萄のような香り」
「いい香り、芳香剤に使われているような匂い」
「やさしい香りで、昔草むらで嗅いだ匂いを思い出した。」
「甘すぎて、ちょっと蒸せてしまった。」
いろいろ出ましたが、子どもの方がしっかり感性を捉えているかもしれませんね。
何しろこんな回答もあるくらいです。
どれだけ野外での実体験が乏しいかが、よくわかります。
「お花の匂い」(゜д゜)● ● ● Σ(゚д゚lll)
私の質問の仕方が悪かったのか、そのまんま・・・・・・・、具体的な表現なし!
先生方の感性をもっともっと豊かにし、子供たちと共有しなければ!