2016年11月28日
< 美味しいね、嬉しいね >
文科省が定めるところの幼稚園教育要領を読み返す必要があり、「環境」の項目に目を通していたら、
自然環境とのかかわりは従来から強調されているが、とあった。
さあ、どれだけの幼稚園でこの項目をとらえて活動に結びつけているだろうか?
実は大変難しいところなのだ。自然を相手にする時、その考え方と知見を知った上で、幼稚園活動に組み込ませるノウハウが一番ネックである。
現在幼稚園協会の緑支部での研修で、ビオトープを主にした講師をやっているが、
参加している他園の先生方も、自身の自然体験が乏しく、彼女たちの園では取り入れられていない。
そのくらい随分前から幼い頃からの自然体験が少なくなっている。
今日の焼き芋大会ではそんな自然の恵みと産物を食するという具体的な活動に結びつけた体験だ。
それはそれは先生方は火の管理も含めとても大変なのだが、
こういった経験が教育要領が目指すところの自然環境とのかかわりだとすると、
こんな活動ができるのも、フリーのそして男性先生の存在の多さがながつた幼稚園の強みであり、彼らに助けられている。
幼稚園を選ぶ時、このような具体的な貴重な体験活動があるのか、無いのかにも着目してほしい。
美味しいね、嬉しいね!まさに焼けたお芋を二つに割った時の子どもたちの笑顔が、そしてこの時の記憶が、
この子たちの健やかな育ちに、そして自然環境との出会いにつながって欲しいと切に望む。