2012年3月18日
< 霧の朝 >
今日は朝から真っ白の世界。
濃い霧が発生していて、林の中が幻想的な風景に変わっています。
そんな中、ハシボソカラスが夫婦で巣材集め。
巣作りの準備です。
霧で視界が悪いので樹冠ギリギリに飛んでくると、
小鳥たちは猛禽類と間違えて警戒音を出し大慌て。
カラスはそんな声もどこ吹く風で、巣作りに適した枝をポキッ!と結構大きな音を立てて嘴で折っています。
それをしっかり挟み、送電線の鉄塔まで運びます。
一度子育てに成功した同じ場所。
今年は何羽のヒナが孵るでしょうか。
悪い視界の中でもせっせと巣作りは進みます。
そういえばカラスはメスもオスも真っ黒で、どちらがどちらだか人間には分かりませんが、
鳥たちには人と同じく3原色を認識することに加えてもう一つ、紫外線を見分ける目を持っているそうで、
それでオスとメスは相手を間違えずペアを作っているのだそうです。
この鳥の目を人間が付ければ、カラスのオスとメスの違いがはっきり分かる訳で、見てみたいな・・・・・・。どこがどのように違って見えるのか。
でも巣作りをじっと眺めていて分かる事は、しきりに集めた巣材の座り心地を確かめるのがメスで、
周りで見守るのがオスでしょう。
オスは卵を抱きませんからね。
飛び立つと、あーあ、もう分からない!
何だか天然のミストの中にいるようなしっとり感を味わいながら、
鳥たちの春の兆しを探した朝でした。