< 夏休みも終わりです >
さて皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?
再び猛暑が戻り少々まいっておりますが、子どもたちにとっては名残惜しいここ数日です。
この夏は3日間という弾丸ツアーを敢行しました。
世界自然遺産、小笠原諸島父島=ボニンアイランドへ行って参りました。
竹芝桟橋を出て24時間、世界自然遺産小笠原村に到着しました。
海の色は目を見はるボニンブルー。近づくにつれて明らかに青くなっていく、南の区域に入ったことがすぐに分かる色となりました。
日差しが強く、空気が熱い!日本列島から南へまっすぐ1千キロ。
そこは時間がゆっくり流れる太平洋の島でした。
と言っても滞在時間はわずか3時間!この3時間で何をしようか、どこへ行こうか???
グズグズしているといくら時間がゆっくりでも集合時間が来てしまう。
そこでまずはビジターセンターへ。小笠原の歴史を学び動植物の情報を得る。
そうそうこの島には特別天然記念物のハトがいるのです。
その名もアカガシラカラスバト。この鳥を保護しているサンクチュアリまでは少し離れているので行ってられません。
でもこの父島と母島にしかいない鳥です。なんとしても出会ってみたいと思いながら外に出ると、声を掛けてくれた人がいました。
「カラスバトいたよ・・・・」
はあーーー。普段はそんな町中へは出て来ないはずですが、こんな父島のメイン通りにいるのか???と胸が高鳴り教えてくれた民家の裏手に行ってみると、
なんとポツポツ歩くアカガシラカラスバトがいるではありませんか!!!
「キャーーーー、どうしてこんなところに!!!!」
静かにゆっくりと、脅かさないようにでも急いで早く!
初見の鳥に会うと心がときめき挙動不審になってしまいます。
南の島のハトは紫色に輝き、体が大きく穏やかでした。
慌てた私はいつも以上に下手な撮影となり、二度とお目にかかれないかもしれないチャンスを生かせませんでした。
これがその写真・・・・、トホホ。ボケちゃった( ノД`)シクシク…
ハイビスカスが咲いて、空がいかにも南の島です。でも下から撮ってはシルエットでしょう・・・・、ダメです。
一応目には焼き付けましたが、他にもこの島には固有の動植物が多く、東洋のガラパゴスと言われているのは皆さんもご存知でしょう。
後ろにあるのはザトウクジラの骨格標本。クジラは見られませんでしたが、イルカの100頭は超す群れは見ました。
そんなこんなでとんでもなく辛いラーメンを食べてあっという間の3時間を終え、再び小笠原丸に乗り込んだのです。
しかしなんとも異国を感じる熱い太陽と濃い海の色。私の夏休みはまた1つ島国の抱える様々な問題を知り終わりました。
固有種がそのまま生存していくにはあまり観光化され人が入る事を望みません。でも世界遺産となり訪れる人は多いでしょう(私もその一人?)
植物の種や小さな生きもの、ネズミなどの害獣が侵入しないようにすることも課題です。
現に島のノネコが鳥の卵や幼鳥を食べています。
ネコはネズミ退治のために導入されました。そもそもこの安易な人の考えが、狭い島の生態系に過大な影響を及ぼしています。
カラスバトを見られて嬉しい反面、そんな島のこれからの大問題も頭に詰め込んで岐路につきました。
途中ではカツオドリがとても楽しませてくれ、見たこともないような虹が洋上を覆いました。
皆さんの夏もそれぞれ思いで深いものになったことでしょう。
大きな怪我や事故の報告も聞いていません。お休み中に手術をした子も無事に済んで来週後半から登園できると聞きました。
良かったです。
28日から幼稚園は1日教育で始まります。
忘れ物をしないように予定表をよく確認して登園してください。
家庭訪問へ出かけているお家はきっとそんなお話が出ているでしょう。
体調管理をよくして元気に2学期を始めましょう。
最後は小笠原を出港する時のセレモニーの録音です。
小笠原丸の汽笛でお別れです。3分間あります。