2019年6月3日
< 何が足らないんだろう >
昨今の社会現象で問題になっていものに働き盛りの人たちの引きこもり問題がある。
子どもだけでなく、大人までが殻にこもって悶々と時を追いやっている毎日。
これは国にとっても損失だし、何より本人の人生が台無しだ。
今回発生してしまった登戸の殺傷事件も、父親が息子さんを殺害する事件も、
引きこもっていた40代と50代の成人男性がどちらも被害者、加害者となっている。
ここまでの人生の中で、いったい何が足りなかったんだろう。
どうしてこんなことになってしまうんだろうと、わずかながら幼い子とその家庭を長年見て来た身にとって、どちらもやりきれない気持ちでいる。
専門家でも何でもないが、
この人たちの生い立ちに、溢れる愛情が注がれただろうか?
人に褒められたり、本気で叱られた経験があっただろうか?
命の大切さ、生きているものへの熱や鼓動を感じたことがあっただろうか?
幼少期に心を許して寄り添ってもらえる大人の存在、生命の尊さを体感できる経験、愛されている実感や自信の持てることややってみたい意欲を感じて成長したのだろうか?
引きこもってしまう原因はその人それぞれで複雑だろうが、人は人と関わって生き、社会を作って生活していく動物だ。
この生きる基盤を身に付けて行かないと自立した人生を歩めない。
今回の事件はどちらも大きく取り上げられ、国や県からも関連する情報が注意喚起で配信されている。
マスコミは被害者像ばかりを報道し、それらが返って当事者を傷つけることも多い。
もっと根本的な問題を、事件発生のメカニズムに焦点を当てて欲しいところだと、日頃からいろいろ思っているのです。
6月が始まり、活動も活発になって来ます。
体調管理に気を付けて、健やかに行きましょう。