< ジプシー死す >
年長さんは秋の遠足に多摩動物公園に行きますが、
今日の新聞には悲しいお知らせが載っていました。
ボルネオオラウータンの「ジブシー」が急性心不全で死亡したそうです。
遠足を前に貴重な人気者が逝ってしまいました。
62歳のジプシーは1958年にボルネオからやって来て、4頭の子を出産。国内で33匹が飼育されている同種のうち、
16匹と血縁関係があるそうです。
日本では旭山動物園が動物たちの展示方法を大幅に変更してから、
全国の動物園・水族園が本来の生態に沿った展示方法に変えました。
多摩動物園でもオラウータン舎の形状が大きく変更され、ロープを渡り空中で姿を見ることが出来る展示方法は、大きな話題となりました。
年長さんは貫禄のあるジプシーの姿を見ることは出来ず残念ですが、
命あるものには必ず終わりがあります。
動物園の動物たちももちろん同じ。
しかしここで腑と考えることは、本来は自然界で孤高に生きていた種が、展示目的の、人間のための教材として飼育されることが幸せなのか・・・・・?
ということです。
自然界ではこんなに長く生きられなかったかもしれません。
しかし本当に自由にオワウータンとしての生態を謳歌したかもしれません。
人が他の生きものをよく知り、共に生きていく仲間として学ぶ事は大事です。
地球上のすべての動物を野生に出て観察・把握することなんてできません。
これを学ぶために動物園・水族館は必要になっています。
本来の生活を奪って貴重な命を預かる動物園・水族館。
手厚く埋葬して欲しいと思います。
そのことも含め、秋の気持ちのいい天候の下、年長組は多摩動物園に来ましょう。
昆虫園も忘れずにね!写真は金沢動物園のオカピ^^;