2016年5月20日
< 子どもの心 >
ツバメがグラウンド側の出入り口に来ている。
すぐ近くでその飛び姿を見て私は思わず叫んでしまった。
「ツバメさーん、どうしてそんなに飛べるのーーーー」
すると子どもたちも、「オーーーイ。ツバメさん」と叫ぶ。
昨年からの作りかけの巣を再度利用したいようだ。
ちょうど反対側の壁に、ツバメ用の既製の巣を3年前から掛けているのだが、こちらへはちっとも顔を向けてくれない。
「どうしてこっちに巣箱を掛けたのに使ってくれないんだろう?」
「おーいどうして使わないのーーーー。」と私。
「柔らかくないからじゃない・・・・・」
「クモの巣も付いてるし・・・・・」
「たくさん入れないからじゃない・・・・」と子供たち。
次の瞬間職員室の窓に顔を入れ、「何でテレビあるの???」とまったく違う好奇心を口にする。
子どもとの会話には時としていろいろなことを教えられ、そして大いに愉快にしてくれる。
彼らの心の中を覗いてみるとどんな世界が広がっているのだろう!
好奇心と探究心と感性が渦巻いているのだろう。
だからこそ、幼児期には多くの体験を重ね、感性をよくよく磨いて欲しいの出ある。
ほんの20数年でこの心が曇ってしまうのはなんとも残念だ。
大人になっても同じような心で物を見、聞き、自分の感性をいつも大事にして欲しい。
ツバメはグラウンド側に巣を完成させるだろうか!
玄関よりもより身近にツバメを見てもらえるので、そして何よりカラスから巣を守れる場所だ。
懸命に生きる姿を共に見つめよう。
ツバメ用既製巣箱(日本野鳥の会)