< やっと認知された幼稚園教諭 >
コロナの緊急事態宣言が解除され、人々の心持が少し軽くなった10月。
政治にも新しい風が吹いてくれることを期待するが、
まずは幼稚園教諭という職種が認知されたであろう発言に、私は拍手喝采で映像を見た。
社会の基盤を支えれる人々、いわゆるエッセンシャルワーカーに、初めてともいえる「幼稚園教諭」という職業名が加わったのである。
新総裁の岸田氏ははっきりと医師・看護師・介護士・幼稚園教諭・保育士として単語を位置づけ、
公的給与の引き上げを明示した。
画期的な事です。
今まで保育士と一くくりにされ、文科省に教育機関として属しているにも関わらず、
保育園には助成金が付くが、幼稚園には無い、というふざけた処遇や、
前々首相の阿部さんの緊急事態宣言を発出する際も、幼稚園という名前さえ出てこなかった有様。
幼稚園っていったい何やってんの・・・・、という経済界の認識にも辟易していた。
何度、「いえ、幼稚園です」と言い直したことか!
子どもを預ける先はすべて保育園と認識している人の多い事。
半分の大人は幼稚園に在籍していたはずなのに、なぜいつまでたっても幼稚園という教育期間は認知されないのか、
悶々としながらこの仕事を続けて来た。
しかし昨晩の記者会見では、首相の口からその存在が位置付けられたのだ。
本日の職員会議で先生方に言いました。
自信を持って、誇りを持って仕事をしなさいと。
社会の基盤を支える重要な仕事に就いていることを、もっと自負しなさいと。
子どもたちの社会生活の第一歩は、私たち幼稚園教諭がいないと成り立たない。
そしてこの子たちの成長にどれだけの奉仕をささげているか。
幼稚園に子供を預ける保護者の方々はその事をひしひしと感じてくださっていると思いますが、
社会全体が幼稚園の存在を霧の中に包んでいるのです。
国はそして社会は、日本中の幼稚園の先生にもエールをそして拍手を送って欲しいと思うのです。