< 鬼の意味 >
今日は節分、そして豆まきでした。
子どもたちは相当興奮して帰ったのではないでしょうか!
毎年の事ですが幼稚園ではオーソドックスな豆まきをしています。
自分で作った鬼のお面を付けホールに集まり、豆まきの意味を聞きます。
そして一斉に大きな声で、「鬼は外、福は内」と発生しながら豆をまきます。
たちまちホールは豆だらけに。そしてツルツルになって行く床。
そこへ何やら太鼓がなり、煙と共に彼らが登場して来ます。
「悪い子はいないか!泣き虫はいないか!」
一斉に悲鳴が上がります。
一人、二人と泣き叫ぶ声。しかし豆を握りしめすぐさま投げつける勇者もあり。!
次第に鬼たちもスイッチが入って来る。
逃げ惑う子どもたち、追いかける子どもたちが入り乱れてホールと廊下は大騒ぎになる。
避難処は職員室。心を落ち着かせ鬼と向き合う場所。今日の避難者は20名ほど。
私は叫ぶ、「泣くな!鬼に立ち向かえ!」
ぐっと涙をこらえる子どもたち。そしてギュと豆を握りしめる。
日本各地の寺社では豆まきは大事な行事だと思いますが、最近は鬼が登場しないところも多い。
「鬼」と言わないところも増えているようです。
なぜだ?生きて行くには波も嵐もある。山も谷もある、怖い思いも乗り越えて行く必要がある。
訳が分からずただただ怖かった経験も、大人になるとじーんと胸に沁みたり、いい思い出になっていることもある。
子どもながらに自らを戒めるための洗礼が鬼のはず。
しっかりご飯を食べて早く寝る。自分の事は自分できちんとする。
そうしないと怖い鬼に連れて行かれるぞ^^;と少々釘を刺されるのも子どもの内です。
年長ともなると薄々鬼の正体を見抜いているので効果のほどは今一つですが、
ながつた幼稚園の鬼たちは子どもたちのいい刺激になっています。
もう一つ強くなって立春を迎えましょう。