< 戦後70年、何を思う >
「8月になると戦争の話ばかりになり、うんざりだ」というある番組への投稿があった。
その気持ちもわからないではない。
でも逃れられない戦争の歴史。そして人々の記憶。
これからの未来へ何を引き継ぎ、何を精算させるのか、どこの国にもきっと同じ課題がある。
しかし日本は世界の中でも特別な位置に立っている。
・第二次世界大戦を引き起こした国
・東南アジアへ勢力を伸ばし、他国を侵略した国
・沖縄も東京も大空襲を受け、数えられない多くの民間人が犠牲になった国
・終結を理由に原子爆弾を落とされた国
こんな国は他にはどこにもない。
戦争を起こした責めを負わされ、余りにも無秩序に犠牲になった国土や命を尊ぶことを咎められる。
だから日本人の感情には謝罪と怒りがいつもあるのだと思う。
どこの誰だって戦争はしたくないし、平和でいたいと願う。
この当たり前の感情を世界中の人々が素直に受け止めて、思いやればいいのに・・・・。
私はもちろん戦争の経験が無い。戦後の高度成長時代は物事の変化を大いに感じてきた。
でも小さな子ども達と向き合っていると、子どもたちの日々は大人がなんとしても守らなければならないといつも思う。
戦争だけじゃなく、貧困や暴力から子どもたちを守りたいと。
そんなこんなで長崎に行ってきた。
広島へは随分前に行ったことがあるが、長崎の原爆資料館は見ていなかった。
日本人はせめてこの記憶を持ち、どうしてこのようになったかを知らなければならないと思う。
同時に、あまり歴史の授業でじっくりと向き合っていない戦争について、NHKのある番組で放送された「玉音放送」の全文を誰もが一度は聞くべきだと思った。
世界中の現在戦争や紛争に至っている人々にも共通する、昭和天皇の心の叫びが理解できるはずだ。
聞いていて泣けてきた。
自分が戦争を体験し、その場にいたような気持ちになった。
これからこの地球を担う子どもたちには、戦争や紛争や貧困や暴力以外で心と体を使って欲しい。そしてこれ以上破壊されない青い地球で、自由に生きて欲しい。
と思う本日の終戦記念日です。
以下は旅の写真いろいろ。長崎や佐世保や平戸など。
佐世保で有名なハンバーガーを食べ、ガイドブックには載っていないけれど世界教会遺産群に登録されていて、来年の認証を待つ教会の、なんと美しいステンドグラス。(外から盗み撮り?教会内は撮影禁止です)
孔子の霊廟で知の教えを受け、像を真似てあやかってみる^^;
隣は中高を共に過ごした同級生。卒業以来初めての5人旅となりました。
50過ぎのおばさんが、何やってんだか!!!
今回の旅の目的地の一つ、長崎原爆資料館。落とされた原子爆弾と子どもの碑。
可愛い路面電車。お世話にりました。
有名な観光地で世界遺産のグラバー邸と大浦天主堂。
大浦湾の様子。
平和が一番です。