< 大雪の閏日 >
♪ 春は名のみの風の寒さや・・・・・・、 ♪
を通り越して大雪となってしまいました。
4年に一度の閏日ですが、なんと雪。
今年は例年になく雪が多いですが、1日だけの積雪10㎝でも、もうダウンです。
豪雪地方の方々はどのように暮らしているのでしょうか?
さぞかし毎日ご苦労されているのでしょう。
本当に街に降る雪は厄介です。
夕方まで降雪の予報を受けて、急きょ一斉引き渡し降園と致しました。
車輛の運行が困難な事と、お迎えにいらっしゃるにも電車等の遅延も考えられ、
3時間の枠を設けました。
それでも皆さん早めにお迎えにいらしてくださり、助かりました。
ご協力に感謝いたします。
しかし本日この様な電話がありました。
「どうしてバス、走らせてくれないんですか。
チェーン付けてるんだから大丈夫でしょう。
バスがあるから、今日登園したんです。」
という内容でした。
ふと思い出しました。
東日本大震災のあの日、丘の上にあった石巻市の幼稚園のバスは、まさかあのような津波に呑まれるとは想像せず、
早く子どもたちを家に届けて安心させたくて、
海沿いにある園児の自宅まで送迎バスを走らせました。
しかし結果は、幼稚園に残っていた子は助かり、バスに乗っていた子は帰らぬ子、となってしまいました。
後に保護者の方々が「過失があった」として学校法人と園長を訴えました。
「津波を予測して、海沿いの民家へ子どもを戻すべきでは無かった」との見解は正しいでしょう。
大津波警報は出ていました。
現に高台に位置していた幼稚園に残っていた子は無事だったのです。
この裁判には賛否両論ありますが、とても他人事とは思えません。
今福島原発の事故調査結果が公表されつつあります。
そこでも当時の政府の(担当者たちの)対応の甘さ、危機管理の欠如さ、認識・知識の無さが評価されました。
子どもを預かり無事に家に帰すことがどのような事なのか、
ご自分のお子さんだけではなく、そこに携わる子又は人たち全員をです。
この保護者の方にはその辺の所を少し分かっていただきたいと思いました。
大震災からまもなく1年。
こんなに大きな災害がしょっちゅうあってはたまりませんが、
日常の危機管理、突発事象への臨機応変な対応と判断は常に頭に入れ、
動けるようにしておかなくてはなりません。
その為の準備と意識とシュミレーションは欠かせません。
お陰さまでながつた幼稚園の教職員はてきぱきと自分の部署をこなし、
私の判断にもすぐに対応してくれます。
いえいえ、私以上にあらゆる想定を予測してくれます。
頼もしいみんなです。
今日も無事に子どもたちを引き渡すことが出来ました。
ありがとうございました。
午後からは雪も小降りになったので良かったです。
明日は天気も回復し気温も上がるようですが、残った雪で滑らないようにしましょう。