< バクの日 >
幼稚園関係者でない方はこの表題を見て、「何だ、この日は?」と思われるでしょうね。
確かに変な命名ですが、このバクはながつた幼稚園のキャラクターである動物のバク。決してお弁当をバクバク食べる、バクではありません。
この名前を取って、月に1度行っている 「縦割り教育」 の日を ≪バクの日≫ と名付けています。
さて、縦割り教育とは何ぞや?
ほとんどの幼稚園は小学校同様、同学年でクラス編成をし、学年割を組み立てていますが、中には学年を越えて(混ぜて)クラス分けをしている幼稚園もあります。これを縦割り教育と言います。
異年齢の関わりを幼児期に持つ事で、初めての子どもたちだけの世界(社会)に触れる幼児期に、多様性を持たせるねらいがあります。自分よりお兄さん、妹 の関係を遊びの中で感じ、意識させるねらいです。その日を設けているわけです。
普段は2クラス、3クラス単位でゲームをしたり、制作をしたりしますが、今月はお正月月ですからそこは少し案を練っています。
日本の伝統文化にある「昔遊び=お正月遊び」を体験させる活動です。
今年は豪華キャストによる、子どもたちへのデモンストレーションDVDを制作しました。
もちろんキャストは男子の先生方。少々女子の乗りのいい先生も加わって、子どもたちが見て楽しそうで、やってみたくなるDVDに仕上がりました。監督はW先生。もちろんプロデュースはわ・た・く・し。
見せてもらったDVDにはダメ出しをしたい部分もありましたが、本人たちが楽しそうにやっているのでGOサインを出しました。
何の遊びでもそうですが、自分が楽しくなければ周りも、仲間も楽しくありませんから。
映像には凧揚げ、コマ回し、ダルマ落とし、かるた取り、羽子板遊び を入れています。
そしてやってみたい遊びに挑戦しました。日本の遊びに触れたことが無い子もいるかもしれません。
何かで、どこかで触れないと、まったく知らないまま大人になってしまいます。これは問題です。普段はなかなかしないかもしれませんが、ふと触れた遊びが大好きになり、どんどん上手になる子もいます。またそんな機会が子どもたちには必要です。
現在この取り組みから、何と、「コマクラブ」 なる物が自然発生し、師匠のO先生の指導でみるみる上達している子も多いのです。
自宅でも「コマを買って欲しい」 と要望を出す子もいて、広がりを見せています。
さあ、やってみましょう。お正月遊び!別にあ正月だけではありませんが!
Wii やDS のソフトにはないと思いますので、学校(幼稚園)で、そして家庭で触れてみないと、だんだん消失してしまう遊びですね。
今日のバクの日はそんな1日でした。