< Cuculus 類 >

今日で5月も終わりですね。

でも昨日はいい事がありました。

Cuculus とはカッコウ類の学名です。

日本で見られるカッコウの仲間は8種類。

その内この夏の渡りの時期に都市近郊でも見られるのが2~3種類。

昨日はその内の1種類である、「カッコウ」に起こされました。

午前4時30分、なんともすがすがしいまさに夏を思わせる声が響きました。

「カッコウ、カッコウ」

すぐ近くに聞こえます。

その内音が遠ざかり、またうとうとと眠りにつきました。

次に目が覚めるとまた「カッコウ、カッコウ」と遠い音が今度は近づいてきます。

う~~~ん、カッコウだ。

どんな気持ちで鳴いているのかな・・・・・。

話が出来たらどんなに楽しいでしょう。

ドリトル先生に成りたーーーい!

彼らもまた渡り鳥。

東南アジア方面から広く日本や中国大陸全土、ロシアのカムチャツカ方面まで決まった繁殖地を目指します。

渡りの途中に私の耳を癒してくれました。

今週の月曜日にはもう1種類の仲間、ホトトギスが幼稚園のお山で鳴きました。こちらも渡りの途中です。

もう少し標高の高い山を目指します。

そしてどちらも自分では巣を作らず、他の鳥の巣に大きな卵を産みつけて、

子育てをしてもらいます。

「託卵」という変わった習性を持つ鳥の種類です。

最近は書類の山に追われ、頭の中がごちゃごちゃになっていた所なので、

今日の鳴き声は本当に気分をそして寝起きを安らかにしてくれました。

彼らが少し遅れて日本へ渡ってくるのには、もう一つ理由があります。

(本来夏鳥は4月中旬から5月上旬に渡って来ます。)

それは丸々太ったケムシを食べにくるのです。

彼らの主食はイモムシ、ケムシ!

春に孵ったいも虫たちが丁度食べごろになる頃、彼らは渡って来ます。

ですからイモムシ、ケムシも大事な仲間。

見つけたらすぐ殺虫剤で処分しないで下さいね!

(まあ時と場合に応じてですが・・・・・・)

歌いましょう、カッコウ!

童謡 かっこう  作詞:大浦 正美  曲:ドイツ

♪ かっこう かっこう どこかで

夏を呼ぶ 森の声

ほら ほら ひびくよ

♪ かっこう かっこう 呼んでる

さわやかに 谷の声

ほら ほら ひびくよ

誰が聞いてもさわやかな声。

皆さんにも聞いて欲しいな~~~~~~~!

そしてこちらは誰が見てもかわいい、かわいい

ツバメのヒナ。

今年も玄関の巣が立派に修復され抱卵開始から約2週間。

今週5つの頭を確認しました。まだポニュ毛が生えています。

ちょっとだけ見える白いラインが嘴です。

夜は両親が巣に戻り、子どもを守ります。

でもお父さんは毎日ではありません。

出張か夜遊びか、はたまた別宅か?

実はツバメたちは不倫が多く、より強い子孫を残そうと雄も雌もよく相手を変えるようです。

しかしこの写真はやっぱり仲良しのお父さんと、お母さん。

今年も頑張って子育てして下さい。

そうそう、トキも野生に飛び立ちました。

自然は脆いがまた復活も可能な事が立証されました。

しかし回復には遥かな時間と資金と人力が必要です。

そうなる前に、身近な自然を大事にしましょう。

トキの野生復帰、おめでとう!

 

Filed under: 鳥・トリ・とり — itsuko 17:36