29:≪新年に思う。≫
新年、あけましておめでとうございます。もうちょっと日にちが経ちましたが、平成22年もあっさりと始まりました。新聞を見ていてもこれと言って取り上げる話題もなく、21年から続いている問題ばかりですからね、内政も外交も。(私がそう思うだけなのかもしれませんが・・・)淡々と新しい年になった気がします。でも幼稚園関係では、22年度には本格的に『幼・保・小一元化問題』を考える委員会が民主党に発足するようですが、どうなるでしょうか?現場を知らない(知らな過ぎる)方々が話し合って、何か新しい光が見えてくるのか、疑問です。お役所が横の繋がりをしっかり見つめるかどうかは到底疑問ですからね。さあ今日は子ども達に『挨拶』の話をしました。もちろん新年の挨拶は日本ならではの言い方がありますからその事はもちろんですが、『どこで、誰にあってもまず挨拶なんだよ!』と言うお話です。なぜかと言うと、昨日大変がっかりする出来事がありましたので子どもたちに伝えました。
私がポストに葉書を出しに歩いていた時、『あっ、何してるんだよー、何でここ歩いてるんだよー』と在園児の子どもに会い、声を掛けられました。いつもいつも『ご挨拶は大事だよ』と言っているのに、この言葉で迎えられようとは、まして新年早々に、やはりショックでした。そこでその子にはちょっと丁寧に、こんこんと挨拶の仕方を伝えたのですが(その子の保護者は一緒ではなく、別の子のお母さんが付き添っていました)、その子は他の事が気になって、明らかに私の話は聞いていないようでした。幼稚園では出来ても、一歩外へ出たら関係ないと思っていたのでは大変なことです。そこで今日は少し演技がかって年の初めでもありますし、『どこで、誰とあっても、まず挨拶なんだよ。大人も子どもも』と話したのです。人と人の繋がりは、言葉で会話を交わす事。顔を見て、自分の考えを伝え、人の意見を聞く事です。現代のコンピューター時代にだんだんと希薄になって行く人間という動物としての繋がりは、本来は親が子に教えるものですが、幼稚園でもう一度そのあり方を徹底して、挨拶が出来る子どもたちを育てたいと思います。