< 密猟 >
大震災から10カ月が経ちましたが、まだまだ余震が続きます。
今日も緊急地震速報が入り、幼稚園でも注意を促しましたが、
「先生、今日は怖かったね。」と地震には神経質になっている子どもたち。
本当に怖いですが、必ず再び見舞われるとされている大地震に備えなければいけません。
そしてこちらも実にありえない恐い話です。
私は海外ニュースをよく見るのですが、今日はとても悲惨なそして残酷なニュースがタイから報告され、強い憤りを感じ、朝から気分が悪くなりました。
なんとタイに生息するアジアゾウがその臓器や皮のために密猟されているのです。
それも生きたまま焼かれるという想像に絶する行いが報道されました。
ましてや公務員が係わっているというショッキングな事件です。
世界中で後を絶たない野生動物の密猟。
ゾウに限らず、多くの生物がお金目的、または趣味で捕えられ、殺されているのです。
アフリカでは未だに欧米人の金持ちが、あからさまにハンティングの標的として野生動物を買って、ハンティング場に放し、それを撃ち殺している事実があります。
考えられません。
あのシーシェパードは「クジラを獲るな!」と日本の捕鯨船に危害を加えていますが、
自分たち、オーストラリア人にもこのハンティングに参加する人がいるとしたら、どう解釈すればいいのでしょう。
タイ政府は必ず密猟に係わった人間を見つけ出し、厳しく処罰すると言っていますが、
国内ではゾウの生息地を農民が生活費を得るために油ヤシのプランテーションに変えてしまうので、ゾウたちは住処を追われ、畑に入り込んでは銃で撃たれる、を繰り返し、結局絶滅寸前です。
そこへまたこんな事件です。
いたたまれないです。
私はWWFのこのゾウたちを救う基金に寄付しているのですが、本当に胸の痛む問題です。
この油ヤシの油はそのほとんどが輸出用。
もちろん日本もタイから買っているわけです。
そして私たちが日常生活に使っているのです。
殺されたゾウたちは、それはそれは悲惨な姿でした。
やりきれないですね・・・・・・・。
ちょっと気分を変えて今日は終わりにしましょう。
今日はスキーの日でもあります。
だからこんな童謡。
もえあがれ雪たち
作詞:坂田寛夫 作曲:宇野誠一郎
♪ もえあがれ 雪たち
僕らの街にふる
煤に汚れた 雪たち
まっさらの 太陽が
きみたちの 結晶を
ガラスより 鋭く
つらぬいて さす時
もえあがれ 雪たち
青い炎の 色に
大地の叫びか、天の嘆きか、とにかく今日はスキーの日。
そして焼かれたゾウを思い出す。