< ハイチュウ!? を追って >
森永製菓のキャンディー 「ハイチュウ」 ではありません。
ちなみにストロベリー味が好きです!
じゃなくて、鳥の名前です。
正式にはタカ科の 「ハイイロチュウヒ」 と言います。略して、「ハイチュウ」、ほーら一緒でしょう! と、鳥見仲間ではこう呼んでいます。冬鳥として越冬に日本にやってきます。中国北部やロシヤ北東部で繁殖しています。
日本でこの種のオスを見るのは少々大変でして、毎年決まった場所へ出かけて行き、1日中待って、もしかしたら会える! という鳥です。オスはとにかくカッコイイ。本当にカッコイイのです。
もともとチュウヒというタカは羽をV字に保って、アシ原の上を帆翔するのですが、その姿が実にバランスが取れていて、素敵です。
飛翔能力に優れているので、「宙を飛ぶ」 イメージから 宙=チュウ、飛翔=ヒ となりました。
実は自宅近くの野原でハイイロチュウヒのメスは見たことがあるのです。
草原に降りて、何かを探していました。このタカは主に小鳥を捕食しているようなので、落とした獲物を探していたのかもしれません。
数的にもメスの方が多く、会う機会は比較的オスよりも多いです。
名前にある通り、オスの背面は灰色で、風切羽の先端が黒。 お腹は白で、そのコントラストが素晴らしいのです。
一度鹿児島県の出水市へ鶴を見に行った際(もう7年前)に見たことがありましたが、撮影が出来ませんでした。
どうしても冬にしか会えないこの鳥を映像に納めたくて、行ってまいりました。氷雨の稲城市へ。
夜を過ごす、「ねぐら」 と呼ばれるアシ原の上を舞っているところです。
周りにはこの種のメスと別種の チュウヒ のメスが多く飛んでいました。
遠いいし、夕方だし、動画から静止画へ落としているし、で毎回ですが写真の悪さのいい訳をします。見にくくてすみません。
これら全てメス。8羽います。
チュウヒ はとても不思議な鷹で、日本でも絶滅危惧種になっており、『チュウヒサミット』 なるシンポジウムが毎年開かれるような貴重な生物なのです。
これはメス。ちょっと白い部分が見えますが、丁度尾羽の付け根が真っ白なのが、ハイイロチュウヒの特徴です。
さあお待たせしました。こちらがオス!
いかがでしょうか? 念願の撮影に成功したのですが、この程度です。
しかしカッコイイでしょう。
大きさは羽を開いた長さが100㎝~125㎝。実はトビの方が大きいのです。
これがサーと旋回しながら時々はばたき、アシ原の上をすれすれに飛ぶのです。
皆様も鳥を見てみませんか。