< 特別天然記念物 >
皆さん トキ は良くご存じだと思いますが、新潟県の佐渡市で保護・繁殖計画が進んでおり、この春もつがいが巣材(灌木)を集めている様子が昨日ニュースとなりました。
その学名が Nipponia nippon という事もあり、鳥に興味をお持ちでない方にも比較的知られている鳥でしょう。
この鳥は 特別天然記念物 に指定されています。
この意味は、「世界的に又は国家的に特に価値が高い物」 を指定いるのです。文化財保護法の第109条2項に記載されています。
もちろんトキは野生絶滅していますので、まだ見た事がありません。(動物園除く) 絶滅の理由は、環境破壊です。主にエサを取る田んぼの減少と農薬散布による小動物の激減。
今必死で環境省が野生状態での復活を試みているところです。多額?!の税金が投入されていますが、その進め方には問題もあり、論議されているところです。
昨年立派な飼育舎に、テン が侵入して大騒ぎになりました。
私、コウノトリとアホウドリの繁殖計画に携わった方に話を聞いたことがあるのですが、このトキの繁殖計画には大変ご立腹で、クソミソに(言葉が悪くてごめんなさい!)その方法を非難していました。
まあ研究者の間でもいろいろと考え方が違うでしょうし、管轄官庁のメンツもあって、難しいのでしょう。これはどこの世界でも同じ!
でもこの大変美しい、貴重な動物がまた日本の空を舞うことが出来るように、皆様も温かく見守って下さい。
この トキ の他にも鳥類の特別天然記念物はまだまだいますよ。
日本は固有種をはじめ、大変貴重な野生動物が多く繁殖している実に稀な国なんですよ! 同じ島国でも、イギリスには1種の固有種もおりません。
その話はまた次回にする事にして、今日はそんな特別天然記念物の写真をお楽しみください。
トキ の写真はありませんので、あしからず。
あっ、そうそう 2月10日のニュースでは アホウドリ が小笠原諸島のムコ島に戻って来た事を伝えていました。
この アホウドリ にも大変悲しい悲しいお話があり、原因は人間の乱獲なのですが、これもまた今度。で、写真です。
しかし写真は アホウドリ より一回り小さい、 コアホウドリ です。 オホーツク海で撮りました。
翼を広げると2mを越します。繁殖期以外は一生洋上で過ごすんですよ! 驚きでしょう。陸に上がらないのですから。
こちらが コウノトリ この写真は 兵庫県のコウノトリ公園での物です。
日本で見られる野鳥の中で、一番大きい種です。
そしてこちらは カンムリワシ かっこいいですね! 撮影場所は 西表島。
そして、ライチョウ・タンチョウ、最後はオオハクチョウ。みんな特別天然記念物。大事にしないと、地球上から消えてしまいます。
おしまい。