2017年1月25日
< 難しいね、一緒に遊ぶって >
お話し窓口に泣きそうな顔をした女の子がやって来た。
そ―――と窓を開けると淡々と訴え始めた。
「私ね〇〇ちゃんと氷鬼する約束してたのにね、〇〇ちゃんがドッチボールやっちゃってね、
▽▽ちゃんとやろうと思ったっら▽▽ちゃんはなわとびやるって言ってね、みんな遊んでくれないから、
ブランコ乗ろうとしたらね、乗ってるから代わらないって言って、私遊ぶ人がいないの・・・・・」
なるほど、予定外の事が連続で起きたんだね。
一緒にやろうと思っていた人が急にやらない!って言うことは大人の世界ではよくあること。
難しいよね、みんなで一つの遊びを楽しく遊ぶのは。
「どうしようかね・・・?」と私。
「・・・ 」と年長女子。「後で三人で話し合ってみたら?」と私。
こんな時幼児期の男の子は比較的ドライで、次の遊びに気持ちをシフトするが、
女の子は少々引きずるようだ。もちろん個々の性格にもよるが、仲良しは組は仲良し組を保とうとする。
彼女は納得できない顔をしながらトボトボと去って行った。
私たちは多かれ少なかれ誰しもこんな体験を経験して来たはず。
またこのような場面に多く接し、もどかしい気持ちを抱き、それを解決方法へ導く思考が何よりも幼児期には育てたい心の成長だ。
それには集団が必要で、様々な場面・環境設定が有効になる。
きっと彼女は次の遊び方を考えるだろう。
遊ぶ・感じる・考える と唱える本意がここにある。
3人一緒に外遊びに臨むのか?個々の意見を尊重するのか?誰かが少しずつ譲歩して一つ一つの遊びを順番にしていくのか?
全く違う遊びを提案するのか?
難しいね、みんなが許容する道は。でも問題解決能力を身に着けることが重要なんだ。
だから人生の基盤作りとなる幼児教育であり、『三つ子の魂百まで』言われる所以でしょう。