2017年3月8日
< 年長さんは大先輩 >
私の机からはグラウンドの様子がよく見える。
すぐ前には花壇を囲んだピンクタイルの壁があるが、
最近遊びがダイナミックになって来た年少さんが、この幅15㎝足らずのタイルの上を平均台を渡るように歩くのである。
あーーーー、危ないよ!と私が2重窓を開けるより先に、
「そこは危ないよ!!!」とピッシと年長の女の子が注意してくれたのである。
二人の年少の女の子は、「ハッ」とした表情に変わり、そそくさとユータウンしていった。
年少の子にとって年長は大先輩なのである。
先生の注意なんかよりよっぽど効き目があるようだ。
この年長の女の子もタイミングよくよくぞ言ってくれた。
下にいた自分から見ても「危ない」と咄嗟に感じたのであろう。
危険を察知する感覚は幼稚園の3年間で確実に身に付いたことになる。
子どもたちの育ちの中でも、同じ幼稚園で活動する仲間意識があり、その中でも自分より下の子、上の子という意識がきちんとあることがわかる。
こんな人間関係も幼稚園に入園することで得られる他者を知る出来事である。
もうすぐ年長は卒園、年少は一つ上に成る。きっと自分の存在と年齢が下の子の存在を感じるだろう。
年度末に感じる子どもたちの育ちである。
昨日と本日の卒園茶会も和やかに終わりました。
ご出席いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。