2012年2月27日
< 子どもの力 >
縄とびを思い切り頑張る子もいれば、三輪車を暴走させるほど惚れ込んでいる子もいます。
その子たちはあまりの暴走振りに、取り締まりを強化されているのですが、
指令を出しました。
三輪車が大好きなんだけど、どうしても足でペダルを前に押し出せず、
ついつい地面を蹴って乗っている男の子がいます。
以前から気になっていて、何とかしようと思っていました。
私はどうしてもその子に三輪車を楽しんでもらいたかったので(乗れるようになって卒園させたかったので)、
この子に乗り方を教えてあげるように、ベテランドライバー(暴走族)にお願いしました。
すると何と!、本日の外遊びにその子が三輪車を漕いでいるではありませんか!
満面の笑みで、懸命に足を前え押しやっています。
指令を与えられた男の子が、「こっち、こっち、足を押して。」
と叫んでいました。
必死に付いて行こうとする男の子。
子どもの力は素晴らしい。
先生が付いて乗れるようになるより、
子ども同士が声を掛け合ってやり取りする事が、三輪車に乗れるようになること以上に友達力を強めます。
まだまだ足に集中するのでハンドルさばきが追い付かず、行き先が定まらないのですが、
卒園前のとても大きな成果となりました。
この子は密かにガッツポーズを取っていたのです。
さぞかし嬉しかったのでしょう。
私も大変うれしかったです。作戦大成功!
また教えてくれた子も、その子を気遣うようになった事で、
暴走が少し抑えられるようになりました。
子ども同士の係わりは「お互いさま」の世界ですが、大人にはない、見えない力があるのです。
Filed under: 幼稚園活動 — itsuko 10:42