< 蝉の終わり >

気が付けば9月になっていました。

気が付けば草むらからハラオカメコオロギの羽音が聞こえています。

気が付けば夜空が澄んできたように思えます。

もう9月になっていました。

今日はセミの羽を拾ってきた年長の男の子と話しました。

「先生、これは何の羽ですか?」

「あーー、これはアブラゼミの羽です。」

「拾ったよ。」

「どこで拾ったの?」

「サッカーゴールのところ。」

「そうか、もうセミも終わりだね。命を全部使って夏を過ごしたんだよ。」

「ふーーーん。これ持って帰っていい?」

「うん、いいよ。では袋に入れて、名前と拾った場所と日にちを書いてあげる。そうすれば夏の宝物になるよ。」

こうして渡したアブラゼミの羽はいつまでお家で保管されるでしょうか。

隣で見ていたもう一人の男の子が、「こんなの宝物にならないよ。だってパパがすぐ捨てるもん!」

「・・・」

気が付けばセミの鳴き声が聞こえなくなり、秋が深まっていくのでしょう。

羽を受け取った男の子はお兄さんが卒園児で、私はそのお兄さんとよく職員室でお話ししていた子の弟さんでした。

セミを渡しながら、「お兄さんによろしくね!」と言ったら、嬉しそうな顔をしていました。

過行く季節の哀愁と、昔ここで育った子の思い出と、賑やかな朝がしんみりと心に響いた今日でした。

< 暑中お見舞い申し上げます >

梅雨が明け?いよいよ夏らしくなってきました。

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

少し早いお盆休みで故郷へ帰っている方?7月に夏休みを取っている方?ずっと休みは無い方?

色々大変なことがあって、私も夏休みどころではなくなり、毎日幼稚園に詰めています。

働き方改革が世間一般に浸透するのは難しそうですね。こちらのアップも進んでいませんが、

「夏休み特集」として最近の生きもの写真を載せましょう。

昨日今年初めてミンミンゼミの声を聴きました。

子どもたちに宿題を出しましたよ!【セミの声を聴きましょう】というものです。

あちこちにお出かけの際は夏にしか聞けないセミの声を聴きましょう。そのうち「セミ」という昆虫もいなくなるかもしれません。

全世界的に昆虫が絶滅しているので、地球最後の日もそう遠くないかもしれません!?

と、暑さにやられながらそんな話を真面目に考えています。

どうぞ体調を崩さないように元気で夏休みを過ごしてください。

ニホントカゲの卵が孵りました。4匹です。なんと可愛いことか!

そしてツバメたちはこの時期は河川の葦原に集まってねぐらを取ります。

葦の穂先に止まっている黒い点が全部ツバメです。南へ帰る準備が始まります。

幼稚園の3羽のツバメももうすぐ巣立ちです。一番遅い巣立ちになるでしょう。

これからも幼稚園で巣立つツバメを応援してください。

< 大切な時間 >

年長組のお泊まり会もいよいよ終盤。

これから朝食を取って荷物整理をして、最後にお泊まり会を振り返り子どもたちが話し合います。

体験した事を伝え合う、大事な時間です。

そこで今年から急遽、この子どもたちの感想やつぶやきをフィードバックしていただこうと、

記録用紙を配布しています。本日荷物と一緒に持ち帰りますので、これから家でこのお泊まり会について何か反応を示したら、

その言葉を拾っていただき記録して幼稚園に持たせてください。

先生方の研修教材です。貴重な教材になります。

昨日大学で幼児教育を教える先生と、教員指導の教育委員会の先生、現役の小学校の先生が見学に来ていました。

何度かお山での活動を見にいらしている先生方ですが、お泊まり会の活動に非常に興味を待たれ、

実際の活動内容と先生方の対応、子どもたちの体験とそこから発せられる感性と言葉を記録していました。

学術論文にして発表する材料として、今回この活動で協力しました。

その先生方のアドバイスもあり、記録用紙を配布します。

開園以来普通に年長の活動の大きな一つとして行ってきたお泊まり会ですが、

実は幼児期の成長に欠かせない大きな要素をたくさん持っていることを教えられ、

改めて日頃からの取組と、先生方の頑張りが評価されました。

配布している一つ一つの資料に、結果から得られる実際の子どもたちの様子を集めて、幼児教育に必要な育ちを見つめます。

そんなことで、是非子どもたちから発せられる思いを記録してください。

楽しみに待っております。

さあ、朝食が始まりました。美味しそうですよ。きっとあれだけ積極的に活動に参加して、ぐっすり眠れたようですので、お腹が空いたでしょう。

もう少しで帰りますのでお迎えお願いします。

先生方もお疲れですね。いつもの元気がちょっと落ちていますが、さあ!もうひと頑張りです。忘れ物や、入れ違いが無いように気を付けて、引き渡しましょう。

雨に降られずメインの活動が出来ましたこと、

日頃の精進の賜物ですよ。お疲れさまでした。

 

< もう待ちきれない!!! >

梅雨寒に、長雨、本来の梅雨のような天候ですが、もう待ちきれません。

今朝はお山でニイニイゼミが鳴きました。もう待っていられない声です。

一度昨年度同じ日、7月2日に鳴きましたが、それからずっと低温に長雨でした。

生物指標という季節を調べる生きものがいますが、ニイニイゼミの鳴きだしは毎年同じころに鳴くことで、

季節の変化を知らせ、仲間を探せる生態です。

過去7年間の記録では、以下のようになっています。

2018 7月2日

2017 6月29日

2016 6月30日

2015 7月11日

2014 7月11日

2013 7月11日

2012 7月14日

今年は遅いのか、平年並みなのか・・・。

ニイニイゼミも天候に左右され苦労しますね。時期を逃すと仲間と巡り合えませんし、

指標が崩れることは、自然界の危機を感じさせます。

朝から蝉の声で励まされ?ましたから、今日の夕涼み会は外で出来るでしょう。

いえ、やりましょう!蝉も応援してくれますから。

 

< July has come >

7月になりましてね。Julyって響きがいいですね。

でも毎日湿度が高くて困ります。洗濯物が乾かない日々をどのように過ごされていますか?

先週からコウモリの赤ちゃんが巣から落下して心を痛めています。

毎年1匹か2匹が、玄関真上の塒から落ちてしまうのです。

お母さんのお腹にしがみついたり、塒の壁にくっついていて欲しいのですが、生まれたては力が弱いんでしょうね・・・・。

落ちちゃうんですね。乳も飲めずにいるのでまずは命を落とすことになってしまいますが、

救護して県へ届け出て、認定を受けた人は育てられます。

コウモリは哺乳類ですから、野生動物をむやみに保護も出来ません。

私は一度育てたことがありますが、小さいうちはミールワームという蛾の仲間の幼虫の頭を取って、内臓を扱き出して与えるんです。

赤ちゃんはチーチー鳴いて、親を呼びますが、中々巡り合えずにいると救護するほかないですが・・・・。

コウモリについては年長さんのお泊まり会の時に詳しく話して、実際に飛んでいる哺乳類を見てもらいましょう。

いいよいよ夏休み向かって1学期を締めくくります。

健康に気を付けて蒸し暑い7月を快適に過ごしましょう。

報道でも心配されている「手・足・口病」のお友達が出ています。

登園許可証は必要ありませんが、感染するので症状が疑わしい時は必ず受診して、

医師の判断を仰いでください。今年もまた全国的に多くの感染が予想されています。

< 食べる 食べられる 生まれる >

どうやらお腹が膨れています。

小鳥を食べた確率が高いアオダイショウの親分。

そして池ではクモに捕まったアメンボウ。

こちらももうすぐお腹に入ってしまうでしょう。

そして小さな虫を捕まえた、ヒメアメンボウ。食う、喰われる世界では日々死闘が繰り返されています。

そして本日、トカゲのとかちゃんが3つの卵を産卵しているのを確認しました。写真がボケていてすみません。幼稚園で飼育したトカゲで産卵は初めてです。

素晴らしい!!生まれるところを中継したですね。

幼稚園へお越しの際は覗いてみてください。

生きものの命があふれる季節。動物たちも頑張っています。

ツバメの産卵第2段は4つの卵。今度は安全に巣立てるようにネットを掛けました。また見守ってください。

< カエルの話し >

長津田はまだ周辺に田んぼが残り、あちこちでは田植えが終わりました。

田に水が入ると一斉に鳴きだすのが、ニホンアマガエルです。

クワクワクワクワーーーー、と速いテンポで大きな声はよく響きますが、

何かの気配を感じるとピタッと鳴きやみます。

田圃の近くを夕暮れから夜間に通ることがあったら、是非車の窓を開けて聞いてみてください。

だんだんと忘れられてしまう生きものの声です。

四季の移り変わりは様々な現象で感じることが出来ますが、彼らの出す声はその大きなヒントです。

アマガエルにシュレーゲルアオガエル、トウキョウダルマガエルにヌマガエル、とこの近辺の田んぼではこれらの声が聞こえます。

じっとりと湿気を帯びた空気の、風の弱い日はホタルもよく飛びます。

生きものの生態をよく知って、そっと息を殺して彼らに近寄ってみましょう。

自然の中で生きる懸命さを感じられるでしょう。

息を止めすぎて倒れないように・・・・・(笑)

僕だよ~~~(ニホンアマガエル)

昼間はこんな所で眠っているよ!

 

 

 

 

僕がトウキョウダルマガエルだよねーーー。

おたふく風邪が出ています。耳下腺炎(ムンプス)子どもたちの体調や身体の変化によくよく気を付けてください。ケロ!

< ツバメ情報 >

< 巣立ちまであと少し >

毎年玄関に巣を作るツバメの卵は今年は過去最高の7個!!!

その7個全てが孵化し、お陰様で7羽ほぼ同じ成長を遂げ、間もなく巣立ちを迎えます。

最後の天敵はカラス。このカラスをやり過ごせば、今週末には巣立つでしょう。

かわいいヒナを子どもたちにも見てもらいました。

「かわいい!」と叫ぶ子。「おおおおーーーー」と感動する子。

望遠鏡を使って間近かに見る大きさに驚きながら、生命の存在を感じます。

無事に7羽が巣立つことをどうぞ見守ってください。

< 自然と出会う >

今日はとても爽やかな日でした。

日向は太陽光が熱いですが、日陰は風が気持ちよく、数日前のウソのような猛暑日を忘れさせてくれます。

こんな日に、子どもたちはネイチャーゲームの一つで、自然の宝物探しをしました。

カードには生きものと出会うヒントが描いてあります。

そして五感を使ってみる目印(挿絵)があります。

お山の中に入り自分で自然の中へ目を向けます。

いつも通り過ぎている木道が、左右にたくさんある草木が、一つ一つ目に映ります。

それを自分で触ったり、匂いを嗅いだり、ちょっと仕掛けた虫メガネで違う世界を垣間見ます。

こんな機会が多ければ多いほど、その一つ一つがこれからの人間形成を形作る財産になるのです。

何か未知のものに、いつ出会うか、どのように出会うかは人生の大きな分かれ目でもあります。

質の高い幼児教育とはこういうもので、お金では換算できない、目に見えて評価できない、何かが出来るようになるものではない、心の中にそして体に記憶させていくものなのです。

だから山野で遊ぶことは重要で、人の手では作り出せないものと触れ合い、この中で自分たちが生かされていることを肌で感じ取って欲しいのです。

今日の活動がそのきっかけになってくれれば、大人になった時に自立した人生設計を歩む力になります。

ながつた幼稚園はこんな幼稚園です。

体験から学び、自分が感じる。

これからもお山を利用してこの出会いがどのように展開していくか、見ていきましょう。

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