< 寒いけど生きていくよ >

鳥の世界にもインフルエンザはあります。

発症するかしないかは人と同じ。

体が弱るとウイルスが活性化し、悪さをします。

そうならないように冬でも鳥たちは何とか体力をつけないとなりません。必死です。

食物が無い中、食べられるものは何でも食べます。もちろん水も飲みますので、水場は貴重な命綱。

ちょっとしたお皿に水を張って置いておくだけで、野鳥たちは毎日のようにそこを利用します。

ジョウビタキは干からびたミミズを飲み込みました。

あまり乾燥ミミズは好きではありませんが、この寒空にそんなことは言ってられません。

氷水の中だって平気で飛び込むヤマガラ。羽は鳥たちの生命線。お掃除は欠かせません。

ヒヨドリはキンカンをもいで食べました。

寒いけどお山には多くの生きものが生きています。

< 予防に努めて >

毎年学級閉鎖が出てしまいますが、今年は感染の具合が少なくて済んでいます。

これ以上広がらないように、出来ることを決めました。

土日を挟みますが各登園地域での感染も考えられるのでちゅうりっぷさんは平日2日間もお休みを取って、

クラス内の収束を期待します。

誕生会後の土日が発表会なので、当日発熱する可能性を極力抑えるため延期しました。

インフルエンザは空気が乾燥し、気温が下がるとウィルスが活発になるので、どうしても冬場の感染が多くなります。

実際昨年12月の速いうちから近隣の小中学校では学級閉鎖がありました。

大きな行事をいつの次期にしても完全に避けることは出来ません。

日々の状況をよく判断し、出来ることをやるしかなさそうです。

皆様も予防に努めてください。

明日は幼稚園協会の研究発表大会があります。

市内の幼稚園の先生方が集い各ブッロク毎の研究成果を発表します。

今回私は緑区の研修として1年半ビオトープ作りについて講師を務めてきました。

私もまとめ役で登壇しなければなりません。

風邪を引かないようにしなければ!

< オオタカがキタ━(゚∀゚)━!――― >

小鳥たちが一斉に金切り声を上げ散り散りに潅木の中へ入る。

地鳴きをしていたウグイスも地面スレスレまで低く降りて藪に紛れる。

オオタカだ。曇り空のどんよりした空気に緊張が走る。

シルエットがカラスと違う。羽が厚く尾羽が長い。

止まった!葉を落とした樫の木に止まったはずだが見つけられない。

うーーーん、どこだ。再び小鳥たちが悲鳴を上げる。

「まだ居るぞー。気をつけろ。」と言っているのだろう。

仲間同士群れを作る理由のひとつは誰かが危険をいち早く察知できるから。

普段とはまったく違う鳴き方でお互いに注意をし合う。

居た。枝から枝へ数メートル横へ映った瞬間、鋭い目つきに胸の横斑がはっきり見えた。

細い枝先にゆらゆら止まり、辺りを見渡す。そして杉の木の樹冠に陣取り大きく息をしたように見えた。

都市近郊で暮らす野鳥たちの頂点に立つオオタカ。生態系のトップに位置付き環境保護の指標生物にもなっている。

主に小鳥を主食としている彼に命を狙われないように毎日必死で生きている小鳥たち。

流石にオオタカは強そうで貫禄がある。オオタカも2,3日に1回の狩りの成功率で懸命に生きている。

冬は葉が落ち、林の中の見通しが効くので小鳥たちは特に注意が必要だ。

辺は静まり一時が過ぎた頃、再び小鳥たちの警戒音が一斉に響く。

同時に杉の木のオオタカは流れるように飛び立ち風に乗って市街地へ移動した。

その間羽ばたいた回数はほんの3回だけ。

幅の広い厚い翼は瞬時に風を捉え、省エネ飛翔で超距離を移動するタカ類の特技である。

オオタカを見送り一番に姿を現したのはヤマガラだ。

ヤマガラはとても愛嬌のある鳥で、人のすぐ近くまで寄ってくる。

「ニーニーニーニー」と冬場の鳴き方で他の鳥たちにも危険が去ったことを伝えているのだろうか・・・・。

小鳥たちの日常が戻った。

また食べ物を探してちょこちょこと周辺を動き回る。

食べ物が少ない冬を、今年もしっかり乗り切れるだろうか。

もうすぐ雨が降ってくる。

< 体を動かそう >

冬休みは野外であまり体を動かさない?

寒さのせいもあり、走り回る場所も無く、春夏秋に比べるとやはり体が縮じこまっているようです。

家の中で温かくしていた体が久しぶりに幼稚園に来て冷気の中、頭は動いても足がついて行かず、自分の足が縺れて廊下で転んでいるお友達を3人も見ました。

おっとっと、という状態でした。反射神経も敏捷性もまだ眠っているかもしれません。

この3連休は徐々に外気に体を慣らし、隅々まで通ってるはずの神経と血流を呼び起こしましょう。

明日は新年最初の一般開放もあります。

どうぞご家族で体を動かしに来てください。

早起きが得意な方は、お山で鳥を見ましょう。冬にしか見られない鳥たちに会えるかもしれません。

生きもの観察会は午前8時30分から10時までやっています。

その後はお山には行けません。

集中して人が立ち入った時は、1回その場を生きものたちに返します。

よって通常の一般開放時は随時開放していますが、生きもの観察会の日はこの時間帯でおしまいです。

でも朝だけにしか味わえない自然に出会えますよ。

明日は生きものが少ないので冬場の環境保全作業を手伝ってもらおうかと考えています。

軍手や手袋を持って来てください。生きもの環境は維持管理が重要です。

(いらっしゃる方はね^^;)

では連休も感染症に注意して、体を呼び覚ましておいてください。

 

< 新年は酉(鳥)年 >

お正月をいかがお過ごしですか?

まあ暖かいお正月ですね。日中は上着がいりません。

久しぶりに自転車にの乗って近くの神社へお参りに行きましたが、暑くて汗をかきました。

今年最初の運動になりました。

そして酉年なので鳥のご紹介!今年は野鳥たちに優しく、そしてこれからもずっと友達になれるようにお近づきください。

上から、

アトリ・オオモズ、ミコアイサ、タンチョウ、ジョウビタキ、ツグミ、キジバトです。

国の天然記念物から幼稚園のお山でもいつも見られる鳥まで、全部仲間。

よろしくお願いします。

< 冬至を前に暮らし方を見直そう >

午後4時半ともなるとあたりも暗くなり日没の速いのがわかります。

明日の冬至を前に何だか暖かい12月ですが、早く暗くなるということは早くから電気を必要とするわけで、

原始時代のように日の出と共に働き、日没とともに就寝する生活なら何の問題もありませんが、

今は世界中、特に日本は夜中中煌々と明るい社会なのです。

そんな中コンビニ大手のファミリーマートやファミリレス老舗ののスカイラークは深夜営業を止めるとの報道がありました。

大賛成です。このページでも何回も深夜営業に疑問を呈しましたが、

人々の暮らし方を変えれば一晩中お店を開けている必要はありません。

人々の働き方や若者のたまり場となる現状を改善できます。

セブンイレブンもその名の通りに基に戻せばいいのです。午前7時から午後23時まで。

当初はこの時間通りに、名前に決めた通りに営業していましたよ^^;

いつから24時間営業になったのでしょう?やはりバブル期からかな・・・・。

大体関東近郊の電力がどこから来ていたか思い出しましょう。

果ての見えない、処理費用が膨れ上がっている福島原発でした。

ほんの5年前は時間制限で電気が使えなかったことを思い出しましょう。

宇宙を回っているランドサット衛星から見ると、日本は大きな都市がどこの国よりも明るく輝いています。

どんなにLED電気にしても、使っていれば電力は消費するのです。

消しましょう!必要のない電気は!

冬至を前に電気の使い方をよくよく考えながら、無駄のない年末年始を過ごしましょう。

ゆず湯に入ってあったかくね。

インフルエンザA型のお友達が年少と年長に出ています。

 

Filed under: こども環境管理士,世界,宇宙,社会情勢 — itsuko 17:46

< キリンよ、お前もか >

クロサイもライオンもそしてアフリカを代表するキリンさん、あなたも絶滅が危惧される仲間に入ってしまったのね。

原因はまた同じです。

人による生息地破壊と乱獲。食料となっているのです。

全ての絶滅危惧種の主因が私たち人間活動。私たちの存在自体が多くの野生動物を死に追いやっているという事実。

悲しく、無情で辛い現実です。

雄大なアフリカの大地をゆっくりと歩くキリンの、優美で勇ましい姿を思い出してください。

私は27年前、どうしても野生動物が見たくてケニアとタンザニアを旅しました。

その時サバンナの草原をあの独特なリズムで歩くキリンも目にしました。

感動以外何もありませんでした。

遠くキリマンジェロの山並みを背景に、動物たちはどの種も輝いていたのです。

もうキリンを食べなくても食料は他にあるでしょう。

ましてやその骨髄をエイズ治療の最新薬に利用するようになり、密猟も横行しています。

やはり人を食料とするティラノザウルスの様な動物がいてくれれば、人間も余計なことを考えず最小限の糧で生きていたかもしれません。

DNAがほんの1%違っただけで、私たちヒトには他の動物にない脳が備わりました。

その為に良くも悪くも現在の地球生態系の不均衡と破壊をもたらしています。

これから私たちはよっぽど自制しなければ益々地球上の貴重な生物を失うことになります。

キリンのために何をしましょう、キリンのために何が出来ますか!

物言わぬ動物たちのために、

私は世界中の動物たちの保護や密猟者の取り締まりを最前線で実施している環境保護団体を応援しています。

地道な資金提供が、アムールトラの保護と生息地の拡大、周辺地域に暮らす人々の意識を変え、

結果として生息数を増やすことにつながっています。

ヤンバルクイナにも、カンムリウミスズメにも、ユキヒョウにも、ツキノワグマやホッキョククマにもです。

キリンがいつまでも美しい野生動物としてサバンナの地を歩けるように祈るばかりです。

胃腸炎の感染症が広がっています。国も予防を促しています。

週末のお出かけには注意してください。

< キツツキ巣穴掘り >

先週の土曜日は今年最後の生きもの観察会でしたが、あまり生きものが見られない中、

土の中に眠っている我の蛹で話を盛り上げようと思ったら、

なんと日本で見られる最小のキツツキ「コゲラ」がすぐ頭上の朽ちた幹に必死で穴を掘っているところを発見!

チャンスを逃がさないのがネイチャーゲームリーダーとしても鉄則。

我の話は放っておいて、すぐさまコゲラの話で大盛り上がり!!!

特に保護者の方々が大感激だったようで、こちらまで嬉しく成りました。

お山にコゲラは毎日のように現れますが、

塒用の穴を掘っている真っ最中を見られるのはそうそうありません。

キツツキの生態の話をしながら15分は掘り続けたでしょうか!!!

だから自然観察は辞められない。いつも同じように見ている者だけに、生きものたちはその神秘の姿を見せてくれるからです。

出会えるか、出会えないかはその時の運次第ですが、回数を重ねるに連れ、自然は答えてくれるのです。

1年の最後の年にとっておきのご褒美をもらいましたね。

 

 

 

 

 

 

コゲラです。(キツツキ科)

< それはカメムシです・・・ >

「園長先生、これなあに?この葉っぱに隠れてるの・・・・」

「どれどれ・・・・」

「ああ、これはね、カメムシです。」

「カメムシ???キャー、臭いーーーー」

「ううん、大丈夫。そっとしておけば臭くないよ」

「へーーー、臭くないんだ???」

「そのまま落ち葉に包んで、見つけた場所へ返してね」

「うんうん、わかった。」

「じゃあね」

と目をクリクリさせてカメムシを持ってきた年中女子2名。

結局うんうんとうなずきながら急いで葉っぱを戻しに行きました。

カメムシは多くが成虫越冬です。

そこここにそっと隠れて冬をやり過ごします。

すぐには臭くありませんから、そっとしておいてください。

種類によって匂いが違うことをご存知ですか!

生きもの観察会ではそんなカメムシの匂いの違いも体験してもらっています。

< 美味しいね、嬉しいね >

文科省が定めるところの幼稚園教育要領を読み返す必要があり、「環境」の項目に目を通していたら、

自然環境とのかかわりは従来から強調されているが、とあった。

さあ、どれだけの幼稚園でこの項目をとらえて活動に結びつけているだろうか?

実は大変難しいところなのだ。自然を相手にする時、その考え方と知見を知った上で、幼稚園活動に組み込ませるノウハウが一番ネックである。

現在幼稚園協会の緑支部での研修で、ビオトープを主にした講師をやっているが、

参加している他園の先生方も、自身の自然体験が乏しく、彼女たちの園では取り入れられていない。

そのくらい随分前から幼い頃からの自然体験が少なくなっている。

今日の焼き芋大会ではそんな自然の恵みと産物を食するという具体的な活動に結びつけた体験だ。

それはそれは先生方は火の管理も含めとても大変なのだが、

こういった経験が教育要領が目指すところの自然環境とのかかわりだとすると、

こんな活動ができるのも、フリーのそして男性先生の存在の多さがながつた幼稚園の強みであり、彼らに助けられている。

幼稚園を選ぶ時、このような具体的な貴重な体験活動があるのか、無いのかにも着目してほしい。

美味しいね、嬉しいね!まさに焼けたお芋を二つに割った時の子どもたちの笑顔が、そしてこの時の記憶が、

この子たちの健やかな育ちに、そして自然環境との出会いにつながって欲しいと切に望む。