< 弥生 3月 3卵準備 >

また3月がやってきました。来週から年度末の準備がどんどん押し寄せ、そして25年度が終わります。

毎年のことですが、自分の進歩を確認する間もなく(進歩はしていない^^;)、次のスタートを切っています。

ちょっと立ち止まりたいと思いますが、なかなかそうさせてくれません。フーーー、と深呼吸です。

お山の手入れをしました。グラウンドや外周の植木の手入れも含め、4日間の作業となりました。

お山の手入れもこれまた待ってくれず、ちょっと気を抜くと草木々はあっという間に大きくなり、その形態を変えてしまいます。

よって定期的に草花や昆虫、そして鳥たちの生態に即した手入れをしなければ、ビオトープ環境が保てません。

シンボルツリーである桐の巣箱も掛け替えました。

この巣箱はフクロウ科の鳥、アオバズクの物です。

昨年は番で巣箱に入ったものの、残念ながら幼鳥を確認することはできませんでした。

何が原因だったかわかりませんが、今年こそは可愛いヒナたちを望遠鏡に収め、子どもたちに野生動物の存在を示したいと思いっています。

高所作業用のクレーン車が入るので、ついでに掛け替えてもらったのですが、

なんとなんと、卵があったのです♥♥♥

生んでいたのです、それも3つも!!!

ますます何故孵さなかったのか、孵らなかったのか、悩むところです。一体何が起きたのでしょう?

アオバズクは生態系の頂点に位置する生き物、高次消費者です。

頂点を支えるには、森や林を形成する土壌から整っていないとなりません。

そして何よりも、彼らの食料となる昆虫(甲虫や蛾)がたくさん生息していないとなりません。

アオバズクの飛来は、ながつた幼稚園の周辺地域がまだそのような場所であることの証明です。

手助けしたことは、本来大木のうろなどに巣を構える鳥ですが、そのうろの存在が乏しいので、巣箱をかける手伝いをしたことです。人にできることを少しずつ大きくしていけば、多くの野生動物と共に暮らせるということです。

しかしそれでも毎年しっかりと繁殖することは難しいのです。

だから生息数は長い長い年月をかけなければ増えていきません。そこが半永久的に維持された環境でなければならない、という事です。

どうぞ身近な自然を大切にしてください。そしてそのことを幼い内から記憶に残してください。

私は出来ることを少しずつやりたいと思っています。

今度の巣箱にも卵を産んで、是非とも孵してもらいましょう。

そのときは皆さんをお呼びして、大観察会をいたします。

この桐の木にはアオゲラという日本の固有種である大きなキツツキが穴を開けています。

こちらも楽しみです。