< 山の恵み >

今日は台風が襲来する特異日となっていますが、

どうやら19号は急ぎ足で太平洋へ離れて行く模様。

小笠原諸島は大変荒れたようですが、

こちらは少しの雨で助かりました。

そんなお山にも秋の気配が感じられ、今日はきのこが一斉に姿を現しました。

早速キノコ狩り!

子どもたちに匂いをかいでもらったら、

「臭い・油みたい・竹の子?・虫の匂い・森の香り・

ヘビ!・ダンゴムシ・・・・・」と、様々な答えが返ってきました。

だいたいヘビの匂いを嗅いだ事があるのでしょうか???

臭覚は人間の大事な五感の1つ。

一度嗅いだ匂いは一生忘れない!と言われるほど記憶の中に残るものです。

そんな山の恵みを感じて、そして私は食してみる事にしました。

調べた結果、どれも食用との表示。青い色や薄紫のキノコはシメジと名が付く香りのよいキノコです。

カシやナラ林の落ち葉が豊富な開けた箇所に出るそうで、これだけでもお山には豊かが自然が息づいていると言えるでしょう。

調理の結果は、「うまい!」

新鮮なキノコはシャキシャキして、「THE 秋」 というお吸い物になりました。

食材を急きょOKストアで購入し、ベテラン主婦の用務員さんに作ってもらいました。

私の今日の夕飯はキノコ汁。

美味しい秋をいただきます。

ちなみに食したキノコは、アオイヌシメジ、コムラサキシメジ、ツルタケ の3種類です。

これから10月にかけてまた違ったキノコが出るかもしれません。

< 動物愛護週間前夜の珍事件 >

明日から動物愛護週間です。

毎年春と秋の2回、身近な動物(生き物)に関心を向け、愛情を持って接する事を広く周知、啓発する週間です。

家猫、飼い犬はもちろん、野生動物全般、全て入ると思いますが、

そんな日を控えた昨日深夜。

私はいつものように夜のニュース番組を見ながらチビチビやっていると、

床を何かが高速で走り抜ける影。

次の瞬間、

「ギャーーーー」

またその次の瞬間、ソファーでうたた寝をしていた連れ合いが、

「ウォーーーーー」

「何だよ、びっくりした。うるさいよ、何だよ・・・・」と寝ぼけながら飛び起きた。

びっくりしたのは私の方で、なんと家の中に足を伸ばすと15㎝にもなる、スジブトハシリグモという巨大な蛛形類が侵入していたのです。

いくら虫が好きな私でも(蜘蛛は昆虫ではありません!)、この不意打ち攻撃には非常に焦り、

「ワーーーー、ワーーー、網、網、網は・・・・」と無い網(幼稚園だけでなく自宅にも虫網が必要でした!)を求めて

うろつくばかり。

こんな時はやはり男なのか、普段は虫がめっぽう嫌いで見向きもしない連れ合いが、

無言で掃除機を出して来て、なんとその吸い口に野菜を詰めるネットを内側に入れて輪ゴムで止めたのです。

彼は果敢にもハシブトスジリグモ、いえ違う、スジブトハシリグモ目がけてスイッチON!

しかし名前でも分かるように彼(蜘蛛の方)はとにかく速い。

あと少しの所で逃した先は、洗面所の引き戸の戸袋の中。

ゴキブリを見つけた時同様、私はつま先立ちで連れ合いの後方援護に回ったのですが、

次の手を講ずる必要が出て来ました。

野外ならなんていう事はないのですが、室内にいるとは気が休まらない。

何とか外へ出す方法は・・・・・、

またまた連れ合いが言い出しました。

「殺虫剤は?殺虫剤持って来て。」

「ダメダメ、殺さない。外へ出せばいいんだから。この蜘蛛は害虫を食べるいい蜘蛛なんだよ。」

「麻酔、麻酔。ちょっとだけかけて、弱らせるのよ・・・・」

そんな器用な事が出来るのか、半信半疑ながら私は殺虫剤を持って来た。

戸袋の中へそーーーと拭き入れる。

しばらく待つこと1分程。

なんと彼(蜘蛛の方)がゆっくり出て来たのです。

作戦成功!なのか、足元がふらつく感じで自慢の走りが遅い!

ここぞとばかり掃除機再稼働。

うまく蜘蛛を吸い取りました。

なんと途端に彼(連れ合いの方)は掃除機の柄を放り出すではありませんか!ジェジェジェ!

やっぱり相当焦っていたのです。

今度は変わって私の出番。

急いで輪ゴムを外し、ネットを引き出し、彼を確認しました。

やはりぐったりと縮んでいます。死んでしまったのか、殺すつもりは無いのに、どうだろうか・・・・・、

良かった、生きている!ネットから外へ出た彼は、先ほどより少し早く、手足(いえ、足のみ8本)を伸ばし、暗い野外へと走り出しました。

動物愛護週間を前に、たとえ小さな命でも殺生すること無く済んでホットしました。

しかし彼(蜘蛛の方)はどこから我が家へ入って来たのだろうか?

もう一人の彼はちゃんと玄関から入って来ます。

この日ばかりは彼(連れ合いの方)が居てくれて良かった・・・・・、とつくづく思った珍事件でした。

スジブトハシリグモについては図鑑や、ネットで正体を調べて下さい。

きっと、ギョッとするはずです。@=@

満月も見て下さい。

< 捨てないで、虫! >

お池の周辺も管理を初めて3年目。

徐々に目的の生き物たちが集まって来ました。

今年は暑さのせいもあるのか、ショウリョウバッタとオンブバッタがよく見られます。

しかし確実に「生き物たちの集まるところ=ビオトープ」になっています。

そんな中、虫を捕まえる子も多くなっていますが、

原則、生き物は捕まえたら良く観察し、捕まえた場所に戻す。

これが自然観察の流儀(約束)です。

お部屋へ持って行き、みんなに自慢してから午後は元に戻すこと。

ここまで子どもたちに伝えています。

しかし残念ながら、戻す事をその場に放す、または捨てると捉えている子も多く、

もしかするとお家で、「小さな虫は捨てる」が横行しているかもしれません。

小さな虫にも立派な命。決してゴミ箱へ捨てないで下さい。

虫はゴミじゃない!死んでしまったら、土に帰して下さい。

今日もバッタをたくさん捕まえていました。そして台風の風で落ちた多くのドングリを拾いました。

ついでに小枝のお掃除、小枝集めのお手伝いも買って出てくれました。

途端に小枝屋さんを開店させ、冬のためのトカゲやヘビのお家を作ります。

空気もきれいで、蚊も少ないし(と言いながらも結構刺されました!)、

たくさん遊んで、楽しいね!でも虫は捨てないでね。

ちなみにこのどんぐり、大きさが違うのは分かると思いますが、

本当は帽子(殻斗ガクト)の模様の違いで全て分かれています。

上は、縦のぎざぎざ模様のアラカシ、横に筋状のきれいな模様のシラカシ、見えませんが体の割には小さな殻斗のコナラ。

などなどお山にはドングリの実を付ける樫や楢の木が7種類ほどあります。

これから毎日繰り広げられるドングリ拾い。

中から這い出る虫君に注意!

明日は中秋の名月です。月を愛でよう!

 

< トカゲとカナヘビ >

ハ虫類が好きな人も多いと思いますが、

(嫌いな人の方が多いですか!)

トカゲとカナヘビは似ていて違う有鱗目。

つまりうろこがあるって事。

朝はどちらも日向ぼっこをして体温を上げます。

幼稚園の池周辺にはトカゲが多く、実は近年トカゲが減少してきて、なかなかあの光沢のあるテカテカトカゲを見る事が少なくなって来たそうで、貴重な存在のようです。

先日池周辺の手入れをした業者さんが大騒ぎをしていました。

「あっ、トカゲだ、トカゲ!」

「えっ、毎日出て来てうろうろしていますよ。幼体も多く、子どもたちも捕まえる事があります。」

とまあこんな感じでした。

地域によっては生息数が危ぶまれる生き物たち。

日頃から良く見られる種も、大切にしないといけませんね。

上が大人のトカゲ、中が若者のトカゲ、下がカナヘビです。

カナヘビは尾が長くて、体がスマートです。

どちらもかわいいね!

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 17:25

< さあ、2学期だ。 >

今日はまた暑いですね。せっかく秋の心持になったのに・・・・。

残暑が続く中、2学期(3期制ではありませんが、分かり易いので)が始まりました。

子どもたちは元気に登園して来ました。

少し黒くなって、大きくなりましたね!

朝、涙する子もいましたが、お家が恋しいのも立派な気持ち。そこを乗り越えて人は大きくなるのです。

幼稚園スイッチが入ったところで、秋の虫を見てみよう!

1日中澄んだ鈴の音を聞かせてくれるスズムシ。

夜更けると人知れず鳴き出すマツムシ。

大きな体で鳴き声も半端じゃなく大きい、クツワムシ。

ほっそりとスマートですが実は肉食です、ウマオイ。

スズムシ以外は夜暗くなると鳴き出すので昼間はなかなか声を聞くことが出来ませが、

秋を代表する日本の虫です。

古来は日本書紀や万葉集にも出て来る虫たち。

その辺にすぐ棲息している虫と、探して探してやっと見つかる虫と、時代と共に生息状況もまちまちですが、

1つとしていなくなってはいけない、日本の文化の一役を担っている虫たちです。

声を聞きたい方はどうぞ幼稚園にお越しください。

本物は夜ですが、教材でお聞かせしましょう。

2学期も、いえ夏休み明けからもよろしくお願いします。

{ 虫の声 } 作者不詳

♪ あれ松虫が鳴いているチンチロチンチロチンチロリン

あれ鈴虫も鳴き出した リンリンリンリンリーンリン

秋の夜長を 鳴き通す

ああおもしろい 虫の声

♪ キリキリキーリキリ こおろぎや

ガチャガチャガチャガチャ くつわ虫

後からウマオイ追いついて

チョンチョンチョンチョン スーイッチョオン

秋の夜長を 鳴き通す

ああおもしろい 虫のこえ

 

< 処暑だけど少々(ショショ!)暑い・・・>

少し寒くなったところで、いよいよ横浜にも雷雲が迫って来ました。

まとまった雨が降らずに困っていたので、植物や動物、そして飲料水確保にもいい雨に成って欲しいです。

だいたいお山の井戸が枯れてしまったのです。

池への自然水の供給が出来ず、大変憂慮しています。

雨よ、来い!「ポツッ」じゃダメだ!長く降って下さい。

しかし処暑の今日もしっかり暑い8月後半。

でも19日はツクツクボウシが鳴きました。

このセミが鳴くと秋の訪れを予感させます。

異常な気象が続きますが、生き物たちは生命の時間をしっかり守って生きているようです。

イチローさんの快挙に本当の偉大さを感じ、

藤圭子さんの死に、胸が痛くなり、

放射能汚染水はどうなっちゃうのかとても心配で、

シリアの化学兵器使用に人間の恐ろしさに嫌気がさし、

ダイオウイカには見放なされ、私の夏は過ぎて行きます。

(国立科学博物館門前の炎天下での入場に1時間待ちには絶えられず、出口にあるシロナガスクジラのオブジェで我慢した夏・・・。)

< ボロ布作り >

夏休みももう後半。幼稚園のお友達は逸子先生との約束覚えていますか!

何か面白いこと、見つけましたか?

何でもOKです。絵に描いたり、写真を張ったり、見つけた時の驚きを書いて、持ってきて下さい。皆さんに紹介しましょう。

先生も毎日せっせとあれこれ探しています。

今日はボロ布作りをしました。

皆さんは古くなってもうこれはヨレヨレで着られないTシャツなど、どうしていますか?

私は母がしていたので自然と同じようにリユース(再利用)しています。

要は細かく切って、万能クロスにするわけです。

ガラス磨きOK,レンジ周りの油取りOK,フライ時の受け布OK,床に何かこぼしちゃった時のお掃除OK,と様々な箇所で使えます。

キッチンペーパーの紙仕様を極力避ける手法!

いいでしょう。

こんな感じでTシャツを分解します。太刀バサミは使い慣れないと切れませんし、何十枚も一揆に切ると、右手の親指にまめが出来る恐れ有り!ですからご注意ください。

生地の厚みによって大きさは分けて切り取ります。襟ぐり部分は使えないのでここだけ捨てます。

後は魔法の布に大変身ーーーー!

エコでしょう、SAVE THE EARTH でしょう! Tシャツも最後まで使ってあげて、嬉しいでしょう。

ポロシャツもパジャマも出来ますよ。

と夏休みもこんな家事に追われて1日が過ぎて行きます。

こう暑いと洗濯物が増えるし、一人とはいえ、何か昼食食べなきゃいけないし、

ああ、家事って切りが無いし、無くならない!

世のお母さん、本当に毎日ご苦労さまです^^;

写真の整理もしたら、ちょっとましなイヌワシが出て来ました。

これが日本に棲息する特異なイヌワシ(国の特別天然記念物)

ちょっと大き過ぎました。

本日撮ったコガネクモはどうでしょう?お腹がきれいな黄金色。

捕まってしまったショウリョウバッタ。

まさにこの撮影時に自ら巣へ飛び込んだマダラバッタ。

まったくバッタさんたちは闇雲にジャンプするからな・・・。

クモの糸は横糸に粘着力があり、縦糸には粘りはありません。

だから自分が貼りつかず移動可能なのです。(自分は分かっているからね!)

幼稚園のお友達、虫さんたちに教えてあげて下さーーーい。

ボロ布、作ってね!

おしまい。

 

 

< 猛暑お見舞いです。 >

東京都には大雨警報が出ているようです。

雷鳴は聞こえますが、昨日も横浜は素通りで終わってしまいました。

猛暑・酷暑ももう終わり!としたいのに、一向に雷雨にも見過ごされています。

帰省先もきっと暑いのでしょう?

もう少しの我慢ですね。

スペインのアンダルシア地方も熱波に襲われているようで、

日本と同じように水分を取る事や運動は避ける事などテレビでお知らせしていましたが、一つ日本と違うのは、

「薄着になりましょう!」ですって?

なるほどお国が違うと暑さ対策も違うのか・・・。

しかし薄着って????

もともとヨーロッパの方々は夏はめっぽう薄着ですよね!

あれ以上薄着になったら^^;ハ・ダ・カ!

わーーー、今日は本当に雷雨に成るぞ!

北側の空がまっ黒です。竜巻注意報も出ました。

適度に雨が降って、気温が下がる事を期待しますが、昨今のお天気は極端ですから、皆様もご注意ください。

あ山や池周辺はもうパサパサで、今日は水をまいて来たのですが、

あっ、突風です。いよいよ雨がやって来る。

被害が出なければいいのですが。

とにかく猛暑、お見舞いです。

 

 

Filed under: お山の様子(生き物と植物),未分類 — itsuko 18:55

< 替え歌で、GO >

暑中お見舞い申し上げます。

もうすぐ立秋の前に、童謡で夏の生き物たちの今をお伝えします。

♪ あわてんぼうのだれかさん セミがもみじに止まった

セミがもみじに 止まった

こんないい日は初めてだ

ミーンミーンジリジリジーリ

ミンミンゼミが強かった ♪

今日の一コマ。上がアブラゼミ、右下がミンミンゼミ。

ミンミンゼミが先に来て鳴いていたのに、アブラゼミが飛んで来てジリジリジリ!

この後ミンミンゼミはアブラゼミを蹴散らして、思い切り、ミーンミーン。

夏だね。

♪ メダカの学校は 池の中

そっと覗いてみてご覧 そっと覗いて 見てみたよ

みんなでお遊戯していたよ・・・・。 ♪

この夏産まれた池のメダカがたーーーくさん、お遊戯しています。

替え歌でお送りしました、暑い夏。

今週は猛暑のようですから、熱中症に気を付けてお過ごしください。

 

Filed under: お山の様子(生き物と植物),未分類 — itsuko 18:21

< 一晩限り >

カラスウリという植物をご存知ですか?

今が開花の真っ盛り。とは言っても夕方から夜間にかけてレース状に裂けた花を咲かせ、一晩限りでしぼんでしまいます。

ですから気にしていないと決して見る事が出来ない花。

儚い夏の野草です。

花ことば「よき便り」秋には楕円形の赤い実を付けます。

そしてこちらはとてもいい香りを放つ、オオマツヨイグサ。

とにかくいい香りです。

外来種なのでちょっと気が引けますが、こちらも一晩限りの花なのです。

咲く時はその音が聞こえるかのように、ポワンと開きます。

人知れず蒸し暑い夜に精一杯生きている花たち。

夏は夜も忙しい。

 

 

 

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 17:19