< ツクツクボウシ >

初秋の夕暮れ、ツクツクボウシの声。夏の終わりを告げている。

茜色に染まる空の下に木霊する、サッカー部の声。

T先生の声がやたらに大きいと思うのは、私だけでは無いはずだ。

パタパタと飛び回るアブラコウモリ。水銀灯に集まる虫たちを追っている。

季節が少しずつ移って行く。

うーーーん、窓からちょっとひんやりした風が入って来た。

空気はまだ湿度を含んでいるが、風と心は秋に秋に向かっている。

お山には蚊が多くて、足をブツブツにして帰った子もいるようだ。

幼稚園が始まってから少しの間は止めていたが、子どもたちの希望に負け解禁したものの、

やはりもう少し空気が冷たくなるまでお山への入山(大げさね!)は止めておこう。

今度はりーりーりーりーりーとアオマツムシ。

チンチンチンチンとカネタタキの声も聞こえてきた。

これから秋本番に向けて虫の声は大いに私を楽しませてくれる。

明日はプレ幼稚園最終回。

申込をいただいた子どもたちに、幼稚園教諭としての真骨頂を見てもらおう。

保護者の方々はきっと満足して、我が子の楽しんでいる様子を見て下さるだろう。

そして入園願書受付日に臨んでくれるに違いない。!!!

と、夕暮れの中、素敵な虫の声を聞きながら、ニンマリと目論んでいるのである。

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