< 先生は怒っています。 >

毎週月曜日恒例の 『外集合』 です。外でお話を聞いて、体操をするのですが、

今日は最初から怒った顔をして、話をしました。 いつもはにこにこ優しい逸子先生ですが

(ホントか!!!!!!)、今日はにこっとせず、みんなの前に立ったので、それまでざわざわしていた子どもたちが急に緊張した顔になりました。

第一声、「先生は怒っています!」 そしてみんなをぐるぐると見渡しました。

何に怒っていたかと言うと、

① 一つは山での遊び方です。

山での遊びがエスカレートしてきて、土留めとしているササを踏みつけて斜面に入り込んでいる事です。W先生が秘密基地作りで子どもたちを引っ張っているのですが、際限が無くなり、枯れてもいない(休眠中)の植物の苗木を抜いてしまったり、これから芽を出す野草の土手を削ってしまったりと遊ぶというより荒らすようになってしまいました。

これはいけません。みんなが気持ちよく、そして安全で楽しく遊べる場(環境)を維持するのには、やはり約束がある事を伝えました。これは近所の公園や森林、湿地の遊歩道などへ出かけた時も同様です。仕切りがある所を破って中へ入ったり、自生している植物を抜いてしまったり、故意に枝を落としたり、ましてやゴミを捨てたりするのはいけない事も伝えなければいけません。

② もう一つは、人と人がぶつかった時の言葉です。

先週、コマ回しを夢中でしていた年中さんの男の子に、鬼ごっこをして逃げていた年長さんの男の子がすごい勢いでぶつかりました。年中の男の子はコマを回していたので、周囲の子には無防備ですから案の定、おでこにコブを作る怪我をしました。年長のぶつかって来た男の子は、多少痛かったと思いますが、何も言わずにそのまま逃げて行ってしまったのです。

だから怒っているのです。よく大人の世界では町で、お店で、公共機関の乗り物で、ぶつかっても何も言わずに知らんふりする人がいますが、このようなマナー違反は、小さい頃から正さないといけません。外国では特に厳しいです。

「ごめんなさい」 の一言を言い、「大丈夫ですか」 と相手を気遣う気持ちを現わさないといけません。子ども同士でも同じです。走っていてぶつかってしまった時、なわとびが当たってしまった時、自分の蹴ったボールがぶつかってしまった時と、いろいろと例を上げて説明しました。

家庭ではいかがですか?日常に生じる言葉の使い方。お手本となっていますか!

「あっ、失礼しました。」 「すみません。」 「はい、どうぞ。」 「大丈夫ですか」 「どうしましたか?」 などなど、人が気持ちよく社会生活を送る上で、欠かせない一言も、子どもの頃から日常的に使わないと分かりませんね。言葉は道具ですから、使ってなんぼです。

発しないと相手には伝わりません。

という事で、今日の外集合はお説教になりました。

その後子どもたちが、私の顔を覗き込むように見るのです。まだ怒っているのか心配のようでした。「もう怒ってないよ。」 と言うと、

ホットした顔をして、いつもの長い、長い、ちょっと意味不明な、そして最初と最後では内容が違うお話を始めるのです。

もちろん、「うん、うん。そうか! それから、で、うん、うん。へーーー、大変だったね。」などと交わしながら、聞いているのですが・・・・・。

先生だって泣くし、笑うし、怒るし、凹むし。人としての思いを伝える事が大切な事を、子どもたちに感じてもらいたいです。

Filed under: 幼稚園活動 — itsuko 18:41