2018年6月12日
< 優しさをありがとう >
子どもたちから聞いてご存知の方もいるかもしれません。
昨日朝、ツバメのフン用に置いているトレーの中に、小さな固まりを見つけました。
それはなんと生まれたばかりのツバメのヒナでした。
雨に打たれて見るも無残な姿でした。
生まれてまだ何時間で絶命です。これが野生動物の宿命です。
日々、時間単位で死と向き合っている姿は、私の胸を打ちます。
命の終わりを子どもたちにも見せようと思い、小さなベットに寝かせ、見てもらいました。
私が悲しがっている姿を見て、慰めてくれる子がたくさんいました。
どうして死んじゃったのか、みんなで考えました。
死んじゃうことは悲しいこともわかりました。
心の成長は毎日起きる出来事から、それを自分が体験することから生まれます。
一日置いて、今日は花壇のお花の中へ埋葬しました。
見れば産毛がモワモワはえて、足の爪まではっきり見えます。
羽が形になっていて、鳥のヒナであることが分かります。
悲しいことに、この1羽より先に生まれたもう1羽が今日は落下して道路で弾かれていました。
なぜでしょう?なぜ巣から落ちてしまうのか?親の子育てが初めてで、巣の形状に深さが足りないのか?
とにかく6個の卵が生まれ、4羽になってしまいました。
子どもの優しさは本当に心にしみます。私への励ましの手紙が届きました。
この仕事をしていて、一番のご褒美をもらった気分です。
ありがとう、みんな。どんな命も死は辛いです。
4羽が元気に巣立つことを望んでいます。