< う~~~ん、いい香り >
今週はいよいよ12月に突入ですね。
早い、速い、もう12月。
今日の朝は気持ちが良かったですね。
澄んだ空に冷たい空気。私の大好きな季節の到来です。
私は冬派ですから、キリキリする冬の日が楽しみです。
もちろん寒いですし手も唇もカサカサで、お肌には何一ついいことが無い冬ですが、
この寒い中、お気に入りのマフラーや手袋や、軽いダウンでほかほかにして、
外に出るのです。もちろん双眼鏡とカメラ持参。これは必須アイテム。
そして記録ノートと虫めがね、拾ったお宝を入れるビニール袋と図鑑。
うん、完璧。そうそうマイボトルもね。水分補給です。
こうして野外を歩き回っていると、寒さも何のそのです。
今度ご一緒しませんか?
さて本題はいい香りをまた発見いたしました。
初秋のいい香りは 「モクセイ」 の花。
このページでも触れました。
本日はこのお花です。分かりますか?
写真が少々下手で、ごめんなさい。
清楚な白色のかわいいお花です。
香りをお伝え出来ないのは残念ですが、クチナシの香りを思い浮かべて下さい。
甘ーーーイまろやかな香りでしょう。
そこへちょっと柑橘類のパヒュームを1滴落としたような香りなんです。
私の臭覚にはこんな感じに香るのです。
いい香りなんです。
毎年花は付けていたのですが、今年は満開で初めてこんな素敵な香りがする事を知りました。
そういえばちょっとキンモクセイのお花に似ていますね、色以外は。
そこで調べてみてびっくり!
同じ常緑小高木のモクセイ科でギンモクセイとの雑種だったのです。
いままでずっとただの 「○○○○」 と思っていましたが、違ったようです。
さあ、お分かりですか?葉っぱを見れば・・・・・、ね!
これからクリスマスにはよく登場します。
はい、ヒイラギでした。いえ、『ヒイラギモクセイ』 でした。
「10月に花を付ける」となっていますから、やはり温暖化の影響でしょうか?
この11月下旬に満開なんです。
こんなにいい香りがするなんて、また一つ外へ出る楽しみが増えました。
外へ出るとどんな事にめぐり合うか、毎回が驚きと新鮮な発見です。
そしてこの小さなお花の香りに誘われ、小さなアブ(ホソヒラタアブ)が
見事なホバリング(停止)をしながら周りを飛ぶのです。
2枚の翅は肉眼では見えないほど震わせていますので、写真は
失敗しました。蜜を求めて虫は冬でも必死です。
ヤツデの花もそろそろ咲きますね。冬でも咲く花がある事は
生態系の中でも重要な存在です。
どこかでこのヒイラギモクセイを見つけたら、是非鼻を近づけて
香りを楽しんでみてください。
決して怪しい人に間違われないようにご用心!
<追記>
このページの5月6日の記事に載せました、私の尊敬する
先生の追悼会が先週の土曜日に無事に終わりました。
シンポジウムから交流会までずっとお手伝いをしながら、先生への思いも
追悼文にしたためて発表させていただきました。
本日の神奈川新聞には記事が載っています。
私はこの先生を師と仰ぎながら(私のよう者がお手本にするのはおこがましいほど、
立派な先生ですが)生き物や植物と触れ合い、そこでの発見を皆様へ
お伝えしたいと思っています。
浜口哲一様、どうぞ安らかにお眠りください。
いえ、きっと先生はじっとなんかしていませんね。