< 特定外来生物 >
こんな言葉を聞いて、どのような生物を思い浮かべますか?
一つは「アライグマ」ですね。
このぺージでもご紹介したことがあります。
幼稚園の山にそれらしき フン を発見し(昨年の秋。ちょうど今頃です。)
これはもしかしたらと思い、横浜市から捕獲用の檻を借りて、
設置しました。2か月ほど置いたでしょうか。成果はありませんでした。
それから1年。今年も11月に一度フンを見つけましたが、
それ以降はありません。ホンドタヌキは目撃しているのですが・・・・・。
新たに今日はこんな生物が現れました。
特定外来生物の一つです。
以前よりちょくちょくお山を経由していましたが、
しっかりと写真に納めたのは、今回が初めてです。
これが今横浜市が(神奈川県も)勢力を上げて生息状況を
調査している 「ガビチョウ」 です。もちろん鳥!
大きさはムクドリを太らせた感じで、目の周りに白く、
勾玉模様があります。尾は長め。
体の色は茶色オレンジ。大きな声でよく鳴きます。ガビガビと!
初めはいい声だとされたので、
観賞用、鳴き声を聞く愛玩鳥として中国から輸入されました。
でもその声は日本の山野にはやはり似合わないと思います。
神奈川県ではなんとその輸入業者が、売れ残ってしまったガビチョウ
を山野に放した物が増えてしまいました。
まったくいい加減な話です。
ガビチョウには何の罪もありませんが、今この鳥の実態調査をして、
これ以上の繁殖と駆除?を目的に対策を考えています。
幼稚園のお山にもやって来てしまいました。
長津田の街中でも時々大きな声が響いています。
鳥はどれもかわいいのですが、本来の生息地を越えての生息は
どちらの生き物にもいい結果を残しません。
いま世界中で外来種問題が多発しています。
先日のCOP10(生物多様性国際会議)でも取り上げられました。
生き物のこれからを考えるには、その生き物の本来の姿を知らなければなりません。
地道な戦いですが、どちらにしても人間が大きくかかわっていることだけは
事実です。どうしたらいいでしょう。
まだまだこの他にも多くの動植物で指定されています。
「入れない!捨てない!広げない!」
が大原則。詳しくは環境省のホームページをどうぞ。