< 1年を終えて >

本日の終了日をもって、平成25年度の教育期間を無事に終えました。

次年度に続く大きな問題もなく、在籍園児や教職員に入院の必要な病気等の疾患もなく、

冷たい雨の3月20日を締めくくることができました。

放課後は教職員で25年度の振り返りを行い、次年度の学園運営方針や指導体制を話しました。

みんな反省点を挙げながらも前向きな意見が多く、次年度も大いに期待が持てます。

各人が評価した学校評価用紙には、次年度への言葉を添えて返却し、個人の実績資料にしてもらいました。

1年はあっという間です。園務のあれこれは本当に大変ですが、毎回子どもたちとの会話や言葉に励まされ、33年の歳月が流れました。

昨日は学園の役員会も開かれましたが、そこでも役員の各委員からながつた幼稚園の存続を強く希望され、

益々ながつた幼稚園は進化をしながら時代の幼児教育に沿った殿堂を目指して行かなければならないことを思いました。

どうぞ今後も応援してください。そして毎日熱心に指導する教職員を盛り立てていただけるようにお願いいたします。

 さてさて、お山の池はかつてない程のカエルたちの賑わいを見せ、大量の卵を確認しました。

整備を続けて来た良い影響が出始めています。

19日の夜は6組のペアとあぶれているオス12匹を確認しました。

4月には小さなオタマジャクシがたくさん見られることでしょう。

しかし生物の世界は毎日が厳しく、本日の雨により日中も池の周りをフラフラ歩いていたヒキガエルの1匹が、カラス4羽の襲撃を受け、命を落としてしまいました。

自然界の掟(食う・食われる)なのですが、カラスを恨めしく見上げました。

春休み中も生き物チェック情報をお伝えします。

では今日はワインを開けて、自分を労おうと思います。

ワインは赤が好きです。

おしまい^=^

< 桜と門出 >

春一番が吹く本日、132名の年長さんが巣立ちました。

お山では、「さくらんぼ」という品種の桜も咲き、年長さんの門出に色を添えました。

毎年キリリとしたお顔で修了証書を受け取る年長さんは、私たちにとっても眩しく誇りです。

幼稚園児といっても凄まじい勢いで成長し、自覚・自立を身に付ける時。

一つの区切りを付けることはこれからも進んでいける勇気と自信を持つはずです。

何にでも挑戦し、興味を持ち、自分で考えられる人になってください。

おめでとう、年長さん!そして思い出をありがとう。

時々遊びに来てね!

報告:昨日満月の輝きの下、アズマヒキガエルが第1回目の産卵に成功しました。

思った通りの産卵で、オス12匹、メス1匹がカエル合戦を繰り広げました。

例年より卵塊が小さく、まだ若いメスかもしれません。

今夜も可能性があるのでまた見張っています。

 

< 今年も会えたね >

待っていました、アズマヒキガエル!

先週の春の嵐の晩、彼らは出てきました。やっと、ぞろぞろと、土から、または落ち葉の中から、やってきました。

良かった、また会えたね!

君たちがこの山の生態系を支える、要なのです。

毎年同じように産卵してくれないと、自然環境の維持が難しくなります。

明日は卒園式。年長のお友達には長い、長いヒキガエルの卵を見てもらえないかもしれませんが、

年中、少組さんにはまた新しい池のお友達が増えます。

毎年繰り返される生き物の生態。今日は春の大潮です。

多くの生き物が産卵をする日。きっとこのカエルたちも大勢集まって鳴き交わし、命をつなぐことでしょう。

夜な夜な見張っている私の、最高の日になってくれるはず?

そして卒園の時を迎える年長さんへの、お餞別。

今年から卒園式にも写真撮影を入れました。

「証書の授与シーンを写真に収めたい」という保護者の方からのご要望に応えました。

ネット販売が出来るので、この辺も利点のひとつになりました。

また思い出の写真が増えますね^ー^。

立派になった年長さんとお別れです。おめでとう!

伸び上がっているのは私に威嚇しているところ。要は怒っているのです。

姿を現したのは全てオス。メスは最後に出てくるよ。今日は満月、何かが起こる!

なんと落ち葉の中から出てきたところを発見しました。

こんな所に隠れているんですね。

おまけ:本日年中組の男の子が発見した幼虫。

お山に「びっくりボード」という地中昆虫が集まるような仕掛けがありますが、

そのボードをめくってみると・・・・・、そこで見つけました。大型甲虫の幼虫です。

図鑑では「シロテンハナムグリ」のようです。カブトムシに似ていますのでもしかしたらそうかもしれません。

甲虫がたくさん集まると、アオバズクのエサが増えて、好ましい環境になります。嬉しいです。

うめ組さんのインフルエンザは大丈夫そうです。良かったです。

< 春を告げてね! >

在園児さんの進級説明会が終わりました。

肝心なお話を少々落としてしまったのですが、新年度の懇談会(4月)で詳しくお知らせしましょう。

入園金の後期分納入事務等、ご協力頂きありがとうございました。

まだまだ風が冷たい弥生も中旬ですが、今朝はウグイスがさえずりの練習をしていました。

彼らも毎年練習します。

特に若いオスはこの頃頻繁にいろいろな声を出します。

そして晴れて「ホーホケキョ」と威勢良く鳴けるようになります。

ホーホーホー、ケーケーケー、キョキョキョキョ、フィーフィーフィー、ケフィケフィケフィ、フィロフィロフィロ、などなど。

どのサウンドも音色は澄んでいて、春の林に響いていました。

寒波が日本海側を度々襲っていますが、春は少しづつ近づいているようです。

ウグイス科 ウグイス

こんなお客さんもやってきました。

最近池の上空を旋回したり、電柱の上に止まったりして、様子を伺っていました。

小魚を狙って?もしくはこれからの時期は、オタマジャクシを食べに来るかもしれません。

大きな鳥なので、今日目撃した子は、「飛行機みたいだった!」と言っていました。

日本で見られるサギ類の中で、一番大きな「アオサギ」と言います。

姿を見るのは嬉しいですが、水中生物を食べられては困ります。

でもそれが生態系の自然な仕組みですから、しょうがないか・・・・。

また来てねーーーー、アオサギさん!

サギ科 アオサギ

 

< 啓蟄 さむーーーい >

雨上がりで快晴ですが風が冷たい。

ピューピューと木枯らしのようですが、今日は啓蟄。

虫たちもそろそろ活動準備です。

久しぶりのお山遊びで早速報告を受けました。

「先生、木の枝に小さな虫がいた。」

「先生、羽見つけてきた。これは何の羽?」

「羽って何処に行けばあるの?」

「お山をゆっくり歩いて探してごらん。」

「うん、わかった!」

10分後、「先生、あった。これは何の羽?」

「ムムム、これは少し珍しいぞ・・・・・」

水洗いして整え、図鑑を出してきて調べました。

どうやら大型ツグミ類の風切羽のようです。

抜けてから時間が経っているようで、正確にはわかりませんが、冬鳥としてロシアから渡ってきている鳥(シロハラ)の風切羽のようです。

「この羽と、この羽、よく見てごらん。どこが違うかな・・・・」

「色が違うよ。あっ、形が違う!」

その通りです。一人の男の子が見つけてきたのはキジバトの尾羽。

そして風切羽は肩の羽なのでカーブが掛かっています。その違いを見つけたのでしょう。

「ほらここ、肩の形に曲がっているね。」

「うん、うん、本当だ。}

今日は二人にとって宝物になりました。

お山の中では、

「先生、お山はあったかいね。」

「本当だね。風が来ないね。」

こちらもその通り!グラウンドは風が吹きさらしですが、山では木々が風を遮ります。

森林の持つ意味が、こんな小さな林からもわかります。

木々が茂ることで山そのものを守り、根が張る事で地盤を保ち、落ち葉が土壌を作ります。

「お山は暖かいね。」

この一言でながつた幼稚園のお山が子どもたちのための自然環境になっていることがわかります。

もうすぐ池の主(アズマヒキガエル)も姿を現すでしょう。

益々子供たちの声がこだまするお山になります。

< 弥生 3月 3卵準備 >

また3月がやってきました。来週から年度末の準備がどんどん押し寄せ、そして25年度が終わります。

毎年のことですが、自分の進歩を確認する間もなく(進歩はしていない^^;)、次のスタートを切っています。

ちょっと立ち止まりたいと思いますが、なかなかそうさせてくれません。フーーー、と深呼吸です。

お山の手入れをしました。グラウンドや外周の植木の手入れも含め、4日間の作業となりました。

お山の手入れもこれまた待ってくれず、ちょっと気を抜くと草木々はあっという間に大きくなり、その形態を変えてしまいます。

よって定期的に草花や昆虫、そして鳥たちの生態に即した手入れをしなければ、ビオトープ環境が保てません。

シンボルツリーである桐の巣箱も掛け替えました。

この巣箱はフクロウ科の鳥、アオバズクの物です。

昨年は番で巣箱に入ったものの、残念ながら幼鳥を確認することはできませんでした。

何が原因だったかわかりませんが、今年こそは可愛いヒナたちを望遠鏡に収め、子どもたちに野生動物の存在を示したいと思いっています。

高所作業用のクレーン車が入るので、ついでに掛け替えてもらったのですが、

なんとなんと、卵があったのです♥♥♥

生んでいたのです、それも3つも!!!

ますます何故孵さなかったのか、孵らなかったのか、悩むところです。一体何が起きたのでしょう?

アオバズクは生態系の頂点に位置する生き物、高次消費者です。

頂点を支えるには、森や林を形成する土壌から整っていないとなりません。

そして何よりも、彼らの食料となる昆虫(甲虫や蛾)がたくさん生息していないとなりません。

アオバズクの飛来は、ながつた幼稚園の周辺地域がまだそのような場所であることの証明です。

手助けしたことは、本来大木のうろなどに巣を構える鳥ですが、そのうろの存在が乏しいので、巣箱をかける手伝いをしたことです。人にできることを少しずつ大きくしていけば、多くの野生動物と共に暮らせるということです。

しかしそれでも毎年しっかりと繁殖することは難しいのです。

だから生息数は長い長い年月をかけなければ増えていきません。そこが半永久的に維持された環境でなければならない、という事です。

どうぞ身近な自然を大切にしてください。そしてそのことを幼い内から記憶に残してください。

私は出来ることを少しずつやりたいと思っています。

今度の巣箱にも卵を産んで、是非とも孵してもらいましょう。

そのときは皆さんをお呼びして、大観察会をいたします。

この桐の木にはアオゲラという日本の固有種である大きなキツツキが穴を開けています。

こちらも楽しみです。

< 涙の後ろ跳び >

多くの感動を残したソチオリンピックが終わりましたが、

今日は幼稚園でも感動のシーンがありました。

大雪の影響でなかなか縄とびの練習が出来なかった子どもたち。

ここへ来て一斉に縄跳びに励む子だ出てきたそんな中、年長の男の子が汗だくになりながら、そして半べそをかきながら、後ろ跳びに挑戦していました。

年長のこの時期に後ろ跳びですから、きっとあまり縄跳びが好きでなかったのでしょう。

でも彼は一度投げ出しそうになりながら、S先生に励まされ、お集まりの時間を過ぎても続けました。

誰もいなくなったグラウンド、焦って顔が引き攣り余計に体がこわばります。

もうダメだ、時間が無い!とその時、

靴を取り替えるすのこの前で、「1・2・3・・・・・・・8・9・10-ーーーーーー}

出来た、出来た、ついに3年越しの後ろ跳びが合格です。

彼はS先生の胸で「ウェーン」と号泣しました。

オリンピックの再現でした。

嬉しさと出来た安堵感で涙が溢れたのでしょう。

あの時の真央ちゃんと一緒です。

こんな小さな幼児期でも、何かに取り組み懸命にやってみる忍耐と、そうすることで得られた達成感と充実感はオリンピック選手のそれと何ら変わらないということです。

この場面が幼稚園のグラウンドかオリンピック会場かの違いだけです。

見ていた私も感動し、拍手を送りました。

今日で縄跳びカードは締切です。

今日までの達成具合を確認し、それぞれにその認定証を送ります。

飛び抜けてたくさん飛べる子のデモンストレーションも行います。

「もっとたくさん飛べるようになりたい!」と思っている子達には、

きっとその子が眩しく写り、励みになるでしょう。

もしかしたら縄跳び世界選手権!なんて競技会が出来るかもしれません。

その日のためじゃなくても^^;、冬でも外で体を動かし、思い切り挑戦してみることです。

こういう経験が子どもたちには必要なのです。

 

Filed under: こども環境管理士,幼稚園活動 — itsuko 15:51

< 雪遊び >

土曜日は東京駅が大変なことになっていました。

長野新幹線の運行中止で他のルートの切符を購入する人、一般の通行人、そして時間つぶしに座り込む人、などなどで掲示板をよく見ていないと、自分がどこを歩いているのかわからなくなりそうな状態で、お上りさんのようにキョロキョロしながら東京で役目を果たしてきました。

そこでかなりしつこく突っ込まれてしまった事に、

「先生、月曜日は雪遊びですね!」

「いやーーー、したいのは山々ですが、なかなか思うように遊べない状況もありまして・・・・・」

「えっ、しないんですか!なぜです?」

「まあいろいろありまして、これこれこうで・・・・」

「はあ、理由はありそうですが、こんな時に雪遊びしないで、いいんですか???」

「ええ、だからしたいんですが、いきなり外へ出すわけにもいかず・・・・・」

納得いかない顔つきで、生態系協会の教育センター長は違う話に移りました。

しかし彼はまた聞いたのです。

「先生、本当に雪遊びしないんですか?」

「ええと、はい(´∀`)・・・」

今日園に来て、雪を見て、やはり遊ばなきゃ嘘だと思いました。

半分溶けて状態はよくありませんが、みんなで雪で遊ぶ楽しさを感じて欲しかったです。

お家では出来ない雪滑り台も作り、2クラスが体操時間を返上して行いました。

それはそれは楽しそうに、キャーキャー言いながら、雪との触れ合いを満喫しました。

実際どうやって雪と遊んだらいいのか戸惑っている子もいて、これは経験させなきゃ!と感じました。

センター長に話した雪遊びのできない理由なんて、なんとかなる!

そんなことで急遽お知らせを作りましたが、一時の冬の贈り物(子どもたちには)を楽しませてください。

池は雪で埋まってしまいました。そして着雪により杉の木1本と、複数の小木が倒れてしまいました。

杉が林道を塞いでいるので、お山は当分入山禁止です。

また本日は通園バス運行にご協力をいただき、ありがとうございました。

お陰さまで運転手も心強く走行できたようです。

明日はほとんどのバス停が定位置で乗降できるようです。

本日の欠席:22名

(内、インフルエンザA・B型、溶連菌感染症、腹痛、熱など)

 

 

< 意欲へ >

ドッチボール大会が盛大に行われました。

無事に終了できて本当に良かったです。

お父さんの応援も多く、子供たちも大いに燃えたようです。

どのクラスも拮抗し、いい試合であったと報告を受けました。

待ち時間には持参した防寒着がとても有効でした。風も収まったので震える子もなかったようです。

何かに取り組み、その楽しさ・面白さを感じることが意欲へとつながります。

子どもたちはこうして次に挑む自発性を身につけます。

だから幼稚園時代は様々な活動から自分が動き出す源、意欲を引き出すことが 重要なのです。

どのクラスの子も清々しい顔付きで昼食を取っていました。

もちろん勝って嬉しい、負けて悔しい気持ちも大切です。これも次の意欲に繋がります。

こうして年長の最終段階を1歩1歩踏みしめて行ってください。

小学校で臆せず、自分から取り組む姿勢に結びつけます。これすなわち教科学習の学びが、面白くなる感覚へと続くのです。

大きくなれ!そして自ら動け!年長さん!

本日の欠席者数:19名

(内、インフルエンザA型1名、B型3名、溶連菌感染症、ほか)

 

Filed under: こども環境管理士,幼稚園活動 — itsuko 14:39

< 雪 と 受賞 >

あちこちのデータで伝えられる年数が違いますが、かなり記録的な降雪であったことは間違いなさそうです。

雪も降っているときは風情があっていいのですが、

後がね・・・・・・。

ゆり組さんは学級閉鎖が終わり、また登園です。お陰さまで感染者は一人に減りました。

さくらさんが多いようです。

東京体育館の前もまだ大分残っていました。

津田塾大学内の津田ホールで昨日、ビオトープコンクールの表彰式がありました。

ながつた幼稚園は初参加で、「日本生態系協会賞」です。

審査委員長の佐島先生(東京学芸大学名誉教授)のお話。

結構賑わっていた、ポスター発表会場。

壇上での受賞は辞退して(一人で行ったので誰も写真に収めてくれる人がいなっかたので^^;)、郵送にしてもらいました。

鹿児島県の幼稚園が文部科学大臣賞を受けましたが、この雪できっとやきもきとされたことでしょう。

上位5章のプレゼンを聞いて、「 よし!今度はこの中に加わるゾーーー」と決意を強くしたのです。

該当園の園長先生方と名刺交換をして、帰ってきました。

賞状が届いたらまたお知らせしましょう。

お山では足跡発見!一つは野ネコ《゚Д゚》

猫は足が全部埋まっても平気なのね!!!積雪は30センチ近くありますよ。

一つはコジュケイというキジの仲間と思われます。

池も雪だらけ!当たり前か・・・・。水中の生物は大丈夫でしょうか???酸素不足で死滅か???

でもお山の古木、うめが咲きだしました。毎年ありがとう。

グラウンドはトホホです。

プロジェクトさん、こんな時はお察しくださいよ。車を入れるとグラウンドがどうなるか、わかるでしょう。

本来は遊び場ですよ。タイヤもドロドロになるし、これで前の道路に出て行くので、近隣から苦情が来るのです。

「道路が泥だらけで歩けない!」ってね。「乾いた泥が巻き上がって汚い」ってね。

お陰で12日のドッチボール大会が危ぶまれます。

いやはやなんとも雪は大変です。

春を待つ植物には恵みですがね!雪国の方々のご苦労がよくわかります。

本日の欠席者:41名

(内、インフルエンザB型4名、咳、熱、私用、雪のため)