2018年6月19日
< 虫がいない・・・ >
「沈黙の春」という世界的なベストセラーをご存知でしょうか?
レイチェル・カーソンというアメリカ人の海洋生物学者の本です。
アメリカの法律を動かした、かのケネディ大統領の琴線に触れた自然現象であり大きな社会問題「生きものが消える」原因を鋭く指摘した書籍です。
農薬のせいで田畑から、街路から昆虫や両生類、爬虫類が消え、それらを食用としている鳥類が減少し、虫が媒介することで実る農作物が出来なくなってしまったのです。
彼らの生息する息吹がアメリカ全土から消えたのです。春になってもミツバチが飛ばない、沈黙の春です。
お山にはネムノキが自生し、毎年この時期可憐な花を咲かせます。
この花は虫寄せ花のはずですが、双眼鏡で見ても全く昆虫が見当たりません。
お山に入ると空気が違うことをすぐさま肌で、体で感じます。毎年美味しい酸素をたっぷり作り出していることを感謝していますが、
虫たちが寄って来ないのには懸念と恐怖を感じます。
自然環境が人の気が付かないところで明らかに変わってきているのでしょうか・・・・。
地球は虫の星といっても過言ではありません。
まだ名前のない昆虫もたくさんいます。
この虫たちがこの星からいなくなったら・・・・・。命溢れる自然環境にはもう戻れないのかもしれません。
高木のネムノキは高い頭上でひっそり咲いています。花柄が地上に落ちて初めて気が付く人もいるでしょう。
それでも今日はノコギリカミキリの登場で、虫好き男の子たちがちょっと盛り上がっていました。
そして今夜はサッカー日本代表を応援しましょう。
第1戦がチャンスです。もう自由にのびのびと好きなように戦ってくださいませ。