< 巣立ち 完了 >

随分遅くなってしまった今年のツバメの最後の巣立ち。

今朝早朝4羽が無事に巣立ちました。

周辺の電線に止まりながら、まだまだお母さんにエサをもらって、兄弟仲良く止まっています。

見守って下さった皆さま、ありがとうございました。

最初の子育てがお父さんの突然死から始まったので、どうなる事かと心配しました。

里子を送りだす親の気分です。

無事に成長してくれて、ほっとしました。

これからしばらくの間、飛ぶ練習を重ねて、だんだんと集団を作り、南へ渡る準備をします。

放射能汚染の影響も垣間見せるツバメの子育て。

今後も注意深く見守って行きましょう。

< 静かです >

今週は長津田プロジェクトが閉館日(夏休み)なので、比較的幼稚園は静かです。

閉館日と言ってもサッカーも水泳も合宿に行っているようですが。

こちらは各クラスのワックス掛けや、廊下階段のメンテナンスが続いています。

人の出入りが少ない今週は清掃日和という事です。

先生方や用務員さんの夏休みはその後になりますね。

先週はほぼ全ての蛍光灯をLEDライトに交換しました。

この辺の設備投資についてはまた改めてお伝えします。

昨日は葉山の森の中で自身の属する会の自然観察会を行い、子どもたちと自然体験をして来ました。

蒸し暑かったのですが、多くの生き物や森の空気に触れて、皆さん満足して終了しました。

帰りのアイスキャンディーは美味しかったな^=^

夏は夏で、夏にしか出来ない自然体験が、機会が少ない昨今ですから大切です。

こんな虫、見た事ありますか?

ハンミョウ といいます。甲虫の仲間。

なんといってもこのカラフルでメタリックな色。実に不思議。

大人の方でも初めて見る方が多いこのハンミョウ。

自然豊かな森の中で暮らします。

と、森の中も大変静かで、耳を澄ませば街では聞けない音で溢れていました。

 

 

 

< 絶滅危惧種、発見! >

先日の22日は土用の丑の日という事で、うなぎを食べた方も多いのかもしれませんが、

ご存知のようにニホンウナギは既に大変稀少な種で、絶滅危惧種に登録される寸前です。

クジラといい、うなぎといい、なぜ種が滅びそうになっている生き物を、食べてしまうのでしょう?と、一人でイラつく時もあるのですが(ちなみに私はどちらも食べません)、なんと去年からこんなトンボが山の池に姿を現しました。

ベニイトトンボ♂

ベニイトトンボ♀

たかがトンボと言わないで下さい。この種は絶滅危惧Ⅱ類に属し、関東地方でも限られた場所でしか確認できていません。

池の管理を手伝ってくれている会社に聞いても、おそらくベニイトトンボだろう、という事でした。

環境を整えると数が少ない小さな生き物でも、棲息するようになる事の証です。

乱獲(人が食べるために捕獲する)により激減している多くの種も、ほんのちょっとの創造と工夫と人々の遠慮で、数の回復は出来るのです。

着々と生き物たちにやさしい地となっているお池のようです。

この事は結局、私たち人にもやさしい場所なのです。(好き嫌いは別にして!)

< 蝶は美しい >

せっせと飼育をして羽化させているアゲハチョウ。

見て下さい、この美しい雄姿を。

よくもまあこの様な色彩が産まれ、生態が引き継がれているものです。

まずはこの2種をどうぞ。

このクロアゲハは地上で水を飲んでいます。

羽が乾いて飛び立つ寸前のキアゲハです。

虫はやっぱり super だ!

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 16:43

< セミ初認 >

日頃から生き物たちの気配に敏感な人は、

きっと気が付いているはずです。

今年も夏の虫の代表選手が、次々と鳴き出しました。

季節によって現れたり、姿を消したりする生き物の、その確認日を「初認」「終認」と呼んでいます。

今年のニイニイゼミは、7月11日。

ヒグラシが13日、アブラゼミが14日、そして本日幼稚園の玄関向かいでミンミンゼミ(16日)が鳴きました。

今年はみんなで一揆に鳴き出したようです。

昨年よりニイニイゼミ以外は10日程早いです。

夏の風物詩も急に現れ、パッと消えるのでしょうか?

さすがにツクツクボウシはまだですよ。

この声は夏の終わりですから。

どんな鳴き方をするかは、ご存知ですよね・・・・・・・・?

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 18:36

< 今日の会話 >

会話その1、

私:暑いね。

Aちゃん:先生、今日の方が暑いね。(汗を拭きながら)

私:そうだね。夏は暑いし、冬は寒い。しょうがないよ。

Bちゃん:春は調度いいね。(私の顔を覗き込む)

私:そうだね。

Cちゃん:秋もいいよ。(サラッと言う)

 

会話その2、

私:あっ、トカゲだ、ほら、壁の所。走ってる、早いね。

Dちゃん;トカゲよりカナヘビの方が早いよ。(得意げに)

私:そう、カナヘビか!

Eちゃん:先生、チーターの方が早いよ(・・・)

私:そそそうだよね。チーターは速いよね。

 

会話その3、

私:ほら、アゲハチョウ来たよ。

Fちゃん:大きいね。

私:クロアゲハだね。

Gちゃん:カラスアゲハもいるよ。

私:そうだね。

Dちゃん:クラゲアゲハっているの?

私:クラゲって、なんでクラゲ?????(笑い)

みんな:ワッハハハ

Cちゃん:クラゲアゲハーーーー(と叫びながら、虫網を振り回し、走り出す)

子どもって、面白い。

 

 

< ネンキンだーーーーー。 >

年金じゃなくて、粘菌。

この暑さの中、ふと目を凝らすと、

「粘菌だーーーーー。」

65歳から果たしてもらえるのかどうか微妙なものと違い、

確かにひっそりと生息していた!?

池の倉庫の裏の、あの台風で倒れた桜の朽ちた幹。

名前を、オオムラサキホコリ!

確かにホコリが積もったようでもある。不思議な生物だ。

この粘菌の世界的権威は日本人。南方熊楠(ミナカタクマグス)という生物学者。

実はこの粘菌を探そう!という妙な会へ参加する事になっているので、ラッキーだ。初めて見ましたので^^;

詳しくは下記の解説をどうぞ。

暑いのにこんな写真で・・・・・・、すみません。

{粘菌とは?}

さて、この生き物、とても奇妙な生活環を持っていて、どの生物に近いかというたとえが難しいです。ここでは、細胞性粘菌の話をしましょう。細胞性粘菌は、まわりに餌があるとき(バクテリアや酵母菌を餌としています)は、独立したアメーバ細胞として餌を盛んに食べて、分裂して数を増やします。このとき、アメーバ細胞は自由に動き回ることができ、いわば動物細胞のように振るまい、かつ単細胞生物として生活しています。ところが、餌がなくなると一部の細胞がある化学物質を出すようになり、その細胞に向かっておよそ10万個の細胞が集まって1つの集合体を作ります。さまざまな研究から、このときの集合体は単なる細胞の集まりではなく、われわれヒトのような多細胞生物が持っている特徴のほとんどを持っているので、多細胞生物ということができます。集合体は条件の良い場所をもとめて、移動体(ナメクジ構造)を形成して移動します。やがて、ある場所で移動を止め子実体と呼ばれる構造を作ります。この子実体は、柄と呼ばれる細胞の上に胞子をたくさん含んだ胞子のうが乗っているような構造です。柄は液胞が発達してセルロースなどを外に分泌した死んだ細胞で、子実体はまるで植物体のような生き物です。つまり、細胞性粘菌は単細胞生物と多細胞生物の両方の時期があり、動物と植物の両方の特徴を持つ生き物です。

それでは、動物なのでしょうか植物なのでしょうか、それとも菌類なのでしょうか?これに関して、最近になってある程度の答えが出ました。国際的な協力によって、細胞性粘菌の全ゲノムの配列が決定されました。その研究成果から分かってきたことは、粘菌は粘菌であるということです。当たり前かも知れませんが、非常に重要な発見でした。また、この研究からは粘菌が単なる粘菌という変わり種の生き物として放っておくにはもったいない非常に重要な情報をたくさん持っていることが分かってきました。それらについては、また次回以降に述べることにしましょう。

では次回以降に述べる事にしましょう。

おしまい。

 

Filed under: お山の様子(生き物と植物),宇宙 — itsuko 15:47

< 蚊にやられた >

昨晩は織姫と彦星が遠い天空に良く見えましたね!

今日は暑さのためホールで朝集合(朝礼)をしましたが、

子どもたちに聞いてみたところ、20人くらいが、「見たよ」と手を上げました。

これからこの二つの星(ベガとアルタイル)に加えて、白鳥座のデネブも加えた3つの星で、

夏の大三角形が見えます。

時々星を見上げて見て下さい。

さて、私の足は蚊に刺されて、なんと左右のひざ下で計25か所の痛々しい、赤い刺され痕^^;

トホホ、スカート穿けません。

貴重なトンボの情報を聞いて、見に行ったのですが、

対策が甘く、ズボンの上から刺されてしまいました。

そして今年はこのかゆみがなかなか取れず、いつまでも痒いので、ずっと赤いのです。

恐るべき昆虫ですね。

だいたい琥珀の中にも閉じ込もっているほど執念深い?虫ですから、

叩かれて命を落としても、その生存証拠をしっかり残していくとは、何とも憎たらしい・・・。

蚊に刺されながら撮った写真がこれです。

実に貴重な生息地で、特にベニトンボは絶滅危惧Ⅱ類のトンボです。

長津田から電車とバスで1時間くらいの所です。

アオヤンマがチョウトンボを捕まえて、食べている所。

アオヤンマも実に貴重!

食べられちゃった、チョウトンボ。

そして絶滅危惧種の、ベニトンボのオスとメス。

目まで赤いこのトンボは大きさが4㎝程です。

実にきれいなベニトンボは、交通量の多い市道に囲まれた、管理のほとんどされていない閉ざされた池縁で、ひっそりと生息していました。

手が入っていない事でこの地が生き残りの数少ない地である事は間違いありませんが、いつ、どうなってしまうかも危うい場所のようです。残さないとなりません。

それにしても、あーーー痒い。

蚊には注意しましょう。

夜、星を見る時も気を付けて下さい。

 

 

< 今日の1枚 >

年少さんで拡がっていた風邪による発熱が、

年中さんにやって来たようで、お休みが多くなっています。

この時期は夏に出て来る感染症の手足口病やヘルパンギーナのお友達もいるようですから、

十分に休息を取って、しっかり食事をして、免疫力を高めて下さい。

先生方もちょっと怪しい人がいます。

十分に自己管理をして下さい。

今日の1枚はハグロトンボとウスバカゲロウ、そして新しく玄関前に出来たツバメの巣。

きれいなボディーを見て下さい!

メタリックコバルトグリーン、とでも言いましょうか。

羽を4枚バラバラに動かして休息します。

こちらはウスバカゲロウ。幼虫はアリジゴクと呼ばれる巣を作る昆虫。

そして、周りは土で固めて、中はフカフカするように枯れ草や藁のような巣材、そして自分の羽毛を敷き詰めます。

どの鳥も嘴だけで、なんて上手に巣を作るのでしょう。

生き物たちの能力には、いつも驚かされます。

今回も卵は5つ。

早く孵って、巣だって欲しいですね。

蒸し蒸しと陽気が悪いですから、気を付けましょう。

Filed under: お山の様子(生き物と植物),未分類 — itsuko 16:35

< 残念でなりません。 >

今日はプレ幼稚園の2回目。

男性の先生がメインとなって、お家でも出来る簡単な運動をやってみました。

ながつた幼稚園の先生にはこんなにたくさんの、そして女性の先生とはまた違った展開が出来る職員が揃っている事をお伝えした会でした。

ご参加いただいた皆様、お疲れさまでした。

ありがとうございました。

お子さんたちはながつた幼稚園に親しみを感じてくれたでしょうか?

しかし、本当に心が痛い、残念でならない事件が1件ありました。

先日展示用の教材として採集してきました長津田産、天然のノコギリクワガタがいなくなってしまいました。

朝の時点では昆虫ゼリーをほおばっていましたが、

1回目の活動が終わって見に行ったら、

姿を消していました。

飛び去る事は考えにくく、大変残念でなりません。

ましてや、本日お越しいただいた保護者の方なのです。

マニアには非常に好まれるノコギリクワガタですが、

教育現場から持ち去る人がいる事に、心が痛みました。

ただただこの種の甲虫が欲しくて、クヌギの木肌をめくりかえし、

虫だけ持って行く人(販売業者も含め)がいますが、

虫たちにとっては木肌は大事な隠れ場所であって、木にとっては幹を守る、それこそ皮膚なのです。

クヌギがあってこそ、樹液をたくさん出してくれるからこそ、虫たちは集まる分けで、

一時の欲望だけで個人の意を満たす行為は、人間の一番醜い一面です。

私の管理不備でもありますが。

楽しくながつた幼稚園をご紹介できたと思いますが、

最後に人間不信になりそうです。