< 原爆と原発 >
今日は長崎で、6日は広島で、原子爆弾の投下を受けた唯一の被爆国、日本。
日本の夏はこの平和記念日を抜きには過ごせません。
広島へは行きました。やはり原爆記念館を日本人として見ておかねばいけない衝動に駆られました。
長崎にはまだ行っていませんが、これからこれらの地がどのように受け継がれて行くのか、
また生命に残した影響は今も続いている事など、
もっと世界は知る必要があります。
でも被爆国日本は、平和協定には賛同出来ない特異な国なのです。
それはアメリカに守られている事、隣国が核爆弾を保有している事、などなどからでしょう。
そしてもう一つの特異な理由は、あれほどの原子力事故がありながら、まだ原子力に頼らざる負えない国状です。
原爆と原発。どちらも同じ核物質ですが、使われ方は正反対。でも結局人間の英知では、まだ最終的な処理の方法を見つけられない。
福島第一原発はまだまだ危機的な状態です。汚染水が海に流失していると言います。
戦後68年経って発病する、放射能がもたらす致命的な病気が増えていると言います。
これから福島の処理も、被爆者たちの苦しみも、まだまだ続くという事です。
そういえばアメリカの有名な映画監督が記念式典に参列した事が報道されていますが、
アウシュビッツは多くの映画に成り、アカデミー賞も受賞しているのに、
なぜ原爆投下がもたらした事実は映画にならなかったのでしょうか!
あくまでも日本は戦争を引き起こした国で、そして敗戦国だから?(ドイツもそうでしょう???)でしょうか。
とにかく多くの事で日本という国は世界から見ても特異な国なのです。
極東の島国にはまだまだ多くの悲哀と矛盾が続き、
でも無くならない人々の修練と技、美と頭脳が満ち満ちている不思議な国なのです。
儒教でも仏教でもない、ましてや西洋の神様に委ねる信仰でもない、
万物全てに生命が宿り、自然の偉大なる恩恵の中で、種種雑多な妖怪までも隣人とする私たち。
これからもそこはかとない精神性で、原爆とも原発とも向き合って行くのでしょうか・・・・・。
とにかく世界平和を祈ります。