< 嗚呼 チンチロリン >
少し前にこのページでもご紹介した童謡、虫の声。
その中に出てくる秋の虫の王様「まつむし」をなんと預けて下さる方がいらっしゃいました。
私のこのページを見て下さり、急いで届けてくれました。
なんと奇遇な再会でしょう。
実はこの方は卒園児さんのお父様で、長津田地区の昆虫の生息調査をしているそうです。
小さい時から虫がお好きで、お子さんが幼稚園時代からお家にはたくさんの甲虫類を飼育していたそうです。
(当時担任だったN先生の話!)
その方が鳥類保護連盟(リンク先あり)のバードピア(生き物にやさしい自然環境を整えている庭や地域)に登録した
ながつた幼稚園の記事をご覧になって、お話に来て下さいました。(運動会の時)
思いがけないお話に運動会の疲れも吹っ飛び、虫の話に盛り上がりました。
人との出会いとは本当に不思議です。
と同時に、発信する事(思いを伝える事)は大切だな・・・・、とつくづく思いました。
そしてこのマツムシです。
自然の山野ではまず聞かれなくなってしまったチンチロリン。
もし鳴いていたとしても、どれほどの方がこの声を聞き分けられるでしょうか?
嗚呼 チンチロリン。
渥美半島で夜なか中鳴き通すマツムシの声に浸って以来の再開です。
神奈川県でもそうそう聞ける場所は無くなってしまいました。
平安古来から親しまれている秋の虫たち。
その音色を知らないなんて、人生の半分、三分の一、いえ四分の一かな・・・、は損しています。
昨日はエサの茄子を取り換えるため自宅に持ち帰ってみました。
一晩中、それはそれは美しい声を聞かせてくれました。
マツムシの声を聞きながら床に付き、マツムシの声で目覚め。
なんて贅沢なひと夜だったでしょう。
平安時代の歌人たちは、こんな環境の自然の奏でる様々な音、景色、事象を楽しんでいたのでしょう。
自宅周辺で毎晩鳴いているコオロギたちも、一段と力を入れて鳴いていたような気がします。
マツムシの声を聞きたい方は夕方、幼稚園に寄って見て下さい。
(宵と共に始まり、朝日と共に止みます。)
上がメス、下がオス