< スペシャルゲスト >

やーーーーーあ、やっと会えました。

毎年この時期から1度は顔を見ていました。

今年もそろそろ会えないかな!!!!と思っていましたら、S先生が見つけてくれました。

悲しい出来事があったので、今日のゲストは久しぶりに興奮しました。うれしいです!

ジャジャ----ン!

朝は職員室前が上野動物園のパンダ状態。「はい、1列1列。こっちからこっちへ流れて下さい。」

なんともかわいい生まれたての赤ちゃんヘビ。

ナミヘビ科のヒバカリという種です。

おとなしいヘビで主にミミズやカエル(オタマジャクシ含む)を食べ、水辺で多く見かけます。

口から首にかけて白っほいラインがあるのが特徴です。成長すると40㎝~60㎝ほどの大きさになります。

本日の赤ちゃんは15㎝ぐらいです。

今日1日は子どもたちに見てもらい、お山に帰すことにしましょう。

カエルもヘビも昆虫も、多くの生き物が棲める豊かなお山を目指します。

ヘビが苦手な方にはごめんなさい。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 14:05

< 上陸 >

もうお分かりだと思いますが、いよいよその時が来ました。

今朝はお池が大騒ぎです。

上陸したい第1団が1歩、2歩ととにかく小さな手と足を伸ばし、上って来ました。

アズマヒキガエルの誕生です。まだ1cm足らずです。

子どもたちも一斉にお池に見に行きましたが、うっかりすると ブチュッ!

「下をよく見て、踏まないように、真っ黒よ!」

子どもたちはどんな気持ちでカエルを見たでしょうか。

不思議だな・・・・・・、と思ったでしょうか?これは何だろう! と考えたでしょうか? とにかく自分の目で見て、観察してみる事です。

どうぞかわいい仲間をご覧ください。これからお山の階段を少しずつ登って行きます。

この写真の中には10匹ぐらいいますよ。

尾がやっと吸収されましたが、まだお尻がお猿さんみたいですね。 やっぱりかわいい!

上陸数は1,000匹近く。でも生き残れるのは1割でしょうか。これから過酷な毎日が始まります。2,3、日前はアオダイショウの子どもがササササーーーー、と池の周りを移動して行きました。

トカゲも上陸を待ち構えていました。

みんなしっかり生きて、またお池に戻っておいで。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 18:01

< 回避、そして集結 >

やはり月曜日は少々涙にくれている子がいるようです。

週明けは幼稚園スイッチがなかなか入らないのかもしれませんね。

帰る時にはいいお顔になっていますよ。

さてまずは回避のお話から。

月曜日はだいたい「外集合」 という外でお話を聞き、体操をする日にしています。

今日のお話は、外で遊んでいる時のあれこれ!

お水を飲むことや、手を洗う事。帽子をきちんと被り、暑かったらベストやスモックを脱ぐこと。

そしてそろそろお山にやって来た、オオスズメバチ のことです。

やって来たと言っても巣を構えに来たのではなく、樹液を求めて俳諧に来るのです。

ブーンと通り過ぎて行きますが、時々一休みをしていることがあるので、そんな時の注意事項を話しておきました。

写真を見せてどんな虫だか知ってもらい、そばに来たらどうするかを、伝えておきました。

もちろん先生方も遭遇した時の対処法を知らなければなりませんから。

あちらから刺すために襲って来る事はめったにありません。

通り道に騒がしい環境があったり、じっとしている時にちょっかいを出したりすると、向かってきます。

黒い物に攻撃性を持ちますから、頭が危険。ですから帽子を被ること。

そして騒がず静かにゆっくり彼から離れる事です。

町の公園や山の中で出会っても、同じようにして下さい。慌てず、騒がず、周りの人々に伝え、その場から離れる事です。

巣を見つけたら専門家に除去してもらいましょう。

お山には巣を作ったことがありません。また巣を作りそうな木や物はありませんから安心して下さい。

と、まあこんな様子で外集合を毎週行っています。

ご近所にはこの時の放送音量が気に入らない方がいらして、少々頭の痛いところです。(この方は何かに付けて、苦情を申し立てていらっしゃるのです。)

次に集結!いよいよ旅立ちを控え、集まりだしました。今日なんかみんな折り重なって、団子状態でした。

お池のオタマジャクシ。足もすっかり生え揃い、尻尾が縮まるのを待つばかり。

そして劇的な変化を遂げて、地上へ上がります。えら呼吸から、肺呼吸へね!

水の中では感じなかった、とんでもない重力に打ち勝って上陸です。

生命の起源もこの水中から陸上へ世界を広げて行きました。

1㎝にも満たない小さなカエルさんたちが水から出てくるところを子どもたちに見て欲しいですね。

踏まないようにね!

< 負傷 >

小さい頃からのオテンバが祟り、脚立から落ちそうになった為に先に飛び降りたら、

右膝のお皿のじん帯を痛めてしまい、とても、とても 痛い 結果となってしまいました。

診断結果は特別な事はないのですが、湿布と痛み止め、そしてオテンバはしない事! という訳で安静です。

齢と共にあちこちの部位が弱く、脆く成っているのでしょう。まだまだ若いと過信すると思わぬ怪我に繋がってしまいます。いえ、しまいました。 トホホ・・・・・・。

少し安静にして、曲げ伸ばしが楽になったらまた飛び跳ねようっと!(内緒です)

大震災から2か月。復興や復旧も少しずつシステム化され、流れが出てきました。原発も何とか踏みとどまって、次の手段へ移っていますので、このまま少しずつでも終息へたどり着く事を願うばかりです。

こんな記事がありました。

日本からは遠い国と感じる中東の各国からは、原油や液化天然ガスの無償提供や追加供給を申し入れてくれたり、世界各国から届く、お見舞いメールをまとめて受け付ける日本の大学生が立ち上げたサイトが大変な反響だったり。

世界中の人々が日本の震災を心配してくれ、今後の復興を応援してくれています。

何年も掛ると思いますが、みんなで協力して励みましょう。

そしてこんな記事もありました。

瓦礫の撤去作業が続くいわき市の、海に近いコンビニの公衆電話にハクセキレイという野鳥が卵を温めているのが見つかったそうです。(神奈川新聞より)

撤去を取りやめ、「元気に育って!」 と見守る事にしてくれたようです。

良かった。毎日の壮絶な作業の中にも、温かい思いが人々の心にあって、本当に良かったです。

ハクセキレイも救われました。

アラブの格言にこんな一節があるそうです。(新潮新書、曽根綾子)

「不運は固形石鹸のようなものだ。初めは大きな塊だが、次第に小さくなる」

う~~~~ん、そうか。明けぬ夜はないし、止まない雨も無い。

私の怪我も直に良くなるし、被災地もまた輝く。

何事にも悲観せず、前を向いて行こう!

(ちょっと膝を痛めたくらいでオーバーですよ!すみません。)

お口直しにお山のシンボル 「桐」 の木のきれいな写真をお届します。

前回の写真は色がはっきりしませんでしたから。

こんな感じです。

このページを在園児の保護者の皆さまは元より、卒園された方々も楽しんで見ていただいているお便りをいただきました。

どんな情報が必要か、記事にはいつも詰まっていますが、子どもたちも写真を見て楽しんでくれているようですので、

(年少組のG君、いつも見てくれてありがとう!先生はいろいろな写真を頑張って届けます。)

何とか続けましょう。負傷しないようにね!!! 

< 立夏 >

立夏という事はもうすぐ 夏! ですかね。

お山ではシンボルのような大きな木、桐 が薄紫色の花を咲かせ、下を通るとフワー と香りを楽しむことが出来ます。

休み明けで月曜日の感覚でしたが、金曜日でしたね。

ちょっと拍子抜けですが今日は職員会議の後、園内研修を行いました。みんな少しピリッとしました。

プロジュクターも使って、本格的な研修会。S先生の体験記を基に、自分の保育の進め方と子どもの成長の様子を振り返ります。

突っ込んだ質問も出て、なかなか充実した研修会でした。

グループ協議も発表も、横浜市や県で行う教員研修会のようなスタイルでやってみましたので、外へ出て他園の先生方と討論するための、いい勉強にも成ります。

失敗や迷いを恐れず、いろいろ学んで経験して、理想の先生を目指しましょう。

ではまた来週! おしまい。

あらららら、これが桐の花なんですが、全然ダメでした。

色はもちろん、香りも伝わりませんね?!

Filed under: お山の様子(生き物と植物),未分類 — itsuko 19:28

< お休みなので、2 >

5月ですね!新緑がきれいで、さわやかなはずですが、昨日、今日と風が強くて、雲も多く残念です。

今朝や明日の早朝は、水星、金星、火星、木星が集合したりして、空も賑やかなんですが・・・・・・。私の誕生月も5月ですし!

風があると写真が上手く撮れません。なくたって悪戦苦闘しているのに!

今日の1枚は、た・ま・ご!

中央の小さな黄色い球。1mm弱ぐらいです。これがこうなり、

次にこうなり、

そして、身近な町や公園、里山を舞います。

アゲハ(ナミアゲハ)の卵でした。

カラスザンショウの新葉に止まって10秒ほどで産みつけました。

この卵が無事に成虫に孵化する確率は1割ぐらいでしょうか。

そのほとんどが生態系の中の食料として命を落とします。

しかしこのイモムシで、鳥たちは命を繋ぎます。

お互いが優勢になることなく、バランスが保たれ、異なる種が存続します。

< お休みなので、1 >

さて春の(初夏の?)お休みをいかがお過ごしですか!

お休みなので写真を見て下さい。

春の昆虫、モンキチョウ。今頃だけしか見られません。

目を見て下さい。シロチョウ科の蝶は目が緑!!!!!

きれいでしょう。

この写真ではよく分かりませんね。よくよく見ると緑でしょう!

ではタンポポのお話。

この写真のタンポポは純粋なカントウタンポポです。

今や多くのタンポポがセイヨウタンポポで占められている中、

きれいなカントウタンポポです。

見分け方は、花を包む緑の部分、 総苞 という部分が

外へ開いているとセイヨウタンポポです。

ほら、しっかりくっついているでしょう。

これはカントウタンポポです。道端のタンポポを一つ一つ見て行って、

もしカントウタンポポに行き当たったら、そこは造成されていない昔からの土地! という事になります。

ポカポカ広場のお池の土手は、このカントウタンポポが残る法面です。

貴重ですね。 で 蝶々はモン貴重=キチョウです。

ははは!

では、おしまい。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 18:07

< 穀雨 >

今日は二十四節気の一つの 「穀雨」。 

春の雨が百穀に降り注ぎ、生育を促すというもの。

農家には田植えに向けての農作業を開始する目安の日としても重要だ。

しかし大津波で今年は2万3千haの田畑が被害に遭い、作付けできない農地は9千haにも上るという。

あの津波が見る見るうちに田畑を飲み込んでいくテレビの映像は、1ヶ月たった今でも私たちの目に焼き付いている。

放射能が土壌に降り注ぐ事もあり、塩害の被害とのダブルパンチで、震災前の日本の里山の風景に戻るには何年係るか分からない。

この大震災は本当に日本人の根源を根こそぎ傷つける結果となってしまった。

米は私たちの源である。広々と水をたたえた緑の田んぼや、金色に輝く稲穂のじゅうたんをまたいつ見ることが出来るのか。

農家の方々は命は助かっても、魂を抜かれてしまった面持ちであろう。

どこを見やっても心が痛い。

さて、丁度去年の今日(20日)、約7億8千万㍑(想像がつきませんが!)の原油が流失した、最悪の環境災害と指摘される、メキシコ湾の原油流失事故を覚えているでしょうか?

今回の放射能流失ももちろん長期的な対策が必要ですが、

流れ出た原油はいまでも海底にどっぷり溜まり、湿地帯では砂の中に入り込んでは生物を傷つけているという報告がある。

例年よりイルカの死骸が多く発見され、この湿地を利用する鳥たちは、ことごとく油の被害を受けているようだ。1年経った今でもである。

放射能に限らず多くの科学物質が環境を壊し、人々の生活を脅かしている昨今の世の中で、穀雨 という古来からの営みを大事にする渡したち日本人は、この未曽有の大災害を機に、人のくらし・環境・生き方を見直す時に立たされているのだろう。

お山は木々の芽吹き(黄緑)がまぶしく、思い切り春を告げている。

あと何年この風景を目に出来るのか。守らなければいけない。

< おめでとう、幼稚園 >

進級・入園の門出の式が本日をもって無事に終了いたしました。

とにかく余震が続く中、最高にかわいい、ちょっと緊張した、でもうれしさ百倍の子どもたちを迎える事が出来て、何よりもほっとしています。

連日に渡りご参加いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。

そして、幼稚園の入園いえここは敢えて強調して、ながつた幼稚園への入園、誠におめでとうございます。

教職員一同しっかりと子どもたちを受け止め、3年間・2年間の幼児教育のお手伝いを致します。人間形成の基盤となるこの時期を、充実した実りある期間として送ってもらう事が私たちの使命です。

しかし私たちだけでは子どもたちの成長を支えきれません。そこは保護者の皆様のご協力と、ご理解が大きな力となりますので、若い先生方の指導と共に、引き続きのサポートをお願いします。

制服がよく似合い、素敵でした。この制服は少し自慢です!

来週から通園バスも運行します。またまた壮絶な!!!1日が始まりますが、私たちは最高の笑顔で子どもたちを迎えましょう。

保護者の皆さまも真剣に送り出して下さい。でも涙はダメですよ!

母が泣いてはいけません。泣きそうになる前に、先生に託し姿を消して下さい。どんなに我が子が泣き叫ぼうが、ここが最初の第1歩と思い、ぐっと我慢です。

その後一人、楚々と涙して下さい。

しかし、これがお子さんの成長の大きな1歩ですから、心配なくお家でぐっとこらえて、お迎えの時間まで待っていて下さい。

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1日、1日繰り返すことで子どもたちは環境に適応して行きます。めげずに頑張りましょう。

でも一人静かに泣きたくなったら、こんなお花を思い出して下さい。

本日お山の土手で、素晴らしい野草を見つけました。

山野草の愛好家の中でも人気のお花です。

ヒトリシズカ(センリョウ科)と言います。

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この白くて繊細なお花。茎に1花穂を付けることが、繊細な花弁のようにも見え、舞の名手だった静御前をイメージして名付けられたとされています。

白い花のように見えるのは、雄蕊です。

この名のように、一人静かに泣きたくなる時もありますけどね!

フタリシズカという野草もあるんですよ。

お山にはワンダーがいっぱいです。

カエルの卵もオタマジャクシに孵ったし、みんなに見てもらうのも、楽しみです。

なんて言うでしょうか?黒く小さなうじゃうじゃ動く塊を見て!

では体調を整えて、いざ出陣です。

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< 日常 >

今日も日が昇り、窓を開ければ君(鳥)がいる。

今朝はボロボロの羽を何とかはばたかせ、カラスに追われながら 「アオサギ」が幼稚園上空を飛んで行きました。大丈夫かな・・・・・・・!

一つの区切りを終えた子どもたちにも、見送った私たちにも、またいつもの日常がやってきました。

私は残務・残務・残務処理に追われる春休みですが、子どもたちは一つ大きくなる達成感と開放感で、ウキウキ・ソワソワ・フワフワ・ドキドキ、しているのでしょうか?

そんな一人一人にも春はちゃんとやって来ます。

お山の春をご紹介します。小さなお花たちが咲きました。

まずは赤いお花。スイカズラ科のウグイスカグラ と言います。名前も春ですよね。ウグイスだし!

お花の後は赤い実が熟し、食べられます。

次は黄色のお花。モクセイ科のレンギョウです。

 

春を告げる鮮黄色の花。

おまけです。お山の道に落し物?

誰が持って来たのかなーーーーー。雨に濡れちゃって、ドロドロです。

白い花。ツツジ科のアセビ。下向きの小さな花は気を付けていないと見逃してしまいます。

他にもヤブツバキやハクモクレンも開花中。当たり前のように過ぎる日常ですが、季節は日に日に巡っています。

今は旅立ちの、本来なら心華やかな季節ですが、被災地の皆様を思う心が日本列島全体にベールを張ったかのように覆っています。

もちろん被災地に思いを馳せて、一人一人出来る事をするのですが、私たち、被災地から離れた者たちは、日々の日常を精一杯、いつも通りに過ごす事が、この覆われたベールを少しずつはがして行く事に繋がるのではないでしょうか!

日本中が疲弊して下を向いていたのでは、いつまでたっても日常が戻りません。春のおめでたい心持を十分に取りこんで、このベールを東北へ届けましょう。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 17:09