< 子どもの気持ち、非認知能力 >
毎年お別れ会の日に父母の会の役員さんと反省会をしています。
今年も午前中の先生方の張り切りプレゼントの後、皆さんで食事を取りながら1年を振り返りました。
大忙しの中にも楽しさや発見があり、より子どもたちの機微を身近に感じながら、そして私たちの仕事への熱も感じてもらいながらの1年でした。
涙、涙の昼食会となりました。
そんな中、ある役員さんが子どもの一言を話してくれました。
年長さんもちゃんと、と言いますか、しっかり気持ちを持ってクラスの一員として存在し、仲間を思い、「友達」を意識しているという証拠の様な一言を披露してくれました。
私はこの言葉こそ、就学前の幼児期に身に着けて欲しい非認知能力だと感じました。
とても物静かで人にも物にも消極的だった我が子が、年長の後半になって友達と強くかかわり、仲良くなった。
ある日我が子が卒園を前にして寂しそうに涙を流した一言が、「なんでもっと早く友達にならなかったんだろう・・・」と、自分を振り返り、今までの体験を思い起こしたのです。
本当に今のクラスでの日々が楽しく充実し、みんなとの会話や遊びを満喫しているのであろう。
こんな感情を持てる年長児を一人でも多く卒園させたいと常々思っています。
非認知能力とは、測ることのできない心情のあれこれ。体験から学び取る感情の事。物の善悪や他者との関係を見極める力。
きっと彼は自分の足で立ち、新しい環境でも人間関係を大切に歩んでいくでしょう。
幼稚園での子どもたちの日々が、人格を形成する時期の大切な時間であることを改めて教えてくれました。
子どもも立派に自分の感情を持ち、一人の人間であることを教えてくれました。