2016年9月13日
< 渡り鳥 動く >
またまた台風がモーレツな勢力で西へ向かっています。
台湾がとても危ない状態です。心配です。人も鳥も。
動き出した渡り鳥が巻き込まれるからです。
日本で「夏鳥」と呼ばれている鳥たちの多くが東南アジア地域から渡ってきます。オーストラリアから北上してくる種類もいます。
秋が近づき、日照時間が短くなってくると、彼らのDNAは南へ(西へ)戻るスイッチが入るのです。
日本ではだんだんと少なくなる食料(昆虫や爬虫類、両生類)を求めて、温かい地域へ移動します。
この時そのルートを台風はよく通過するのです。
代表的な鳥がサシバとハチクマというタカの仲間です。
日本で繁殖したタカたちは1羽ずつ西を目指します。
上昇気流を捉まえて、体力を使わず気流に流されて下って行きます。
この気流を捉まえようと一か所に集まってくるのがタカ柱!
それはそれは迫力があるタカの大集結が見ることがあります。
そんな彼らの生命の神秘を見ていると、一緒に飛びたくなるのです・・・・・。
今年も日本で生まれた若鳥たちを伴って、無事に越冬地までたどり着いて欲しいのです。
台風15号の動きを、備え付いた動物センサーで感知して迂回しながら渡ってください。
ガンバレ夏鳥たち!
サシバの若鳥と上空高く流れていく3羽。
Filed under: お山の様子(生き物と植物),鳥・トリ・とり — itsuko 16:47