< 文月 >
もう今年も三分の二が終わってしまいました。
なんと早いことか! 日が落ちて、ほんの少しだけ涼しい風を感じるこの頃。
虫たちは競って可憐な鳴き声を響かせていますが、どれだけの人たちが
この声に耳を傾け、月日の流れを実感しているでしょう。
そんな気分でもないか、まだまだ暑くて!
よく聞くと、何種類もの秋の虫たちが鳴いているんですけどねーーー。
でもそんな声を聞きながら、だれかに文(フミ)でも書きたくなるから、「文 月」 と
いうのでしょうか?早くホントの秋にならないかな~~~~~。
夕立も一向に降らないし、どこもパサパサで秋っぽくありません。いよいよ砂漠化か!
そんな中、防災の日でもありましたし、園内の備蓄品の点検を行いました。
飲料水・乾パン・炊き出しごはん・発電機・毛布の確認をいたしました。
テントや担架もありますが、職員が使い方を知らないと話にならないので、
組立も練習します。実際これらの備蓄品を使わずに済めば一番ですが、
近い種頼、ある程度の規模の地震災害は起こると思って、日々過ごすべきでしょう。
さて、ご家庭ではしっかり備えていますか?自分の家の事となると、私も「水」の用意は
ありますが、きちんと防災用として、備えていません。
私は家族といっても風通しの悪い亭主が一人だけですので、お互い責任を持って、
大人の行動をとるようにするまでですが、皆様は子どもたち、出勤しているご主人様、
そして忘れてはならない、ペットたち。
多くの命が家庭には存在します。
この家族が離れ離れになる事を想定して、その時どうするかを考えておかないと、
飲料水や食料の確保の前に、まず家族の、そしてペットの安否です。
年に1回はご家族で大規模災害の発生時に、各々がどうするかを話し合いましょう。
大事なことですね。
さて、こんなお問い合わせをいただきました。
「今年のこの暑さに、幼稚園では何か対策をしていますか?運動会の練習があり、
外での活動が多くなると思いますが、熱中症が心配です。」
そうですね。日本全国猛暑に見舞われ、実際に熱中症でなくなる方も多くなっています。
子どもたちの様子には十分に注意をして、水を飲む機会を多く取り、なかなか水道水を飲み慣れていない
子どもたちですので(家庭では蛇口から水は飲まず、冷蔵庫からペットボトルを出して飲む、でしょうから)、しっかり
飲んでいるかも先生が付いて水飲み時間とする事、などを伝達しました。
また、グラウンドには出来るだけのテント類を出し、ちょっと疲れた時の避難場所としています。
直射日光を遮るだけで、随分体感温度は違うものです。
何より、この園舎を20年前に新しくした時の理事長の考えは、冷暖房完備は将来の必需品と
観越し、全クラス、利用する全ての部屋に空調設備が備えられている事は、何よりの
ながつた幼稚園の住環境対策のひとつです。
多くの小学校に備えられていない事を考えますと、今年のこの暑さには十分な対策となるでしょう。
そして忘れてはならないのが、お山です。
ここは天然のクーラー代わりです。
今日、お山を見回りに行った先生が言ってました。
先生:「お山って、涼しいですね!」
私:「そうよ、今気づいたの。この中にいると、
スーーと汗が引くのよ。
風があるともっと涼しく感じるのよ。
いかに植物、森や林が、自然環境にとって
重要であるか分かるでしょう!」
先生:「そうですね。本当に涼しいです。」
私: 「運動会の練習中にちょっとここへ来て、
休めばいいのよ。マイナスイオンが子どもたちの
熱気も落ち着かせてくれるよ。」
先生:「そうですね!」
私:「でも 蚊 がね~~~~~。」
先生:「ああ・・・・・」
私:「蚊 がね・・・・・・・」
という事で、お山も役に立っています。
そしてもう一つ、運動会当日の水筒の持参についても話がありました。
この事は以前試みた事がありますが、やはり混乱を起こし大変だった経験があります。
やはり今年の暑さには対策が必要ですので、違った方法ですぐに給水が取れるような方法を考えています。
観客席の日よけ対策についても検討中です。
せっかくの文月にこんな暑さ対策の事ばかりお伝えするのは、残念ですが、
(私的にはもっと風流な、いかにも涼しげなお話がしたいのですが・・・・・・)
今年のような気象を数年に一度繰り返しながら、全体の気温が上がっていき、
結局地球温暖化が加速するのは現実のようですので仕方がありません。
コオロギの声を聞きながら、夜風に吹かれて、お気に入りの本を読み、ウィスキー片手に
楽しかった事を思い出す、なーーーんて。
そんな状況ではない9月の始まりです。