< 鳥さんのごはん >

葉を落とした木に目立つのは、赤や黒の実。

池の周りには、ガマズミ・ナナカマド・ニシキギやナンテン、そしてセンリョウなどの赤い実を付ける日本原産の木々がある。

黒の実にはヒサカキや熟したカマツカなど。

これら全て、これから冬場の鳥さんのごはんになる。

昨日はこの事を外集合でみんなに伝えました。

「みんなにはたくさんのご飯があるけど、虫がいなくなった冬は、鳥さんは赤や黒の実だけがごはんだよ!」

真剣に聞いてくれた年少の男の子。

今日実を取っていた女の子に聡してくれました。

「鳥さんのご飯だから採っちゃダメだよ」

自然の中の一つ一つが、誰かの役に立っていることに気づいてくれれば、きっと共生出来るのです。

これを見ていたN先生、「う~~~ん、なかなか深いな・・・・」と言ったとか言わなかったとか!

鳥さんたちも生きるために食べているのです。

センリョウ

ヒサカキ

 

< 蚊に刺された! >

嵐が去ってさぞお山は荒れているかと思ったら、強風でみんな吹き飛ばされて、以外ときれいな林内で、

蚊に刺されました。

南風が連れ戻したのか、気温が高いので動き出したのか、11月下旬にしてまだ蚊がいるのです。

昨晩の低気圧も、日本海側の海水温が高いから発生した低気圧。

本来紅葉した落ち葉はハラハラと散って欲しいところ、

同じ強風でも木枯らしが妥当なところ。

しかしこの南風で、何となく暖かい。

湿度が戻って暖かいのは助かりますが、やはり自然の摂理に反しています。

どこから考えても地球温暖化!?

だから蚊に刺された?!

 

< 秋のネイチャーゲーム >

お天気は快晴、風も無く、日向は温かいいいお日和。

色づき始めた桜が美しい初冬のお山。

秋の自然も楽しむ会は、いろいろな発見をして大賑わいでした。

学年によって見つける物、場所、感じる事が違い、なかなか面白いゲームとなりました。

今日はスタンプが押されたカードを持ち帰ったと思います。

そのカードでお山のお話、生き物のお話、自然との付き合い方のお話をしてみて下さい。

今日は1122でイイフウフの日でもあります。

会話が弾む家族団欒!ご両親が仲良しで、しっかりと子どもたちと向き合っていれば、子どもたちは安心して外へ飛び出して行けます。

家族の太陽お母さんを中心に、いつまでもイイフウフの家庭でいて下さい。

キチョウは粗朶柵の裏側に隠れたつもり。

ショウリョウバッタはまさにカモフラージュ。

落ち葉の薄茶と同じ色。カマキリはそのショウリョウバッタを食事中。

久し振りに土曜日が祝日となります。

どうぞ良い週末を!

< ヒメヤママユ >

ちょっと野山を歩いて来ました。

初めて出会ったヒメヤママユです。

今頃羽化し、そして今頃去って行きます。短い命を繋げます。

蛾の苦手な方にはごめんなさい。

でも良く見ると、なんと美しい色と模様!そして触角の見事さを見て下さい。

この個体はオス。なかなか探しても出会えないのですよ!!!

ちょっと手に乗せてみました。

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Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 19:18

< 幼稚園記念日 >

1876(明治9)年のこの日、日本初の官立幼稚園である東京女子師範学校附属幼稚園(現在のお茶の水女子大学附属幼稚園)が東京・神田に開園した日、だから幼稚園記念日。

幼稚園は実は国が幼児教育の主導をして始まったものではありません。

上記した大学の初等教育を指導する先生方が、未就学時の教育の重要性に鑑み、独自で教育課程を作り指導案を起こした事が始まりです。

最初は上流階級の子息たちが通い始めました。

だんだんとその必要性を国が認識し、文科省が動き出したのです。そして義務教育ではないにしろ、文部科学省の管轄に入り、

学校教育として現在に至っています。

今日はそんな記念日でした。ながつた幼稚園では、

作品展も無事に済み、2学期の大きな行事が終わりました。

やはりほっとします。そして今日は疲れてしまいました。

でも多くの方とお話が出来、卒園児の子どもたちにも会えて、嬉しかったです。

クイズや絵本は大変良く聞いてくれました。楽しかったかな・・・・。

また少し生き物の仲間を感じられたでしょうか?

来週はもう一度子どもたちと作った作品を振り返り、大事にお家へ持って帰ります。

晩秋の、そして初冬の1日、起こし下さってありがとうございました。

おしまい!

 

< 新体操登場 >

さて、久し振りに冬の新しい体操が出来ました。

お知らせもしましたが、手具を使います。それもハンカチ!

実はとても優れた体操のアイテムで、多くの成人の体操にも取り入れられています。

やってみると何とも苦しい!(私には)子どもたちもちょっと大変。

でも体がポカポカになります。体全身を使うので寒い冬にはいいでしょう。

曲は、「手のひらを太陽に」です。あのやなせたかしさんの作詞です。

アンパンマンの産みのお父さんでは世界的にも有名ですが、他にも多くの作品を残しています。

今までの体操、ペンギンパラダイスと併用して、冬の体作りに取り組みましょう。

この詩にも出てくるミミズやオケラ、アメンボなどなど、みんな幼稚園のお友達なので丁度いいでしょう。

そこで今日はこの歌。もちろんご存知ですね?

♪ 手のひらを太陽に ♪

作詞:やなせたかし 作曲:いすみたく

♪ ぼくらはみんな いきている

いきているから うたうんだ

ぼくらはみんな いきている

いきているから かなしんだ

手のひらを太陽に すかしてみれば

真っ赤に流れる ぼくのちしお

ミミズだって オケラだって アメンボだって

みんなみんな生きているんだ 友達なんだ ♪

そうだ、生きているんだ。だから八千草さんのように、「いつも楽しく」過ごそう。

その為には体作りでしょう、ね!

 

 

 

< 見つけました >

さて連休をどのようにお過ごしでしたか?

お天気がはっきりしない、肌寒い日が続きました。

幼稚園のお友達は4日の連休となりましたね。

元気で過ごしていましたか!

文化の日には毎年いろいろな行事が行われ、子どもたちが参加できる会もたくさんあった事と思います。

長津田の山水閣でもバザーのような催しがありました。

日本食も世界無形文化遺産に登録されたようですし、益々世界中で親しまれる和食が登場するでしょう。

美味しいですからね、和食。

そして私は庭掃除中に遂に見つけました。

ハラビロカマキリの産卵シーン。それも2匹も!

子どもたちが大騒ぎして見つけた各種カマキリたちは、虫ムシランドからは結局どこかへ姿を消してしまい、卵を目にする事が出来ないのですが、

こんな写真を撮ることが出来ました。

小さな虫の産卵撮影も、文化的くらしになるでしょうか?

これからの初冬は、日本の文化に色濃く触れて、和食の奥深さを追求し、虫たちの一生を見送る^^;のもいいかもしれません。

産み立ての卵の1つは緑色、もう一つは青でした。

お腹を懸命に動かし板に産みつけていました。

産卵を終えたお母さんは力が尽きたようにその場で動かなくなりました。

動物も昆虫も新しい命の誕生は最大の営みなんですね。

お母さんはやはり偉いって事です。

< 晩秋にて >

10月も今日で終わりか・・・。街はやたらにかぼちゃ祭りで騒いでいるようですが、

キャンディーをもらってももらわなくても、1日が静かに過ぎて行く。

お山ではコナラの実が豊作だ。大量のどんぐりが落ちている。

蚊もやっと姿を消して、蚊採りマシンもお片付け。

晩秋に見かけた生き物たちは、それぞれが冬支度の様子。

コサギは寒そうに電線に止まり、アゲハ蝶の最終幼齢はカラスザンショウの幹にへばりつき、

ジョロウグモのお腹はパンパン。これから杉の木肌に卵を産みつける。

オオカマキリやコカマキリは産卵場所を求めておちこちに出没。

子どもたちに見つかりまた一騒動。

産卵を終えると死を迎える事も、またもの悲しい。

明日は新しいお友達を迎える日。一人でも多く、この素晴らしい環境で幼児期を過ごしてもらいたい。

その為の設備と人材と教育課程を揃えている。

歴史と伝統のある、地域に根差したながつた幼稚園で一緒に感動を味わいましょう。

追伸:ゆり組のOちゃんへ、

ずっと待っていましたが、今日のシマヘビは出て来ませんでした。

目撃したのはK先生だけ?

もう冬ごもりに入ってしまったのでしょうか?今度隠れているお家を、そーーーっと覗いて見ましょうね!

 

Filed under: お山の様子(生き物と植物),未分類 — itsuko 17:17

< 寒露の人気者? >

今日は寒露。霧が冷たく感じられる頃の事。空気が澄み、夜空に冴え冴えと月が明るむ季節、という意味のようです。

そういえば昨日の夕方は西の空に細ーく輝く月と、その南西に美しい水星が見えました。

台風のせいで蒸し暑いですが、空は秋ですね。

そんな秋の人気者、それがハリガネムシ!

この時期はカマキリと共に子どもたちの話題に上る、唯一の回虫(せん虫)でしょう。

実は子どものお腹から出てきた記録もあるとか?

さくら組ではアゲハ蝶の飼育に続いて、このくねくね虫を飼う事になりました。(回虫ですよ!!!)

宿主であるカマキリ(ハラビロカマキリ)のお腹から這い出してきます。

これは水辺で産卵するため。水中に棲む水生昆虫を介して、カマキリに行きつき、この時期一斉に独立するのです。

もう5~6匹は子どもたちに見つかっています。

カマキリも受難ですよね!これからおお仕事を前にして、細長いクネクネに取りつかれ、まったくもう・・・・・。

カマキリは死んでしまう訳ではなく、無事に産卵を終える個体も多いようです。

冬に向けていろいろな生き物が命の引き継ぎをします。

こちらも水辺に戻って来たイトトンボ。メスを見つけて命を繋ぎます。

イイネ!

この鳥はオナガ(中央)。20羽程の群れが、池のナナカマドの実を食べに来ました。これからは少ない食べ物を仲間と分け合います。

しかしいい事ばかりではありません。

時々現れるハクビシンのフン。

まったくけしからんのです。いつも柿の実を食べて、その種をフンと一緒に排泄してます。それも水の中で!

寒露のいい季節に、お池の中に外来種の糞なんて、フンッだ。

 

< タカ 渡る >

鳥を追ってかれこれ10年近くになりますが,

秋はどうしても空を見上げてタカを探してしまいます。

そんな本日朝は、お山の上をツミという日本で見られる一番小さなタカが鳴きながら輪を描いて飛んでいました。

このタカが鳴きながら飛ぶところを見たのは初めてです。

思わず屋上に上がって追ったのですが、円を書きながら上昇して、姿を消してしまいました。

多くの鳥がこの時期は移動します。

南へ渡ったり、冬を逃れて日本へ来たり。

上昇気流を掴んではばたかず、気流に乗って距離を稼ぐタカたちの飛翔は、ある時は数千羽になり、

それはそれはダイナミックで、ロマンを感じます。

遠くはインドネシアのスマトラ島まで行き、春にまた戻って来る彼らの渡りに無事を祈る10月です。

ツミ(タカ科)