< 大晦日 >

2010年も本当に早いもので、今日は大晦日です。

私の大掃除もこの辺でおしまいにして、今年をゆっくり締めくくりたいと思います。

幼稚園は冬休みですから、みんなそれぞれご家族で、楽しく過ごしている事と思います。

怪我や事故に気を付けて、素敵な新年を迎えてほしいと思います。

子どもたちの成長は一人一人違います。特に幼児期はその様子は本当に様々です。

「みんなの中で我が子がどうか」、では無く、「我が子がどんな経験をし、乗り越えてきたか。そしてそれをみんなの中で楽しんでいたか」

を認めてあげて下さい。一つ一つ階段を上りましょう。ある時は1段、2段と下がる時もありますが、階段は必ず上へ続いています。

今できる事をしっかり認めて、次の学年へつなげましょう。

来年小学校へ上がる年長さんのお母様がお子さんの成長を心配していらっしゃいました。

多くの事をしっかり身につけて、それらが開花する時は子どもたち一人一人みんな違います。

来年もちょっとずつの成長を見守りましょう。

今回は私の尊敬する、学びを乞う、人物の一人である瀬戸内寂聴さんのエッセイをご紹介しましょう。

この文はある自然保護団体の写真エッセイ集に載っていたものです。

『 花と蝶 』  瀬戸内寂聴

良寛さんの詩に、花は無心にして蝶を招き 蝶は無心にして花を訪ぬ

というのがあります。

花はそれぞれ美しく、その花だけが持ついい匂いを放っています。けれども花は美しさや匂いで、蝶を招きよせようという魂胆で咲いてい

るのではありません。

ただ自然のはからいで、そこに花が咲けば、蝶が飛んでくるし、蝶が何気なく飛んで来れば、 花はまた自然に開いて蝶を迎えます。

花も蝶も無心なのです。蝶が花の蜜を欲しがっても花はそれを拒まず、蝶が満足するまで、提供します。

美しい自然の営みがそこにあります。

秋の紅葉も、人に見せようとして紅葉するのではありません。無心に約束通りに時が来れば紅葉するだけです。それを美しいと、

眺め訪れるのは人間です。

でも人間は蝶とちがって無心では無く、人が見ていなければ、美しい枝を折り取って持ち帰ったり、不埒なことをします。

人は欲に心が染まって、無心では無くなっているからです。人間でも、赤ん坊の心は生まれたままで無心の清らかさです。

赤ん坊の目が清らかなのは、心の清らかさを映しているからです。

人は成長するのつれて、無心の心を失い欲望を生じ心を濁らせます。

人間の欲望を仏教では煩悩と呼びます。人間の煩悩の数は除夜の鐘と同じ百八つあるとされています。仏教の百八つとは無限という

意味です。無限の煩悩から、人はあらゆる苦しみや悩みを心に生みだすのです。煩悩はめらめらと炎を燃え上がらせているのです。

その熱さに心を焼かれ、人はいっそう苦しまねばなりません。

煩悩の炎を静め正常な心を取りもどそうとして、人は思わず超自然の神や仏に掌を合わせ、祈りをささげたくなります。神仏は無心の花

のように、近づくものを拒もうとはしません。ただ黙ってさしだされたその手に気がつき、それにすがることができるのは、縁というものの

はからいです。幸いにして宇宙の生命を司る神や仏と縁を結べた者は、幸運です。

人はみな生きている限り幸せになりたいと願っています。

幸せになる人間の権利は人権と名付けられ、どこの国でもそれを守る法律が定められています。それなのに、生きているほとんどの人

間が、現在の自分の立場に満足せず、もっと自分は幸福であるべきだと不平不満を抱いているのです。分が過ぎた幸福への夢の欲望

に、心を濁らせているからです。

美しい自然の無心の奉仕を有り難いと思い、その無償の愛に清められ、自分の心の濁りを洗いそそぎましょう。その時こそ、よみがえら

せた無心に、はじめてあふれる幸せを感じることができるでしょう。

 以上 エッセイ全文

私の自宅の近くにはお寺さんがあるので、除夜の鐘が聞こえるかもしれません。

煩悩を少しでも洗い落として、新年を迎えましょう。

皆様どうぞよいお年を! 

Filed under: 未分類 — itsuko 16:11

< 年末ですから・・・・・>

大掃除です。

やっぱり年末は大掃除。大掃除といっても普段はしない掃除を

少し片付けるという程度ですが。

今日は朝からキッチン周りの片付けと、カーテンの洗濯、

そして窓ふきです。

この窓ふきに必要なガラスクリーナーのノズルが壊れていて、

困った事はありませんか?

そう、出ないのです。「プスッ」、とかいっちゃって。

途中からグワーと泡が出てきちゃって、手がダラダラに成りました。

もう一つないかと探したら、中身がカラッポ。

ノズルの部分だけ取り換えようと思ったら、サイズが合わず

結局手が泡だらけ。

せっかくやる気満々だったのに、見事にやんなっちゃって、

それでも1階はクリアしました。うん、きれいになった!

毎年一人で全部やりますから、大変ですよ。

一応夫婦やってますが、連れ合いは水泳指導で朝から晩まで居ませんので。

休みは元旦だけだって!大変ですね、お互いに。

ですからあっちもこっちも、大忙し。

落ち葉の掃除も間に合いません。

そんな年末を救ってくれるのが、窓越しに見る野鳥たち。

ほっと一息コーヒーを飲みながら、ちょこちょこと家の周りを行き来する

野鳥たちです。いま鳥インフルエンザで日本各地では野鳥に対する警戒心が

強まっていると思いますが、私には心の癒しです。

今日はおまけに雪が降りそうなお天気。

お昼ごろは雪雲が張り出していましたね。

だから寒い。心の寒さと気温の寒さを一揆に吹き飛ばす、

野鳥の水浴び。彼らは寒い冬でもよく水浴びをします。

人がお風呂に入って体を洗うのと同じです。体を清潔に保つために、

水浴びをします。そして丹念に羽のお手入れです。

この姿を見ていると本当に愛らしいのです。

明日は大みそか。

みなさんはどなたと、どのように過ごしますか?

私は一人で大掃除の続きです。

掃除しながらまたワインでも飲もうかな!

まっ、お掃除が順調に済めばの話ですが・・・・・・。

では今年最後の1日を、大切に過ごして下さい。

天候が悪いようですので、お出かけの方は気を付けて。

Filed under: 未分類 — itsuko 16:28

< 枯れ葉?本当は・・・・>

すっかり葉を落としたお山は、今年もたっぷりの落ち葉で埋まっています。

これを一か所に集めておくと、天然の腐葉土が出来上がるわけです。

まだ熟成中ですから皆様にお分けするにはもう少し時間がかかりますので、

今しばらくお待ちください。

いい腐葉土が出来たら、希望者の方にお分けしたいと思っています。

そんな事もあって、落ち葉の掃除をしていたら、

飛び出してきました。

さて、何でしょう? どこにいるでしょう?

正体はこれです。

上の写真とちょっと色が違いますが同じ個体です。これは蝶です。

クロコノマチョウ という タテハチョウの仲間です。

隣の枯れ葉とそっくりですね。

この個体は秋型 といって、成虫で冬を越します。

本来は関東地方から南の地域の蝶ですが、

これも温暖化によるのでしょうか?、分布域を南へ

広げています。

私は 「ウスイロコノマチョウ!?」 という、南西諸島に生息する蝶かと

思いましたが、専門家の話では、関東地方で現段階で見られるこの種の蝶は、

90%、「クロコノマチョウ」 でしょう。 ということでした。

どちらにしても地味地味ながら、私の好きなチョウチョです。

南の蝶らしく、飛ぶ姿が優雅で、幼虫がそれはそれはかわいいのです。

これが幼虫!

見て下さい、この頭の部分。イモムシが嫌いな方でも、

これを見ればちょっと好きになれそうでしょう!!!!

今度は正面から撮りましょうね。

冬でもお山はやっぱり楽しいところです。

Filed under: お山の様子(生き物と植物) — itsuko 15:42

< やったね!さかなくん。 >

田沢湖に生息していたクニマスは、この湖に別の川から水を

引き入れる事で、その生息が維持できるか分からずにいたため、

多くの卵をあちこちの湖に移した事が始まりだそうです。

まさにそれがあの さかなくんさん によって見つけ

出された事は本当に奇跡です。

生物のⅠ種が絶滅したか、まだ生息しているかはとても

難しい事象で、それを見極めるには

長い年月がかかります。

見極めが出来る、つまり識別が出来る人物も非常に

重要になって来ます。

今回は京都大学の先生が、さかなくんにイラストを依頼した事が

事の発端のようですが、きちんと参考個体を取り寄せ、

そして届いた個体がたまたまクニマスで、

「これはヒメマスじゃない!」と識別したさかなくんが

居たからこそ歴史的な大発見になりました。

私の好きな鳥の世界でも識別は非常に難しく、

とくにカモメ類などは毎年の羽の色が変わるので、

第1回冬羽個体 などと称し、識別します。

わからない、わからない。~~カモメだけでも

数十種類はいますし、カモメと名が付くのに、

そうでない種(ミズナギドリ科)もいますから、

覚えるのは大変です。何年も見続けないと、無理です。

昆虫やは虫類の世界ではまだ存在させ知られていない種も

あるのですから、生物の識別はかなりの知識と忍耐が必要です。

子どものころから好きな物を追い続け、大成出来る人は

多くはありません。いろいろな人に巡り会うかも運命の

分かれ道です。

今回のクニマス発見は、両者にとって素晴らしい出来事になりました。

良かったですね、さかなくんさん!

N先生が聞くのです。

N:「クニマス発見って、大騒ぎしていますが、何がどんなにすごい事なんですか?

  分ーからないなーーーーー。」

私:「えーとね、たとえばN先生がワールドカップの日本代表に成ったくらいに

   すごい事なんです!」

N:「えっっ、あっ、そう、そう、ですか。それはすごい! わかりました。

  よく、わかりました。」

ですって! ごめんなさい、N先生。

ワールドカップの日本代表には毎回、毎回、監督からの

電話を待っていましたね。

「今回もダメか・・・・・・・・」 と呟いていました。

周りのみんなは 「はい、はい!」 でしたけど!

鳥類でもどこかでこんな話があると嬉しいです。

近年は絶滅して行く生物の事ばかりですから。

これからクニマスが順調に増えて行くといいですね。

 

Filed under: 未分類 — itsuko 13:49

< 心配です、鶴。 >

今ニュースにも取り上げられている鹿児島県出水市の

マナヅル・ナベヅルに感染した 鳥インフルエンザの問題ですが、

心配です。何が心配かは、多くの数が集まっているからです。

通常鳥インフルエンザは人には感染しません。

ですからすぐに私たち人間に被害が出る、という

心配ではありません。

鶴たちはその生態として渡りをします。

ハクチョウと同じように日本で越冬し、朝鮮半島の北、

あの危ない北朝鮮の広大な湿地帯で繁殖します。

毎年同じようなルートで渡りをし、親から子へその記憶が伝わって行きます。

ですから同じ場所へ集まってしまうのです。

そこへウィルスです。

鳥はもともと体内にウィルスを持っています。

それが弱毒性か強毒性かでも違いますが、

人と同じように風邪をひいたくらいの症状で、個体単位で

病気は発生しているのですが、集団になってしまうと、

やはり移るのです。ですから本来野鳥では無く、

家禽類にそれが現れるので、以前大量に養鶏場の

にわとりが殺処分となりました。

今回もこの越冬地の近くには養鶏場がたくさんあるらしいので、

そこへウィルスが入り込む事が、一番心配ですし、

ナベヅル(羽が真っ黒のもの。鍋のような色をしているから)では

生息数の8割から9割、マナヅル(目の周りが赤いもの)の5割近くが

今出水市に集まっているのです。

悪くすればその1割ほどは、感染して死亡するかもしれません。

なんせ相手は野生動物ですから、こちらの思うようには

行きません。感染した鳥のフンが乾燥して飛ばされ、

養鶏場に入り込む事が一番恐ろしいでしょう。

この問題は大分前から提議されていて、

現在も山口県周南市や佐賀県伊万里市への鶴分散化計画は

進められていますが、出水市は観光資源でもあり、地元経済の冬のメインでもあるので

あまり積極的に進めてこなかったようです。

しかしその心配が起きました。

もっと担当部署(市の行政官)は鶴の生態を知り、

専門家の意見を聞いてくれば良かった 

と 後悔しているでしょう。

もともと地理的・地形的要因でこの地にツルたちが渡って来るように

なっていたのですが、必要な湿地の減少や狩猟により

限られた地域でしか冬を越せなくなりました。

ほとんどすべての原因がそうですが、ここでもやはり

人間が引き起こした鳥インフルエンザの感染事故なのです。

エサの巻き過ぎも問題でしょう。

でも観光資源ですから、まかないわけにはいきません。

ハクチョウもそうですが、エサを巻かなくても湿地や田んぼが

整っていれば、そこでツルやハクチョウたちは冬を越せるのです。

もっと多くの場所へ分散が出来るのです。

あちこちへ広がっていれば、たとえどこか1か所でウィルスが発生しても、

その種の全滅は防げます。

スピードを上げてこの問題に取り組まなければ、

大変な事になってしまいます。

特にナベヅルは日本の取り組みが世界中から注目されています。

もうかれこれ6年ほど前、私はこの出水へツルを見に行きました。

どうしても野生のあんなに大きな鳥が集団で過ごしているところを

見たかったのです。

初めて彼らを目にした時、感動のあまり泣いてしまいました。

すぐそばの民宿に宿を取ったので、夜中じゅう彼らが鳴き交わす声が

聞こえるのです。朝鮮半島で繁殖して、子どもたちを連れて

日本にやって来ます。子どもたちは

初めての地域に来るのですら、親と離れる事は

命の保証を失くす事です。必死で親を感じ、

親も我が子の確認を休むことなく続けるので、

鳴き声が途絶える事はありません。

その声はとても愛情に満ちていて、声だけでも

胸が熱くなりました。

そして朝日が昇るのと同時くらいに、一斉に採食地へ

飛び立ちます。10000羽近いあんな大きな動物が

飛び立つところを想像してみて下さい。

それはそれは息が止まるほどの迫力です。

野生動物の尊厳を感じずにはいられませんでした。

そんな貴重なすばらしい鳥たちを死なせるわけには行きませんから、

地元の方々はご苦労があるでしょうが、ここはまず第1にツルたちの

生態を知って、あるべき姿に戻れるように力を貸してあげて下さい。

私は横浜の地から、声を揚げて祈るしかありませんが、

このような野生動物を保護し、環境を整える事を目的としている

団体に所属し、会費を払う事で活動を援助しています。

そしてもっともっと、多くの人に生き物の素晴らしさと現状を

知って欲しいと思っています。

実はこのウィルスを持っているのはガンなのです。

そう、あの「落雁」 として俳句や川柳にも詠まれる

マガンやヒシクイの種が持っていて、彼らが運んだんだろう

と推測されています。ガンたちは免疫を持っているようで、

インフルエンザを発症しないようですが、他の鳥たちには

危険なウィルスです。でも全部の鳥が罹るかと言えば、

そうではありません。人間も同じでしょう。

風邪をひく人もいれば、まったく元気な人も多いのです。

皆さんも注意深く見守って下さい。

このままウィルスの発生が抑えられるように祈って下さい。

ちなみに2000年には韓国で同じウィルスによるトモエガモ

(これです=写真)の大量死が発見されました。

どこからそのウィルスを感染したかの原因は分かりませんでした。

とにかく自然を壊さない事です。

詳しく知りたい方は「いきものみっけ」から

環境省のページか日本野鳥の会のホームページを見て下さい。

どちらもブックマークに関連アドレスを載せています。 

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 14:09

< 大掃除、そして冬の歌 >

1日空いてしまいました。さすがに師走なので少々時間に追われています。

まっ、年間通していつもの事ですが。

ながつた幼稚園では恒例の大掃除があります。

昨日は保護者の方々のお手伝いをいただき、クラスの隅々を大掃除。

いつもきれいにしているつもりですが、やはり毎日使っていれば

汚れも、傷みも増してきます。

そこをお母さんパワーで「キレイ・キレイ」にしていただきました。

毎回ありがとうございます。

ながつた幼稚園は「いつもきれいだ!」がウリですから!!!

そして今日は「冬休みを迎える日」という事で、

ホールに集まりお話を聞きました。

冬休みの約束や、お正月のあいさつの事。

今日は 冬至 という日で、 かぼちょを食べたり、

ゆず湯に入ったり、と日本文化のお話と、

私がおまけで 冬至 は夜が一番長い日、

お日様がすぐに沈んでしまう日の話をしました。

6月には 夏至 があって、一番昼間が長い事も伝えました。

解ったかな~~~~~~~~?

最後に秘密のお話をしました。サンタさんについての秘密です。

秘密のお話なので、ここでは控えましょう。

知りたい時は子どもたちに聞いて下さい。(覚えていれば、聞けますよ。)

さあさあ今日で一応今年の登園日を終えますが、

年少組の運動会を延期したり、

交通事故に巻き込まれたり、ここで職員が一人退職したり、

後半になっていろいろと問題がありました。

しかし皆様のご協力もあって

何とか静かに今日の日を迎えられました。

ほっとしています。

心配な事はお友達が一人入院していて、

年内の退院は難しい事です。

どうか1日でも早く、あったかいお家に帰れるように

祈るばかりです。

「Oちゃん、つらい治療が続くけど、みんなが応援していますから

病気に負けないで元気になってね。」

そして新年まであと1週間とちょっとです。

何となく気持ちがせかせかしてしまうこの時期に、

またまた童謡、唱歌のご紹介をしましょう。

Oちゃんもきっと知らないと思いますが、

冬にもいい歌はたくさんあります。

お正月の歌を歌って、良い新年を迎えましょう。

  冬の夜      作詞・作曲者不詳

♪  ともしびちかく衣縫う母は

   春の遊びの楽しさ語る

   居並ぶ子どもは指を折りつつ

   日数数えて喜び勇む

   囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪   

♪  囲炉裏の端に  縄なう父は

  過ぎしいくさの  手柄を語る

  居並ぶ子どもは眠さを忘れて

  耳を傾け  こぶしを握る

  囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪   ♪

  冬景色      作詞・作曲者不詳

♪  さ霧きゆる湊江の  船に白し朝の霜

   ただ水鳥の声はして  

   いまだ覚めず岸の家

♪  烏啼きて木に高く  人は畑に麦を踏む

   げに小春日ののどけしや

   かえり咲きの花も見ゆ

♪  嵐吹きて雲は落ち  時雨降りて日は暮れぬ

   若し燈火の漏れ来ずば

   それと分かじ野辺の里       ♪

何ともこれらも日本の里の冬の情景を歌った曲ですね。

メロディーも実に和みますよ。お聞かせできないのが残念!

続いて、この曲。これは子どもたちも知っていますね。

  お正月   作詞:東 くめ   作曲:滝  廉太郎

♪  もう いくつねると お正月

  お正月には  たこあげて

  独楽をまわして あそびましょう

  はやくこいこい お正月

♪  もう いくつねると お正月

   お正月には まりついて

   おいばねついて あそびましょう

   はやくこいこい  お正月    ♪

これは明治34年7月に発表された

『幼稚園唱歌』 の一つです。

幼稚園唱歌 なんてあったんですね。

やっぱり幼稚園は学校 という認識でスタートしたんですか?

こんな曲からもわかりますね。

ブログはお休み中も続けます。よろしければ

開いてみて下さい。

  

Filed under: 幼稚園活動 — itsuko 17:05

< 今日は鳥です。 >

困った時は鳥ですが、土曜日に新年1月に私が担当する

「子ども探鳥会」の下見に行ってきました。

日差しがたっぷりで、気持ちの良い1日でしたね。

お弁当まで持って行って、他2名のスタッフとあれや

これやとプランを立ててきましたが、

あっ、場所は大和市の 泉の森 と言います。

よろしければ参加されませんか?ゲームもやりますよ。

ここは鳥の種類も多く、とても楽しめるところです。

土曜日はたくさんのカメラマンがお目当ての鳥を狙っていました。

カメラマンさんたちは年配の男性が多く、私のような若い!?女性には

優しく出ている鳥を教えてくれるのですが、狭い場所で三脚を立てていると、

他の方々(散歩の人や通行人)に迷惑ですし、何より鳥たちにもストレスを与えますので、

チラッと見てすぐに遠慮します。あまりそばに居るとおじ様たちの醸し出す香りにも引き気味になりますので・・・・・・。

そこで狙っていた鳥はこれ。

数万羽がロシアの北東部から越冬にわたって来ますが、

その群れの中にちょっと変わったツグミがいるのでしょう。

泉の森にはざっと100羽~150羽はいたでしょうか。

あっ、そうそう、この鳥は 「ツグミ」 といいます。

一昔前は、たくさんの数が日本に渡って来るので、

カスミ網を掛けて、一網打尽に捕獲し、焼き鳥にされていました。

もちろん今は禁止です。信じられませんね。

大きな大きなレンズを構えて、じっと待つ事数時間。

私は別の鳥を狙っている方に場所を譲ってもらいましたが、

時間が無く待ってられず、1時間余りで引き上げてきました。

ですから写真は無し。

私の撮りたかったのは、「ルリビタキ」 と言います。

青とオレンジのきれいな鳥です。

スズメよりちょっと小さく、目がくりくりです。

こちらは漂鳥と言って、日本国内を移動している

鳥です。もちろん大陸から渡って来る個体もいますが、

国内で標高の高い所から、低い所へ冬場は

降りてくるのです。

オスはとてもきれいです。メスも優しいオリーブ色と

薄い黄色が入ります。

素敵でしょう。

どこかで写真が撮れたら、ご紹介しましょう。

最後に 「ツグミ」 の仲間でこんな鳥もご覧下さい。

赤と白です。

いい写真とは言えませんが、これは赤い方の アカハラ。

そして 

白い方の シロハラ です。 同じツグミの仲間で、お腹が赤いのと白いのがいます。

さて、どちらが気が強いでしょうか?

気になる方は、いまお山でこの2羽がなわばり争いをしていますから

見に来て下さい。といっても早朝ですが・・・・・・・・。

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 18:56

< 子どもって面白い、第2段 >

O君のお話をご披露したところですが、

このO君が友達が出来た事で一気に本領を発揮してきたようです。

先生との会話にもパワーが増してきました。

先生:「だんだん寒くなってきたので、お部屋のドアはしっかり締めて下さい。

   暖房を入れていても、ドアが開いていては、暖かくなりません。」

この注意事項を聞いたO君は次の日からドアの監視役に就きました。

ちょっとでもドアが開いていると、

O君:「わー先生、大変です!ドアが開いています。」

先生:「ホントだ。誰でしょう?きちんと閉めないのは!

   O君、閉めておいて下さい。」?

O君「イヤです!開けた人が閉めるべきです。」

先生:「えーーーー、た、確かにそうだけど・・・・・・。

  じゃあ先生が閉めます。」

O君の言う事は最もですが、ではO君、

みんながきちんと閉めるようになるには、

どうしたら良いでしょう。

大人の世界でもよくある事です。

公共のマナーをみんなが守るには、

小さい頃からの教育と、地道な努力が必要です。

さあO君。君の誠実さ、責任感の強さで何とかクラスのみんなが

きちんとドアを閉められるような対策を練って下さい。

そして昨日のクリスマス会での事。

先生:「O君のお家にはサンタさん来るの?

O君:「はい、2009年12月25日にやって来ました。」

先生:「・・・・・・。良かったね。今日も本当に来てくれたね。」

O君:「サンタはいいですが、隣のあの二人はちょっと、どうなんですか!」

先生:「ハア、すみません。}

隣の二人とは、もちろんトナカイコンビの事。

言わずもがな、N先生とW先生の名コンビ。  

幼稚園児を夢に引き込むにも、一筋縄では

いかないって事ですね、トナカイさん! 

修行が足りないんじゃありませんか?

現在はビジュアル重視の世の中ですから、ちょっと甘かったかな!

でもそこは子ども。プレゼントをしっかり抱きしめ、

それはそれはうれしそうにしていました。

子どもって本当に面白い。

別件ですが、来年度の父母の会役員さんが無事に決まりました。

本日お顔合わせにお集まりいただき、役職も決まりました。

どうぞこれから、よろしくお願いします。

お手柔らかに

Filed under: 未分類 — itsuko 17:45

< Joy to the World >

もろびとこぞりていざ、クリスマス!

という事で、今日はクリスマス会。

キャンドルサービスに、卒園児のお母様方が中心の

ハンドベルサークルをお迎えして、ミニミニコンサートです。

この他にも先生たちで聖歌隊!?のコーラスと、

歌って、踊ってのクリスマス会でした。

もちろんあのお方もトナカイを引き連れて

登場し(園長先生ではありません!)、

大盛り上がりの会でした。

カードもとても素敵です。

 

午後からはクリスマスの映画を見て、

今日は素敵なプレゼントを持って帰ります。

すぐに開かないで、お家のツリー下に飾り、

お家でするクリスマス会の時(またはお家に

サンタさんがやって来る時)、一緒に開けてもいいですね。

どちらにしても、子どもたちには楽しい瞬間でしょう。

私は子どもの頃、クリスマスにプレゼントをもらった記憶はありません。

その代わり、時々父が私の大好きな動物のぬいぐるみを

ひょっこり買って来てくれました。

今でも大切に持っています。

赤いくま、ふかふかのうさぎ、そのまんまのパンダ、

変な犬、です。 別にどうでもいい事ですが、・・・・・・・。

今日はみんな素敵な夢を見るといいですね!

でも残念なことに多発性嘔吐症状で早退する子が多く、

各学年で休んでいる子もいますので、

手洗い予防・早期発見に努めて下さい。

アルコール消毒もお忘れなく。

Filed under: 幼稚園活動 — itsuko 13:24

< 子どもって面白い! >

僕:「先生! お友達に話したい事があるので

みんなを黙らせて下さい。」

先生:「えっ、O君みんなにお話があるの?」

僕:「そうです。」

先生:「はい、皆さん。O君が みんなにお話があるんだって。

聞いてあげて。」

僕:「皆さん、今日僕は外で遊びます。

〇〇君と〇〇君と、〇〇君と、〇〇さん、前に来て下さい。

今日僕と一緒に遊んで下さい。虫籠と虫網を持って

リンゴの階段に集合です。」

クラスのみんなは何が始まったかと、ポカーンとしながら

O君の話を聞いていました。

呼ばれた子:「ううん、わかった。いいよ。」

そしてお昼の後の外遊び。

一応呼ばれた子たちは言われた通りに虫籠と

虫網を持って、リンゴの階段に行きましたが、

遊び時間が終わって戻ってきた子の3人は、

「何したんだかわからなかった。虫もダンゴムシばっかりだし、

O君、何して遊びたかったんだろう???????」

と不思議そうに帰って来ました。

しかし・・・・・・ 

呼ばれた子の一人は、

「楽しかった!またO君と遊ぼう。」

と満足そうに真面笑みを浮かべながら帰って来ました。

O君はいつも通り、淡々と戻ってきたようです。

でもO君の作戦は見事に成功したのです。

このO君、実に愛らしい、ついつい声をかけたくなる、

人畜無害のちょっと運動が苦手で、

友達付き合いが下手で、でも鋭い質問をしたり、

ニタニタと先生の行動にダメだしをする、とにかく気になる子なのです。

そんなO君は密かに考えていたようです。

この出来事の前に、先生にしっかりリサーチを掛け、

自分なりの方法を練っていたのです。

その時の質問がこうです。

僕:「先生、みんなはどうやって友達と遊んでいるのですか?」

このO君の会話は全て「です・ます」調です。

先生:「今日は何々しよう!って誘ったり、つみきの階段で待ってて。

って、約束したり、自分で誰かにお話して決めているんだよ」

僕:「あーそうですか。わかりました。」

と事前確認があったのです。

そしてO君は思い切って行動に出ました。

実に積極的な作戦です。それもみんなの前で!

何人か候補を決めて、その中で気の合う子を見つけるなんて、

恋人選びでも中々上手くはいきませんよ。

O君すばらしい。四分の一の確率で、見事に友達を作りました。

その後O君とその〇〇君は仲良く手を繋いで

やかんを職員室に戻しに来たのです。

先生の心憎い計らいです。

二人はとてもうれしそうに元気よく持ってきました。

拍手をして迎えてあげたら、またまた二人ともうれしそうで、

O君も満足そうでした。

そういえばこのお相手の〇〇君も、

どこかちょっと変わっていて、O君の思考と波長が合うのかもしれません。

子どもは実に面白い。

今まで同じクラスにいてもお互い意識することがなかった二人でも、

この大胆な行動が二人の人生を変えたのです。

(オーバーか!)

子どもたちとの毎日の現場は、どんな教育談義より、

数ある教育図書より、長々した会議より、私の肥やしであり、師匠です。

子どもたちから多くの事を教わり、そこへ私の経験と1滴のスパイスを足して、

子どもたちへ返す。

すると自然に共感できる。

このプロセスが現場の醍醐味です。 

O君のエピソードを温かく見守り、クラスの中で生かした先生にも

拍手を送りましょう。

7月14日付の < 友達作り >という

テーマでも記しましたが、今回の方法は子ども本人が考えて、

真正面から体当たりした友達作りでした。

やっぱり、子ども力を信じましょう。

良かったね、O君!

友達作りといえば、一昨日のこのページでご紹介した

特定外来生物の「ガビチョウ」さん。

なんと今日はお山にお友達を連れて来てしまいました。

先日と同じ場所に、2羽で現れたのです。

恐るべし外来生物。こちらは着々と仲間を増やしているようです。

Filed under: 未分類 — itsuko 15:42
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